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4/17【NOAH】「今年3度負けてる、引き締める」王者・杉浦が小峠認めてサイン 4・29新潟2大GHC戦へ公開調印式

 後楽園ホール直下の飲食店『TGI FRIDAYS 東京ドームシティ店』で17日、4・29新潟大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)杉浦貴vs小峠篤司(挑戦者)」、GHCタッグ選手権試合「(選手権者)中嶋勝彦&マサ北宮vs潮崎豪&清宮海斗(挑戦者)」に向けた公開調印式が開かれた。

 新潟2大GHC戦に向けては、すでに4・28川口大会の最終前哨戦を残すのみ。3・11横浜文体大会での挑戦表明時はブーイングが起こった小峠も、前哨戦で2度杉浦からピンフォールを奪っている。「期待値を上げろ」と厳命し、一時は小峠を“史上最弱チャレンジャー"とまで切り捨てていた王者・杉浦も、4・15札幌大会ではわずか118秒で小峠に3カウントを許した。

 それだけに、この日の公開調印式で杉浦は「よくよく考えたら、今年に入ってコイツから3カウント、3回奪われてる。それを考えると、ノアのなかで今、俺からそこまで勝ってる選手はいないと思うんで。だからここはちょっと気を引き締めて、挑戦者としてしっかり認めて、次の新潟、楽しみにしてます」とようやく小峠を挑戦者として正式に認め、調印書にサインした。

 一方の小峠は改めて“小峠革命"の断行を宣言。世代交代が進むプロレス界のなかで、47歳の王者が誕生したノアの現状への危機感を強く訴えたうえで、「過去の栄光っていうのを、先輩方も観てるファンの方々も捨てきれてないなと俺は思うんですよ。やっぱり今の時代の、進行形のプロレスを見せていきたい」と話した。

 さらには「だからこそ、チャンピオンになることが一番。言葉や主張にも重みが出てきますし、まずはこのベルトを巻いて、巻いてから俺が動かしていくことだな…って思っています」と小峠。“ノアらしさ“や“GHCらしさ"にこだわらず、あらゆる手段で徹底的に勝ちにこだわるスタイルで何としても結果をつかみ、そこから“革命"を具体的にスタートさせる青写真を描いた。

 一方のタッグ王座戦は“GHCタッグ王者vsグローバル・タッグリーグ戦覇者"の構図。タッグリーグ公式戦で潮崎に敗れ、先日の札幌大会で行われたシングルマッチによる前哨戦でも潮崎に敗れている北宮は、「ただの勝った試合だと記憶から流れていってるかもしれないけど、やられた方は心のどこかに残ってるんでね。その悔しさが。その悔しさを払しょくさせて胸張ってベルトを巻きたい。潮崎から取りたい」と公開調印式の場で公約してみせた。

 挑戦者サイドも清宮が奮起。“自分がチームを引っ張る"と臨んだタッグリーグ戦だったが、要所は潮崎が決めての優勝。先日の札幌2連戦でも王者二人でシングルで連敗しているだけに「当日は僕が獲るって気持ちを持って挑みたいと思います」と今度こその決勝打を誓った。

 この日行われた公開調印式における詳細コメントは以下の通り。


【GHCタッグ選手権試合公開調印式の模様】

――王座戦に向けた意気込みを

▼潮崎「新潟でこのGHCタッグに挑戦することが決まって、自分も清宮も興奮した毎日を過ごしています。この間の札幌の前哨戦で、自分はこの二人にシングルで勝つことができましたけど、この二人の絆を甘く見ているワケでもないですし、前哨戦で勝ったとしても、しっかり新潟では緊張感のある戦いをして、この止まらない二人をしっかり止めたいと思います」

▼清宮「タッグリーグを制覇して、タッグでは僕たちが一番勢いがあると思っているので、この勢いのままゴーカイにベルトを獲りにいきたいと思います」


▼北宮「初防衛戦だけど、たった1回の防衛すらできなきゃ、ヨネ&ストームからベルトを獲ったことも、ベルトを巻いたことも、すべて記憶から流れてしまうからね。しかも相手は1回タッグで負けてる潮崎と清宮。しっかり勝って、チャンピオンとしての第一歩を踏み出したいと思う。応援よろしく!」

▼中嶋「確かにゴーカイタッグ、勢いはあると思います。ただ、タッグリーグの前にタッグを結成をして、その勢いだけでタッグリーグを制したゴーカイタッグ。一方でやっとの思いでベルトをつかんだ俺たちジ・アグレッション。その歴史の差を当日に見せつけたいと思います」

――両チームの警戒点は?

▼清宮「タッグリーグでも前哨戦でも、徹底的に痛めつけられるような厳しい試合だったので、今はこのやられた悔しさをバネにして、当日のタイトルマッチに臨みたいと思っています」

▼潮崎「個々の力は二人とも高いと思ってますが、この二人の絆というモノを一番気をつけたい。シングルでは無かったその絆というモノをね。そこを気をつけてタイトルマッチに臨みたいと思います。若さとフレッシュさでベルトをつかみたいと思います」

▼北宮「注意点? 気をつける点? 特にない。リーグ戦でやられたってこと。前哨戦では清宮には勝ってるけど、潮崎にはコテンパンにやられたんでね。その悔しさ、チャンピオンとしてあるまじき敗戦。その落とし前をキッチリつけるだけです」

▼中嶋「僕も同じですね。前哨戦で負けてるんで、その借りをその日は返す日だと思ってます」


――北宮選手はタッグリーグ公式戦でもシングルマッチでも潮崎に負けているが?

