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12/28【WRESTLE-1】1・8後楽園でW-1タッグ王者・土肥熊に挑戦 「NEW ERAらしい熱い試合を」 W-1提供・稲葉&伊藤インタビュー

 1・8後楽園大会でWRESTLE-1タッグ王者・土肥孝司&熊ゴローに挑戦する稲葉大樹&伊藤貴則。NEW ERA対決となるタイトルマッチへ向けて二人は「NEW ERAの力を見せるには絶好の相手だと思うんですよね。その2人とだったらNEW ERAらしい熱い試合ができるんじゃないか」(稲葉)、「熱いプロレスをして、2018年、NEW ERAがW-1を引っ張るぞという試合を見せたい」(伊藤)と口を揃えて意気込んでいる。W-1提供の稲葉&伊藤インタビューは以下の通り。

【稲葉&伊藤インタビュー】
──新年一発目の後楽園大会で土肥熊のW-1タッグチャンピオンシップに挑戦することになった稲葉選手と伊藤選手ですが、それぞれこの1年はどんな1年でしたか?

▼稲葉「僕の中では9月に芦野のベルトに挑戦したのが一番印象に残っているんですけど、そこまで活躍できた年ではなかったというか、不完全燃焼な年でしたね」

──今年はUWA世界6人タッグのベルトを獲ったこともあるんですけど、文体のメインを務めて、W-1チャンピオンシップのベルトを獲った昨年に比べれば、不本意な年だったということですかね。

▼稲葉「去年と比べちゃうとどうしてもあんまり結果が残せなかったなと思いますね」

──一方の伊藤選手はデビューしたばかりの去年と比べて、いろいろな意味で環境が変わった1年だったんじゃないですか?

▼伊藤「いやあ、ガラリと変わりましたね。新年を迎えて、一番最初の練習で怪我しまして、そこから3カ月欠場したんですけど、4月に復帰してからは河野さんとタッグのベルトを獲り、ACEのトーナメントで優勝し、W-1グランプリに出たし、土肥さんからリザルトのベルトも獲り、W-1の所属にもなり、UWAのベルトも獲り、完敗はしましたけど、チャンピオンシップに挑戦もできましたからね」

──時系列を追うだけでも凄いことになっていますね。

▼伊藤「まあ、実質9カ月ぐらいで3つのベルトとチャンピオンシップ挑戦、W-1所属と、大きく変化した1年でしたね 」

──NEW ERAとしても抜けた人がいたり、伊藤選手が入ってきたりでいろいろと動きのあった1年でしたよね。

▼稲葉「まあ、抜けるのもありだし、入るのもあり。会社もそうじゃないですか? 抜ける人もいれば、入る人もいる。そういう循環がないと団体としても膠着しちゃうと思うんですよね。NEW ERAとしても児玉さんが出て行ったのは確かに痛かったですけど、出たいっていう人を無理に引き止めてもうまくいかなかったと思うし、その後に伊藤が入ってくれて大きな戦力補強をすることができたので、あとは現在のメンバーでがんばるしかないですよね」

──今年1年、NEW ERAとしてはベルト戦線に常に絡んでいましたし、結果としてW-1チャンピオンシップ以外のベルトを独占しているという状況で1年を終えることができましたからね。

▼稲葉「そうですね。いろいろEnfants Terriblesから言われたりもしてますけど、W-1チャンピオンシップ以外のベルトに関してはNEW ERAが持っているんで、結果は出していると思うんですよ。あとはその無差別級のベルトをNEW ERAとして誰かしらが獲るということがチームとしての目標になりますね。確かに芦野にずっと負け続けちゃっているんですけど、『言われるほどダメか?』って感じですね」

▼伊藤「Enfants Terriblesはゴチャゴチャ言ってますけど、芦野さんだけじゃないですか?」

──ベルトを持っているのは。

▼伊藤「こっちのほうが結果を残してますよ」

──だから、逆に言うと芦野選手に負け続けてしまっているという事実が、その他の実績を霞ませてしまっているというか、NEW ERAがW-1の中心という印象づけできなくさせてしまっているのかもしれないですよね。

▼稲葉「それはあるかもしれないですね」

──実際に伊藤選手はこの間、芦野選手に挑戦しましたけど、その強さは肌で感じることができましたか?

▼伊藤「僕の実力では及ばなかったのを痛感しましたね」

──稲葉選手は伊藤選手の闘いぶりを見ていて、どのように感じられましたか?

▼稲葉「まあ、実力が足りなかったということになりますよね。ただ、正直な話をすると、11月の後楽園大会で伊藤が挑戦するって言った時に、そう言わせてしまった僕らにも責任はあると思うんですよ。デビューして1年ちょっとの伊藤が出ていかざるを得ない状況にしてしまったNEW ERAの責任も大きいと思います。確かに伊藤のポテンシャルはもの凄く高いんですけど、やっぱりこの1年で3つのベルトを獲ったというのは勢いもあったと思うんですよね。無我夢中でやっていて、自分でもわからないうちにベルトを獲っちゃって、その勢いのまま芦野に挑戦しちゃった。本当はもっと時間をかけて挑戦していたら、ベルトを獲れたかもしれないし、もっといい試合ができたかもしれないですよね」

──勢いとは違う、しっかりとした地力をつけていくべきだったと。

▼稲葉「そうですね。だから、そこで伊藤に頼ってしまった僕らの責任だと思います」

──芦野選手はインタビューの中で、普通伊藤が挑戦すると言ったら、自分がNEW ERAだったら「お前はまだ顔じゃねえ」って言って止めるというようなことを言っていたんですよ。

