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1/11【MASTERS/W-1】2・16後楽園で『T2000』復活、武藤&藤波&長州&ライガーと激突 セコンド参戦・蝶野は“ビンタ介入"示唆

 “達人集結"をテーマとした武藤敬司プロデュース興行『MASTERS』の第3回大会(2・16後楽園)で、蝶野正洋率いる“TEAM2000"が復活する。蝶野自身はセコンドでの参戦にとどまるが、かつてのメンバーである天山広吉&小島聡&ヒロ斎藤&AKIRAが勢ぞろい。武藤&藤波辰爾&長州力&獣神サンダー・ライガー組との豪華8人タッグマッチで激突し、蝶野自身は新代名詞となりつつある“ビンタ"での介入を示唆した。

 昨年の第2回大会では馳浩の復帰が話題を呼んだ『MASTERS』。第3回大会では武藤の盟友であり、永遠のライバルでもある蝶野登場が決まった。1990年代後半から2000年にかけて一時代を築いた“T2000"がメインイベントで復活する。

 11日に都内ARISTRIST(アリストトリスト)で武藤と蝶野が会見。会見で蝶野は、いわゆる“レジェンド"レスラー活躍の場となる『MASTERS』の存在意義に共鳴したうえで、相手方についても「かつての新日本のベビーフェイスのトップが集まってる。ビックリした。自分が観にいきたいと思ったくらい」と話した。

 そのうえで「とはいえこれは4対4。とにかくチームとして勝ちに行く試合をしたい。自分は今回は“総監督"というか、駅伝の監督のような感じで。4対4はスピード感がありますから一番難しい。みんな言うことをきかない連中だとも思いますから、そこは俺がチーム戦としての作戦、それぞれの配分といったものを采配していきたい」と往年の連係復活を見据え、「年末(ガキ使大みそか特番)の山崎君(月亭方正)にしかビンタをやらない!って言ってますけど、リングの上だったら問題はないんじゃないかな…と。総監督ですから」と新たな代名詞となった“ビンタ"での介入も示唆した。

 プロデューサーの武藤も「3回目にしてやっと蝶野を引っ張り出すことができました」と満足げではあったが、「体の状態として(武藤と蝶野)どちらがピュアに近いか…っていったら多分、お前のほうが体調いいよ。俺のほうが悪いからな」とやはり“レスラー蝶野"の復活を暗にプッシュ。「まだ全然考えてないけど“引退"というものを考えた時、俺は蝶野とデビュー戦してるからね。これまた引退試合も蝶野とやったら、それこそ世界のプロレス界を見渡しても過去に例が無いんじゃないかな、と思ってる。そんなおぼろげながらの夢は抱いたりしてますけどね」とも語り、「だからいつかは線にして」と再対決のその時に向けた“起点”とする考えも示した。

 蝶野自身はコンディションの都合上、3年以上試合からは遠ざかっている。「今は解説という部分でしか関わってないですから、また一歩中に踏み込む…という部分では楽しみではある。戦場というかリングですからね」と自身も“復帰”に向けて含みをもたせた。

 「若いファンの人たちには『ビンタのおじさん』としか思われてないですからね。だから今のファンの人たちにも来てもらいたいですよね。自分もリングに上がれば、昔の姿が出せるんじゃないかな…とも思ってますんで。ビンタだけではないですよ…と。TEAM2000というね、チームでやっていたんだと」(蝶野) 2月『MASTERS』の舞台で“黒のカリスマ"が復活に向けた序曲を奏でるか――。

 同大会の決定分カードと会見における武藤、蝶野のコメントは以下の通り。


【MASTERS】2/16(金)東京・後楽園ホール『PRO-WRESTLING MASTERS』18:00開場、19:00開始

▼メインイベント「プロレスリング・マスターズvsTEAM2000」スペシャル8人タッグマッチ
AKIRA
ヒロ斎藤
小島聡
天山広吉 with 蝶野正洋(セコンド)
vs
武藤敬司
獣神サンダー・ライガー
長州力
藤波辰爾


【会見の模様】

▼武藤「『MASTERS』3回目にしてやっと蝶野を引っ張り出すことができました。蝶野といえばTEAM2000…ということで、今回はTEAM2000との対戦になるんですが、こちらのチームも第1回の『MASTERS』でメインイベントに出たメンバー。“これぞMASTERS"というチームだと思ってます。最高の試合をして、頑張って勝ちたいと思っています」

▼蝶野「『MASTERS』の存在は知っていたんですけど、俺がMCをしてるテレ朝チャンネルの番組で武藤さんがゲストに来た時にこういう話が来ました。自分自身は最近試合をやってないんで、ヒロ斎藤さんに電話を入れたら、この4人が集まった。TEAM2000は“チーム"という観点で時代を創ってきたと思ってる。自分は今回は“総監督"というか、駅伝の監督のような感じで。天山、小島とか現役バリバリの選手もいますし、ヒロさんとかとは力配分が違うと思う。それに4対4はスピード感がありますから一番難しい。みんな言うことをきかない連中だとも思いますから、そこは俺がチーム戦としての作戦、それぞれの配分といったものを采配していきたい。対戦相手についてはビックリしたんですけど、ホントにかつての新日本のベビーフェイスのトップが集まってる。とはいえこれは4対4。とにかくチームとして勝ちに行く試合をしたいと思います」

――改めて武藤プロデュースの『MASTERS』について?

