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1/30【WRESTLE-1】「吉岡選手が持っているベルトを獲るのが一番の目標」 W-1提供『CRUISER FES 2018』出場者インタビュー(2)近野剣心

 昨秋からWRESTLE-1のリングに参戦しているダブプロレスの近野剣心。11・5後楽園大会ではクルーザー王者・吉岡世起に挑戦し、ベルト獲りこそならなかったものの熱戦を繰り広げた。2・14後楽園大会で開幕する『CRUISER FES』にエントリーした近野は「吉岡選手が持っているベルトを獲るというのが今の僕にとっては一番の目標」と言い切り、ベルト再挑戦のチャンスをつかむ構えだ。W-1提供の近野インタビューは以下の通り。

【近野インタビュー】
──近野選手は10月、11月の後楽園大会に参戦されましたけど、実際に闘ってみてW-1のリングにどのような印象を受けましたか?

▼近野「自分の試合以外の試合も見ていたんですけど、若い選手も多いですし、ベテラン選手も多いし、本当に勉強になるなって思いました」

──11月の後楽園大会では現クルーザー王者の吉岡選手に挑戦して、凄い蹴り合いをしてましたけど、振り返ると近野選手にとってはどんな試合でした?

▼近野「もっともっと蹴ってやろうと思ったんですけど、思ったよりチャンピオンの蹴りが重かったのが印象的でしたね。吉岡選手にちょっと蹴り負けたかなっていうのはありました」

──ただ、闘った中で、クルーザーのベルトは自分にも手が届くものだなという手応えはありましたか?

▼近野「手応えというよりは獲らなきゃいけんみたいな気持ちは凄くあるんですよ。やっぱり僕は広島のダブプロレスという地方の団体でやっているので、東京の団体で闘うチャンスってなかなかないんですよ。でも、そういう団体でベルトを獲れれば、そこから何かが変わるかなと思っているんで」

──吉岡選手も広島のレッスルゲートでデビューしてから東京に出てきた選手ですし、今度近野選手が挑戦するFREEDOMSの進祐哉選手もレッスルゲート出身じゃないですか? こうやって地方のプロレス団体からも東京でチャンピオンになったりして活躍する選手が出てきていますけど、やはり近野選手もそういう選手たちに続きたいという気持ちは強いですか?

▼近野「その気持ちは凄く強いですね。彼らにも負けたくないです」

──なるほど。地方団体出身の選手に対してもそうですけど、現在東京の団体でやっている選手に対しての意地とかも強いですか?

▼近野「もちろんですね。地方にいたとしても、試合内容もそうだし、見た目の華やかさだったり、いろんなものをすべてひっくるめて東京の選手には負けたくないです。というよりも、東京の選手にすべての面で負けないというのが僕の理想ですね」

──そういう意味では所属されているダブプロレスは最近注目度が上がってきているのを感じるんですけど、いかがですか?

▼近野「他の団体に比べても引けを取らないというのは感じてますし、実際にドラゴンゲートとかにいた“brother"YASSHI、谷嵜なおきという選手が入ってきたということで、さらに厚みが増したなっていうのはありますね」

──近野選手もかつてはドラゴンゲートにいましたし、意外なところから集まってきてますね。

▼近野「そうですね(笑)。多いですね」

──団体の勢いも出てきていますし、やはり他団体に出る時は自分の団体を背負って出ていくという気持ちは強いですか?

▼近野「もちろんですね。それは常日頃から思っていることで、今回のW-1に限ったことではないですし、その思いを持ちながらずっとプロレスをやっています。だから、形としてベルト、特に吉岡選手が持っているベルトを獲るというのが今の僕にとっては一番の目標ですね」

──そのベルトを獲って、ダブプロレスここにありということをアピールしたいということですね。そして、今回2月14日の後楽園大会から始まる『CRUISER FES』にエントリーされましたけど、出場するメンバーを見てどのような印象を受けられましたか?

▼近野「一筋縄でいかないなというメンバーが集まりましたよね。しかも、1回戦がまた厄介なところに入ってしまったなというのはありますね」

──1回戦はMAZADA選手との対戦になりましたけど、どのような印象を持たれていますか?

▼近野「キャリアとかはもちろんMAZADA選手のほうが上ですし、たぶん普通に真っすぐな闘いをしたんでは勝てないなと思うんですよ。インサイドワークとかを駆使してこられると思うんですね。だから、いつもとは違う一面を見せられたらなと思っていますね」

──MAZADA選手とは対戦した経験はあるんですか?

▼近野「ないですね。10月のW-1の後楽園大会で6人タッグで組ませてもらったのが初めてでしたね」

──組んでみると、またその嫌らしさがよりわかるというか。

▼近野「僕、コーナーに控えていて、普通に手を叩いていました。普通にうまいなと思って(笑)。それを凄く憶えています。だから、やりにくさはあると思うんですけど、これもチャンスなんで。MAZADA選手のテクニックやなんかを体感したうえで僕が勝ちたいですね」

──わかりました。では、その他、このトーナメントに出場する選手で気になる選手はいらっしますか?

▼近野「僕の中ではやっぱりカズ・ハヤシ選手ですね」

──それは近野選手がかつて一度全日本プロレスに入門されていたという経緯があるからですかね。

▼近野「そこが大きいですね。最初にW-1に出させてもらった時に6人タッグで少しだけ闘わせてもらったんですけど、それだけで僕の中では勝手に思うところがあったんですよ。だから、やっぱりやるならシングルでやりたいというのはありますね」

──それはケジメの一戦という意味合いが強いですか?
▼近野「凄く強いですね」

──カズ選手と対戦するにはお互いに決勝まで上がらないと実現しないんですけど、勝ち抜く手応えは感じていらっしゃいますか?

▼近野「去年ぐらいから『J-STAGE』とかいろんな東京の大会にも出させてもらって、その中でも結果も出てきました。特にこのトーナメントは自分が選んだ道が間違ってなかったなということを証明するための闘いでもあると思っているんで、トーナメントを勝ち上がるつもりで挑もうと思っています。その上でもう一度吉岡選手とやりたいですね」

──吉岡選手は近野選手にとっても、それだけやりがいのある選手だったということですか?

▼吉岡「僕の真正面からいく闘いにあえて付き合ってくれたうえで、勝つ。そういう試合をしてくれたんで。あの試合、吉岡選手は蹴り以外はしてないと思うんですよ。そういう部分でも完全にやられたなというのがあったので、今度はそうはいかないぞという気持ちはありますね」

──蹴りということに関しては本格的にキックボクシングもやられていましたし、誰にも負けたくない部分ではありますよね。

▼近野「そうですね。そういう意味では吉岡選手は僕が一番やりがいを感じるスタイルをやっている選手なんで、やはり意識する相手ですね」

──わかりました。では、最後に改めて後楽園に来るお客さんに、近野剣心のこういう部分を見てもらいたいというところを教えてください。

▼近野「まだ僕のことやダブプロレスを知らない人がいると思うし、地方にもこんな選手がいるんだぞと思わせたいですね。そして、僕の武器である蹴り。見ているお客さんが本当に引くぐらいのインパクトを残してやろうと思っています」

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