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4/9【WWE】中邑がWWE王者AJに惜敗、アスカは連勝ストップでSD女子王座奪取ならず 『レッスルマニア34』

 WWE年間最大の祭典『レッスルマニア34』が米国現地時間8日、ルイジアナ州ニューオーリンズで開催され、中邑真輔がWWE王者AJスタイルズに挑戦したものの惜敗。アスカはスマックダウン女子王者シャーロット・フレアーに敗れ、連勝記録がストップした。

 78133人の大観衆を動員して開催された『レッスルマニア34』。年間最大イベントで中邑がWWE王者AJに挑んだ。真紅のコスチュームで登場した中邑はセカンドロープからのライダーキックを決めると「カモーン」とAJを挑発。触発されたようにAJもフォーアーム、ガットバスターで反撃。カーフ・クラッシャーで絞め上げて中邑を追い込んだ。

 耐えた中邑だが、これで左ヒザを痛めてしまった。AJが放ったスプリングボード450スプラッシュもヒザで迎撃したが、ダメージをさらに蓄積。それでもリバースパワースラムを決め、キンシャサを狙ったものの、阻止したAJが逆に必殺のスタイルズクラッシュを爆発させて3カウントを奪った。

 中邑は頂点まであと一歩のところで惜敗。そして試合後、思いがけないアクションを起こして会場を驚かせた。AJと抱き合って健闘を称えた中邑だったが、ヒザをついてチャンピオンベルトをAJに手渡すと、急所攻撃を食らわせた。場内が騒然とする中、中邑はAJの顔面を蹴りつけて場外に落とした。そしてキンシャサを叩き込む暴挙に出ると、不敵な笑みを浮かべて会場を後にした。

 “無敗の女帝"アスカはシャーロットの持つスマックダウン女子王座に挑戦した。ヒップアタックで先制したアスカは、シャーロットのムーンサルトを阻止して三角絞めで捕らえたが、シャーロットもボストンクラブを決めて反撃。それでもアスカはエプロンから場外へのスープレックスを敢行し、ミサイルキックを決めてペースをつかんだが、「私は女王よ」と叫んだシャーロットがスピアーで反撃すると、最後はフィギュア・エイトでガッチリ。アスカはWWEでの初黒星を喫し、スマックダウン女子王座奪取を逸した。「シャーロットは準備ができていた。おめでとう」と王者を祝福したアスカはシャーロットと抱擁を交わした。2015年10月のデビュー以来2年半でアスカの連勝記録は267でストップした。

 元UFC女子王者ロンダ・ラウジーがWWEデビュー戦を迎えた。カート・アングルとメダリストタッグを結成したロンダは、トリプルH&ステファニー・マクマホンの権力者タッグと対戦。ゴング前からステファニーがロンダの髪をつかんで挑発すると、試合が始まってもロンダの足を引っ張ってアングルとの交代を妨害する。苛立ったロンダはクローズラインを叩き込むと、サンドバックのようにパンチ連打をステファニーに浴びせた。続けて腕十字を狙ったロンダだが、ステファニーがサミングで回避。終盤にはようやくステファニーを腕十字で捕らえ、同時にアングルもトリプルHにアンクルロックを決めて会場を盛り上げた。ステファニーもペディグリーで逆転を狙ったが、ロンダが腕十字固めで切り返してタップを奪った。

 ユニバーサル王者ブロック・レスナーはロマン・レインズを下し、王座防衛を果たした。ゴングと同時にレスナーはスープレックス3連発でレインズを攻め込んで雄たけび。負けじとレインズもスーパーマンパンチを連発して主導権を握ったが、レスナーがカウンターのヒザを叩き込んで流れが変わった。F5を5発も繰り出す猛攻に出たレスナーは、スピアー2連発で反撃するレインズをこの日6発目となるF5で沈めてベルトを死守した。

 ダニエル・ブライアンが約2年ぶりの復帰戦に勝利した。シェーン・マクマホンと組んだブライアンはケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン組と対戦。GMのブライアンによって解雇された二人は勝てばスマックダウン復帰が決まるとあって手段を選ばず。先入場のブライアン&シェーンを背後から襲撃し、場外でブライアンに集中攻撃。ヘルヴァキック、ポップアップパワーボムで戦線離脱に追い込んだ。残ったシェーンは1対2の不利な状況で多勢に無勢。それでも蘇生したブライアンが飛び込み、ヘルヴァキック、ポップアップパワーボムを食らっても3カウントを許さない。イエスキック連打でゼインを圧倒し、ブサイクニーからイエスロックで捕らえてタップを奪った。復帰戦を勝利で飾ったブライアンに惜しみない大“Yes"コールが送られた。

 ジ・アンダーテイカーが再び甦った。ジョン・シナの対戦要求に沈黙を続けてきたアンダーテイカー。この日、観客として来場していたシナがリングに上がると、場内が暗転した。が、現れたのはアライアス。ブーイングの中、シナは難なくアライアスを蹴散らすとリングを降りた。

 するとここで場内が再び暗転。鐘の音が鳴り響く中、今度こそアンダーテイカーが現れた。シナにクローズラインを決めたアンダーテイカーは、スネーク・アイズ、ランニング・ビッグ・ブート、レッグドロップと流れるように得意技を連発。一度はチョークスラムを回避され、シナの反撃によって大の字となったが、ムクリと起き上がるとチョークスラムをさく裂。最後は首斬りポーズからツームストーン・パイルドライバーを爆発させてシナを葬った。

 カイリ・セインがレッスルマニア初の女子バトルロイヤルに出場した。カイリは同じNXTのペイトン・ロイス、ダコタ・カイ、ビヤンカ・ブレアらと結託。ソーニャ・デビルを攻め込むと“NXT"コールで勝ち誇った。止まらないカイリはルビー・ライオットにトップロープからのインセインエルボーをさく裂させた。その後、退場に追い込まれたカイリだったが、レッスルマニアの大舞台で存在感を示した。バトルはヒップアタックでベイリーを料理したナオミが優勝を飾った。

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