▼蝶野「今、新日本を中心にプロレスが新たなファンを広げてる。ただ、90年代や2000年入ったころのファンの人たちが行き場を失ってるということは、自分もイベントなどを回ってても感じます。アメリカなんかでは、レジェンドのレスラーたちがファンの人たちとしっかり接点を持つプロモートが組織としてありますんで。日本ではそういうものが無かった。日本のプロレスの歴史も長いですから。藤波さん、長州さんというのは1980年代…自分たちがファンの頃からやってきた世代。その世代がまだリング上でやってる…っていうこと自体が凄いこと。いろんな業界が選手寿命も短くなってるなかで、本来ならトップから退いた選手たちがやるべきことってあると思うんですけど、それをまだ武藤さんも含めてリングに上がってやっている…ということは、もの凄い業界的にも良いことだと思うんで。この名前の並びをみただけでファンとしても震えがくると思うし、俺自身も相手方のチームをみてビックリして、逆に観にいきたいくらいになっちゃった(笑)」

▼武藤「いや、ウチのチームのほうが、言っちゃあナンだけど“お歳"を召した方が多い…っていうか(笑) ある意味、天山、小島とか萎縮しちゃうんじゃないかなと。ただ問題点を挙げるとすれば、たぶんウチのチームのほうがチームワーク悪いよ(笑)」

▼蝶野「ははは(笑) たぶん藤波さん、長州さん、ライガーさんも含めて、自分が動く“型"が決まってて、たぶんそれ以上動かないでしょ(笑) 武藤さんだって、リング入って何歩動いて、どこでどうする…って全部決まってて、それ以上動かないでしょ(笑) TEAM2000のほうだって、それに近くなってきてるはず。みんなキャリア25年を超えてきて。そうなると試合がどこでもかみ合わなくなってくる危険性があるな…(笑)」

▼武藤「ただ、駅伝の監督って言ってたけど、駅伝の監督は手足出せないからね。手足出さないでくれよ(笑)」

――蝶野選手は3年以上試合からは遠ざかっているが、最後にリングで試合に関わったのは?

▼蝶野「いつだろ…最近はビンタしかしてないんで(笑) 得意技=ビンタになってきてるから。もし何かあっても出せる技はビンタだと思うんですよ。まぁ自分がこの試合のなかで一番心配してるのは先輩のヒロ斎藤さんですね。齋藤さんの血圧が140とか150超えたら、天山と小島に『分かってるな』と。自分、救急救命の資格も持ってますんで。あと武藤さんのチームのほうは昔から『俺が俺が』って出てくるタイプの人たちじゃないですか。こっちは逆なんですよ。タッチ持っててもみんな手を引っ込める(笑) どれだけ消耗せずに試合をするか…そういう形でやってきたチームでもあるんで。まったく真逆のチーム同士の対決ですね」

――ビンタが出る可能性がある?

▼蝶野「リング上で何かあったらね。年末の山崎君(月亭方正)にしかビンタをやらない!って言ってますけど、リングの上だったら問題はないんじゃないかな…と。総監督ですから」

▼武藤「じゃあ、こっちの監督には山崎邦正(月亭方正)をつけないと(笑) 一応オファーしてみるか(笑)」

▼蝶野「このメンバーを監督でまとめるって…無いよ(笑) 入場の順番も大変だよね?」

▼武藤「いやいや、俺が一番最初だよ。俺が一番後輩だもん」

▼蝶野「あり得ないよ(笑) 凄いメンバー…」

――武藤選手はいつか再び蝶野選手と戦いたい?

▼武藤「そりゃあ、ありますよ。まだ全然考えてないけど“引退"というものを考えた時、俺は蝶野とデビュー戦してるからね。これまた引退試合も蝶野とやったら、それこそ世界のプロレス界を見渡しても過去に例が無いんじゃないかな、と思ってる。そんなおぼろげながらの夢は抱いたりしてますけどね」

――蝶野選手は試合をするコンディションには今はない?

▼蝶野「そうですね。もうリングから遠ざかっちゃってて。解説なんかで現場を見ていると、凄さとか恐さとかを改めて感じてますから。ただ今は解説という部分でしか関わってないですから、また一歩中に踏み込む…という部分では楽しみではある。戦場というかリングですからね」

▼武藤「ニュートラルに考えて、体の状態として(武藤と蝶野)どちらがピュアに近いか…っていったら多分、お前のほうが体調いいよ。俺のほうが悪いからな。だからいつかは線にして。でもお互い年季入ってるから“いつか"っていうのも、メチャクチャゆっくりしてるからね(笑)」

▼蝶野「最近は口のほうが達者になってきたからね。もしかしたら試合前に30分くらい俺、しゃべってるかもしれない(笑)」

――改めて年末番組でのビンタの反響は?

▼武藤「もう猪木さんのビンタ超えてるんじゃねえの?(笑)」

▼蝶野「…(笑) 若いファンの人たちには『ビンタのおじさん』としか思われてないですからね。だから今のファンの人たちにも来てもらいたいですよね。自分もリングに上がれば、昔の姿が出せるんじゃないかな…とも思ってますんで。ビンタだけではないですよ…と。TEAM2000というね、チームでやっていたんだと」

▼武藤「お客様はね、40代50代ばっかりですよ。40代が多いかな」

▼蝶野「若い人にも来てもらいたいよね」

▼武藤「うん、親子で来てもらうとかな」

――今年の年末もビンタのオファーがあったら?

▼蝶野「基本は毎年断ってる。『もうやらない』と。だから…やりません!」

――武藤選手は誰と対戦するのが楽しみ?

▼武藤「う〜ん、このメンバーでいったら小島と接する…というのがね。小島とはこのプロレス人生でいろいろあったりしたからね。懐かしい思いがありますね、特別」

▼蝶野「でも武藤さんだったら、基本相手は誰でもいいんだよね? 自分の“型"ができるんであったら。別に相手が棒切れでも大丈夫なんでしょ?」

▼武藤「棒切れとか…そういうプロレス、もうできなくなってきてるから(笑)」

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