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1/17【WRESTLE-1】「Enfants Terriblesに爪痕を」 W-1提供・大谷譲二インタビュー

 1・8後楽園ホール大会で三富政行がACE勢に刺激を与えるために呼び寄せた一人がガッツワールドの大谷譲二。1・21小田原大会では三富と組んで児玉裕輔&立花誠吾のEnfants Terriblesと対戦することになり、「Enfants Terriblesのお二人に対して爪痕を残さなきゃいけない」と意気込んでいる。W-1提供の大谷インタビューは以下の通り。

──大谷選手は三富選手の学生プロレスの後輩に当たるんですよね?

▼大谷「そうですね。年齢は2つ違うんですけど、一個上の先輩ですね。最初は憧れ……まで言うとあの人調子に乗るんで(笑)。まあ、いいなと思って、同じ学生プロレスの団体に入ったんですけど、入って1週間後ぐらいにはこの人はやばい人だなって気づきましたね。ハッキリ言って、1週間で幻滅しました(笑)」

──幻滅した(笑)。

▼大谷「『この人、最低じゃん』って思いました(笑)」

──何があったんだ(笑)。でも、三富選手曰く、潮吹豪vsギャル男コレクションA.G.(大谷選手の学プロ時代のリングネーム)の試合がYouTubeで2万回も再生されているほど好評だと。

▼大谷「いや、2万回ってYouTubeで大した数じゃないですからね(笑)。学プロの現役中も引退したあとも一緒に遊んだりはしてたんですけど、試合もプライベートもあんまりいい思い出はないです」

──なるほど(笑)。でも、三富選手が自分のパートナーとして呼んだということは、大谷選手の能力を買っているというか、評価しているということだと思うんですよね。

▼大谷「どうなんですかね? 友達が少ないだけなんじゃないですかね(笑)」

──辛辣ですね(笑)。

▼大谷「ディスりすぎですか?(笑)」

──まあ、三富選手は心の広い方なので大丈夫でしょう。ところで、1月8日の後楽園大会がW-1初参戦だったと思うんですけど、W-1のリングにどのような印象を受けられましたか?

▼大谷「凄く華やかなイメージがありましたね。チアワンの方が踊っていたりとか、映像が流れたりとか。僕たちが参戦している団体では当たり前のことではないので。特に僕が参戦している団体ではまずないし、エンターテインメントに特化しているという印象を受けましたね。あと、ACEの若い選手たちがいて、普通にW-1の選手のように試合をしている。W-1のタイトルマッチを経験している選手もいますし、そういうところは凄いなって思いましたね」

──ACEの選手たちのお話が出ましたけど、実際に対戦してみてどのような印象を受けたんですか? 自分たちがやってきているプロレスも負けてないなというような手応えとか感じられたんでしょうか?

▼大谷「僕は後楽園の試合後のコメントでも出したんですけど、ACEの人たちに対しての考え方は三富さんとは違うんです。三富さんは『金を出してリングに上がっている』とか言っているじゃないですか?」

──言ってますね。プロレス総合学院でプロレスを習ってきたACEの選手たちのことを、まるで金の力でリングに上がっているかのように言ってますよね。

▼大谷「僕は1ミリもそんなこと思ってないですから(笑)。逆に学ぶ姿勢ややる気がないとプロレスのためにお金は出せないと思いますし」

──そもそもそれだけのお金を作ることが大変ですもんね。

▼大谷「いや、大変ですよ! 普通に働いていればわかるじゃないですか? 全然簡単じゃないのになんでそんなことを言うんだって(笑)」

──そこは異論があると(笑)。

▼大谷「ありますね。あと、ちゃんと道場があって、プロレスを学べる環境が整っている中で育っているわけで、素晴らしいですよね。それから、この業界って、資格とかないじゃないですか?」

──日本ではライセンスみたいなものはないですよね。

▼大谷「でも、プロレス総合学院を卒業したら、『僕、卒業しました』って言える感じはある意味カッコいいなって思っていますね。あと、試合をしてみて思ったんですけど、いい意味で自由にやっているのを感じました。伸び伸びやっているというか、それこそ学校を卒業しているわけだから、習ったことに忠実にって感じで、もっと堅くなっちゃうのかなって思ったんですけど、凄く伸び伸びやれているなって思いましたね。だから、手応えとかって言われると6人タッグだったんでまだ掴みづらいんですけど、ACEの選手たちに対しての印象はそんな感じで、三富さんが言っているような感じでは受け取っていないです」

──三富選手が言うようにぬるま湯に浸かっているという印象はなかったですか?