▼北宮「勝った方は、ただの勝った試合だと記憶から流れていってるかもしれないけど、やられた方は心のどこかに残ってるんでね。その悔しさが。その悔しさを払しょくさせて胸張ってベルトを巻きたい。潮崎から取りたいと思います」

――一方で清宮選手はタッグリーグ戦ではなかなか試合を決められず、前哨戦でもシングルで連敗しているが?

▼清宮「確かにリーグ戦も欠場があったりして、凄く自分的にはチームに迷惑をかけたと思っていますが、潮崎さんの戦いぶりをみて僕も奮い立つ部分があって。そのおかげで今のモチベーションは高いものがあるので、当日は僕が獲るって気持ちを持って挑みたいと思います」

――中嶋選手はどちらから勝ちたい?

▼中嶋「前哨戦で潮崎豪に負けてるんで、潮崎豪から取りたいですが、正直勝ちにこだわりたいですね。どっちでもいいです。勝つことができれば。まだ僕たち一度も防衛してないですし、巻いたばっかりですし。ゴーカイタッグへのつなぎ役で終わりたくないので」

――挑戦者組の絆についてはどう思う?

▼北宮「絆なんてモンはこんな場で言うもんじゃないんだよ。各々が腹の中で思ってることであって。口に出して言うとやぼったくなる。なんも思わない」


【GHCヘビー級選手権試合公開調印式の模様】

――王座戦に向けた意気込みを

▼小峠「最初、横浜でブーイングから始まったんですけど、今となってはひじょうに“おいしい"シチュエーションだな、と思ってます。今、横にある勝てば、すべてそれがひっくり返るんで。俺がチャンピオンになって、拳王とか中嶋勝彦とは違う形でノアを解放して、メチャクチャ面白い“小峠革命"を起こしますんで。期待してください」

▼杉浦「最初、ちょっとコイツをダメ出ししたようなコメントをしたんですけど、よくよく考えたら、今年に入ってコイツから3カウント、3回奪われてる。それを考えると、ノアのなかで今、俺からそこまで勝ってる選手はいないと思うんで。だから、ここはちょっと気を引き締めて、挑戦者としてしっかり認めて、次の新潟、楽しみにしてます」

――小峠選手は世代交代が進むプロレス界のなかで、47歳の王者が誕生したノアの現状を異常だと言っていたが?

▼小峠「確かに40後半のオッサンが、こうやって俺らみたいな世代と同等に戦ってる。それはハタから見たら胸を打たれる部分もあるのかもしれませんけど、やっぱり俺もノアの一員として、ノアの所属選手として、もっともっと会社を良くしよう。もっともっと会社を未来につなげていこう。そう思ったら、これは喜んじゃいけないこと。それこそ緊急事態ですよ。時代が戻ったんですからね。時代は進めていかなアカンと思ってるし、俺らの世代で(ベルトを)回していけるようにならないと。だからこそ口にして、思ったことを行動に移したってことですね」

――固定観念的なノアやGHCの試合に関する価値観から離れて、徹底的に勝ちにこだわって、今までにないようなGHC戦をみせるつもり?

▼小峠「その通りですよ。過去の栄光っていうのを、先輩方も観てるファンの方々も捨てきれてないなと俺は思うんですよ。やっぱり今の時代の、進行形のプロレスを見せていきたい。だからこそ、チャンピオンになることが一番。言葉や主張にも重みが出てきますし、まずはこのベルトを巻いて、巻いてから俺が動かしていくことだな…って思っています」

――GHCヘビー挑戦は昨年6月の郡山大会以来だが、そこから進化した点は?

▼小峠「あんまり自分では“ここが成長したよ"って部分は無いですけど、逆に言えば無いのがプラスかな…って思いますね。ノアのヘビーにいてるのが、今や普通になってるんですよ。だからもう大丈夫ですね」

――杉浦選手は3度の敗戦を踏まえての警戒点は?

▼杉浦「やっぱり丸め込みだけど、2回目の後楽園は頭突きもらって飛んでるんでね。丸めこみだけじゃないと思ってるんで。十分気をつけるよ」

――おそらく真っ向勝負なGHC戦にはならず、あらゆる変化球が飛び出すGHC戦になりそうだが?

▼杉浦「でも俺は変わらず自分の試合をやるだけだけど、そういうことも頭に入れてやりたいですね」

――かつて小峠選手をパートナーにしてタッグリーグ戦を戦ったこともあったが、改めて杉浦選手にとって小峠篤司という存在は?

▼杉浦「ヘビーに転向してまだ結果を残してない。同時期に転向した拳王に先に行かれてる部分はあるけど、気持ちとか思いは十分分かってるんで。俺は負けるつもりはないけど、ここで弾けてもらえればいいんじゃないかな、と思います」

――小峠の挑戦が決まった当初、“挑戦者のほうが頭を使って盛り上げろ"と言っていたが?

▼杉浦「まぁ、この間の札幌初日も頭をしっかり使ってね。俺に頭突きかまして、自分がパックリ額を割ってるからね。頭は使ってるんじゃないの?」

――奪取後の“小峠革命"というのは具体的に?

▼小峠「思うところはいっぱいあるんですけど、そこはしっかりベルトを獲って、言葉に重みが出るようになってからでいいですかね」

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