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1/6【WRESTLE-1】カズ25周年記念試合へ「彼が30周年、35周年と続けていきたくなるような試合にしたい」 W-1提供・ウルティモインタビュー

 1・8後楽園大会で行われるカズ・ハヤシ25周年記念試合で武藤敬司&ザ・グレート・サスケと組んで、近藤修司&ディック東郷と組むカズと対戦するウルティモ・ドラゴン。かつてカズが単身海外へ渡った時、アメリカWCW参戦を橋渡しした縁もある究極龍は「当日は記念試合とかメモリアルマッチで終わらせるんじゃなくてね、これから彼がまた30周年、35周年と続けていきたくなるような試合にしたい」と意気込んでいる。W-1提供のウルティモインタビューは以下の通り。

【ウルティモインタビュー】
──カズ選手と最初に会われたのはいつ頃だったか憶えていらっしゃいますか?

▼ウルティモ「ハッキリとは憶えてないんですけど、みちのくプロレスでだったと思います」

──ユニバーサルプロレスではすれ違いだったんですよね?

▼ウルティモ「そうなんですよ。ユニバーサルの時は僕が辞めたあとに彼が入ってきたんで、完全にすれ違いでしたね」

──では、みちのくプロレス時代のカズ選手、当時の獅龍選手の印象はどのようなものがありましたか?

▼ウルティモ「う〜ん……今パッと思い出せないので、印象が薄かったんでしょうね(笑)。たくさんいた中での対戦だったんで」

──なるほど。ということは、本格的に絡んだのは海外でということになるんですかね?

▼ウルティモ「そうですね。彼がメキシコに来た時に会ったんですよ。それから、彼のほうからアメリカのWCWに出たいという希望があったので。僕が彼の1年ぐらい前からWCWに出てたのかな? ただ、彼がWCWに上がるようになってからは、また入れ替わるような形で僕が怪我をしてしまったので」

──ヒジの手術をされて長期欠場された時ですよね。

▼ウルティモ「そうなんですよね。だから、ポイントポイントで絡んだっていうのはあったんですけど、それほど長く一緒にやっていたわけではないんですよね」

──ただ、ウルティモ選手との試合がマスクを脱ぐきっかけにもなったんですよね。

▼ウルティモ「彼がWCWに出る交換条件がマスクを脱ぐことだったというのもあるんですよ」

──でも、印象が薄かったという獅龍時代に比べると、だいぶレスラーとしての印象も変わったんじゃないですか?

▼ウルティモ「だいぶ変わっていましたね。みちのくの時は大勢で試合をしたんですけど、アメリカでは1対1でやりましたから、その分彼の成長も実感できましたしね。ただ、やっぱり僕と彼とでは世代も違うのでリング外だとそんなに話すこともないんですよ。だから、リング上での交わりになってくるんですけど、大きく成長していたのを感じましたね」

──そして、今回、デビュー25周年を迎えて、記念試合が組まれたんですけど、ウルティモ選手は武藤選手、サスケ選手と組んで、カズ選手、近藤選手、ディック東郷選手と闘います。このカードについてはどのように思われますか?

▼ウルティモ「彼の25年というプロレスのキャリアがこの試合に詰まっているっていう感じがしますよね。25周年に相応しい彼なりのメモリアルマッチなんじゃないですか?」

──ターニングポイントになった人を集めたということです。

▼ウルティモ「そうでしょうね。その中に僕がいるっていうのはうれしいですよね。ただ、当日は記念試合とかメモリアルマッチで終わらせるんじゃなくてね、これから彼がまた30周年、35周年と続けていきたくなるような試合にしたいですよね。逆に僕らは僕らでそういうつもりでガッチリ試合に臨みたいなと思います」

──カズ選手との対戦の他に、やっぱりファンが注目するのはウルティモ選手の対角線に近藤選手がいるということだと思うんですよ。

▼ウルティモ「そうですか?(笑)」

──師弟対決ですし、対戦するのも初めてぐらいだということを近藤選手はおっしゃっていましたけど。

▼ウルティモ「そんなことないと思いますけどね。メキシコとかでやっていると思うんですけど、まあ言われてみれば確かにあまり記憶にないですね(笑)」

──ただ、リング上でこうして師弟が再会するわけですし、感慨深いものもあるんじゃないですか?

▼ウルティモ「いや、僕も世界中でいろんな選手とやりますけど、いつも通りですよね。相手が誰であろうといつも通りですね」

──特に感傷的なものもなくという感じですか?

▼ウルティモ「あんまりないですね(笑)」

──そうですか(笑)。確かにウルティモ選手の場合は教え子がそれこそいろいろなリングにいるから、よくあることなのかもしれないですけど、ファンは意外とざわつく顔合わせですよ。

▼ウルティモ「あ、そうですか?(笑)。やっぱり、僕は教えたほうじゃないですか? 近藤もそうですけど、向こうの子たちは教えてもらったほうじゃないですか? 言われたように、そういう選手はたくさんいるわけですよ。向こうは先生に挑んでくるわけだから、感じ方が違うんでしょうね。でも、僕にとっては近藤もたくさんいる中の1人なんでいつもと一緒なわけですよ。それがチャンピオンになろうが、みんな一緒なんですよね」

──同じ教え子の1人だと。ただ、おもしろいのはカズ選手にとっても大先輩であり、近藤選手にとっては大先輩でもあるウルティモ選手より先に全日本プロレスで世界ジュニアのベルトを巻いたというのが、プロレス界のおもしろい流れだなと思うんですけどね。

▼ウルティモ「ああ、それはそうですね。本来だったら自分なんかが巻いちゃいけないんでしょうけど、時間を戻してしまったというかね。ただ、全日本プロレスの子たちもそうなんですけど、僕が安心して引退できるように目指してきてくれればね、もっとおもしろくなると思うんで」

──わかりました。ウルティモ選手もかつては団体を率いていたことがありますけど、現在カズ選手も社長をやっています。そのことについてはどう思われますか?

▼ウルティモ「社長って言っても、普通の会社の社長とプロレス団体の社長って違いますからね(笑)」

──違いますか(笑)。

▼ウルティモ「違いますね。だから、大変なこともあると思うんですけど、彼が社長になってからは会ってないのでどれだけ成長したのか見てみたいですね」

──では、最後にデビュー25周年を迎えたカズ選手にメッセージをいただけますか?

▼ウルティモ「まずはおめでとうございますと。25年間、ユニバーサル、みちのく、WCW、全日本、W-1とプロレス界を歩んできた中で、僕がある程度影響を与えたということでこうして記念試合に呼んでくれたんだろうし、その意味を考えて試合はしっかりやりましょう」

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