▼大谷「全然そんなことないと思いますけどね。それこそ今度ACEの興行にも出るんですよ」

──27日のGENスポーツパレス大会ですね。竹田光珠選手とのタッグですよね。頓所選手と一選手のタッグと対戦します。

▼大谷「だから、そこでじっくりとACEの選手たちを味わえればなと思っています」

──ただ、後楽園大会では大谷選手も声援を浴びていましたし、竹田選手と共にW-1のお客さんに対してもインパクトが残せたのかなと思うんですよ。そういう意味でも楽しみにしている人は多いと思いますよ。

▼大谷「いやあ、あの声援には自分が一番驚きましたね(笑)。相手が頓所さんだし、こっちのチームには三富さんがいるんで、声援とかの部分で心配だったんですけど」

──三富選手と同じチームだと声援が飛んでこないんじゃないかと(笑)。

▼大谷「その心配はしてましたけど、インパクトを残せたと言ってくれるんであれば、そうであったらいいなと思います」

──残ったからこそ、21日の小田原大会への参戦も決まったと思うんですよ。今回はまた三富選手と組んで、児玉選手と立花選手のEnfants Terriblesとの対戦になりました。どのような心境ですか?

▼大谷「僕はW-1に限らずいろいろな団体の試合をテレビで見ているんですけど、W-1さんも実はめちゃくちゃ見ているんですよ。今のEnfants Terriblesの活躍も見ているし、見ているというかめちゃくちゃ詳しいですし(笑)」

──かなり知識はあるんですね。

▼大谷「でも、その中でも立花選手ですよね、気になるのは。ACEから来られた方ですよね?」

──そうですね。プロレス総合学院卒業後はACEに所属していて、昨年の10月からW-1の所属になった選手です。

▼大谷「なんかアラケンさんとシングルをやられていて勝ちましたよね?」

──10月9日のACE興行でシルバーロックでギブアップを奪いましたね。

▼大谷「その試合の映像も見ていて、凄いなと思いましたね。あのキャリアであんな試合ができるんだって。自分だったらできないなって普通に見ていて思いました」

──立花選手はもうすぐ2年というキャリアなんですけど、大谷選手は3年ぐらいですか?

▼大谷「3月で3年になりますね」

──ということは1年ぐらいの違いですし、キャリア的には近いわけですから、切磋琢磨できる相手なのかなと思うんですけど、いかがでしょうか?

▼大谷「もちろんやってみたいという気持ちはあるんですけど、それよりもW-1の中心のようなEnfants Terriblesと絡めるのはめちゃくちゃうれしいですね。W-1をテレビで見ていてもチャンピオンの芦野さんがいて、いろいろ目立つユニットですからね。だから、まさかそこと自分が絡めるとは思ってなかったので、W-1を見ていてよかったなと思うし、GAORAと契約していてよかったです(笑)」

──そのコメントを聞けばGAORAさんも喜んでくれると思います(笑)。でも、せっかくですから、爪痕を残してやりたいですよね。

▼大谷「そういう気持ちはもちろんありますね。例えば、ACEの選手たちがぬるま湯に浸かっているとは思わないですけど、情熱とか熱さの部分では自ずと僕らのほうが高いと思うんですよ。後楽園ホールとかW-1という大きな団体に出ること自体が凄いチャンスだし、めったに上がれる場所ではないので。自分の団体のガッツワールドが4月に解散してしまうんですけど、終わりゆく団体の中で自分の名前を残せるようにしたいという希望があるんですよ。そういう部分では今度の小田原大会でもEnfants Terriblesのお二人に対して爪痕を残さなきゃいけないと思うし、そういう気持ちは勝っていると思います。環境がそうさせていると思うんですけど」

──ガッツワールドが終わってしまう中で、もちろんその先もプロレス界で生きていこうと思っていらっしゃるんでしょうし、やはり一戦一戦が勝負という意味合いが強いということですか?

▼大谷「そうですね。何か残さないといけないっていう気持ちは強いです。そういえば、いつ言おうかと思っていたんですけど、後楽園大会の試合後に『ケンカ売られた』って言ったんですけど、帰り道に光珠と話をしていて、よくよく考えたら『手を出したのって俺じゃね?』っていう話になって(笑)」

──よく考えたら、ケンカを売っていたのは自分だったと(笑)。

▼大谷「帰り道にローソンの前で気づきました(笑)。ただ、それぐらい何かを残さないといけないっていう気持ちが強いんですよね。だから、今回2戦目でW-1の中心ユニットのEnfants Terriblesと絡めるわけですし、何かを残したいし、とてもワクワクしています」

──わかりました。では、改めて大谷譲二のここを見てほしいというところがありましたら、教えてください。

▼大谷「ガッツワールドではベテランと言われる選手と試合をさせていただくことがありまして、そのおかげで身についたタフさであったり、ガッツワールドが大事にしている基礎の部分とかは見てほしいです。あとは4月に引退してしまうミスター雁之助さんからいただいた腕極めノーザンライトスープレックスホールド。前回のW-1の後楽園大会でも出させていただいたんですけど、その技はこだわりを持っているし、自信のある技なので是非見てもらいたいです」

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