▼稲葉「でも、勝てる可能性もあったと思うんですよ。確かにデビュー1年ちょっとの伊藤を挑戦させるのは早かったかもしれないけど、挑戦するところまで来てしまった伊藤に挑戦させてみたかったというのも事実ですからね」

──そのポテンシャルは今年2度シングルで闘った稲葉選手が身をもってわかっているというか。

▼稲葉「そうです。だから、それがチャンスだったんなら絶対に挑戦したほうがいいと思うし、いろいろな声はあるかもしれないけど、結果として伊藤の糧になってくれたんなら、僕はやらせて良かったと思っています」

──なるほど。ということは、2018年、NEW ERAの戦力アップを考えると、伊藤選手のポテンシャルを引き出すことが重要な鍵になりそうですね。

▼稲葉「だから、今回、タッグ王座に挑戦しようと思ったというのがありますね」

──この間の12.17浪川荘大会でメイン終了後に土肥熊の元にやって来て、伊藤選手と一緒に挑戦させてほしいと表明されましたね。

▼稲葉「正月一発目の後楽園大会で、今年はNEW ERAでW-1を盛り上げていくためにも伊藤とのタッグで挑戦したいなと思ったんですよ。今、タッグベルトを持っているのは同じNEW ERAの土肥熊ですし、NEW ERAの力を見せるには絶好の相手だと思うんですよね。土肥熊は今W-1の中で一番結果を残しているタッグチームだと思うので、その胸を借りようかなと。もちろん僕らがベルトを獲っちゃうかもしれないですけど、その2人とだったらNEW ERAらしい熱い試合ができるんじゃないかなと思ったんで」

──それが今回、伊藤選手をパートナーに選んだ理由ということですね。

▼稲葉「はい。芦野への挑戦は失敗しちゃいましたけど、もう一度しっかりと時間をかけて、一緒に成長していく。そういう意味でもタッグを組みたいなと思ったんですよ」

──伊藤選手は河野選手とずっと組んでいましたけど、ここで稲葉選手と組むことについてはどのように思われますか?

▼伊藤「自分がNEW ERA入りを決めたのは稲葉さんの熱いプロレスに影響を受けたからなんですよ。だから、組むとしたら絶対稲葉さんしか考えられなかったですね」

──実際に同じユニットに入って、一緒に行動をするようになって、熱いという印象は変わらないですか?

▼伊藤「いやあ、熱い方ですね。試合をより間近に見られるようになったし、熱くて粘り強いプロレスは僕もしたいし、学ぶべきところはたくさんありますね。まだ入って1カ月ちょっとですけど、徐々にその熱さを学んでいる状況です。そんな簡単に身につくものでもないと思っているし、じっくりと学んでいきたいですね。ただ、今回の相手の土肥熊さんは今一緒にUWAのベルトを巻いているし、過去にタイトルマッチで闘ったこともあるんで、よくその手の内はわかっていますから、試合自体は熱いプロレスができると思っているんですよね」

──稲葉さんから見て、稲葉さんの熱いプロレスは伊藤選手に注入できている、浸透してきている感じはありますか?

▼稲葉「まず、W-1の若手でこういうプロレスをしたいって言ってくれる人がいなかったので、それは凄くうれしいんですよ。もちろん伊藤と試合をして、熱いものがあるなっていうのは感じていたんですけど、伊藤が来るかっていう意外性もありましたから。僕も伊藤と試合をして教えてもらったことはあるし、僕が身につけてきたものを逆に伊藤に教えることができるなら、伊藤は凄い選手になっていくんじゃないかなって思っています」

──なるほど。では、今回挑戦する土肥熊というタッグチームについて改めて印象を教えていただけますか?

▼伊藤「タッグリーグでの優勝を経験し、信頼というかチームワークがより強化されてきたなと。僕が河野さんと組んで以前挑戦させてもらった時より強力になったなっていう気がします。プライベートでもご一緒する機会もあるんですけど、端から見ていても通じ合っているんだなっていうのは感じますね」

▼稲葉「でも、仲がいいのか仲が悪いのか、わからないところが厄介なチームですよね。仲が悪いのかと思ったら、息の合った試合をしたりするし、仲がいいんだと思ったら土肥さんが『もう嫌だ』とか言い出すし。そこが非常に厄介ですよね」

▼伊藤「いや、あれは仲がいいんですよ」

▼稲葉「仲いいんか(笑)」

▼伊藤「土肥さんがツンデレなんですよ(笑)」

▼稲葉「ツンデレなのか(笑)。だからこそ厄介というか、わかりづらい」

──まあ確かにリング上は息がぴったりですよね。

▼稲葉「リング上は凄いですね。タッグチームとしては驚異的ですよ。ただ、僕らは急造かもしれないけど、1.8後楽園大会のその先も見ているんです。もちろんそこも重要だし、結果を出せればいいんですけど、その先を見ての挑戦なんでね。僕と伊藤のチームにとっては出発点になるし、NEW ERAとしても2018年の出発点なんで、先を見据えつつがんばりたいですね」

▼伊藤「NEW ERAに土肥熊がいるように、僕らも稲伊藤でがんばります」

──稲伊藤(笑)。では、最後にどういう試合を見せようと思っているのか教えていただけますか?

▼稲葉「僕らは気持ちの伝わるプロレスというか、魂の伝わるプロレスをやっていく。たぶん土肥熊もそういう試合をやってくれると思うので、魂の伝わる熱い試合になると思うので、楽しみにしていてください」

▼伊藤「熱いプロレスをして、2018年、NEW ERAがW-1を引っ張るぞという試合を見せたいですね」

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