5/16【WRESTLE-1】武藤が復帰目標を2019年5月に設定 「昭和、平成、次の代にまたいでやりたい」
武藤敬司が16日、東京・大久保のGSPメディアセンターでの会見後、取材に応じ、「平成が変わったらだろう。昭和、平成、次の代にまたいで試合やりたいじゃん(笑)」と復帰目標を新元号となる2019年5月に見据えた。
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3月30日に都内病院で両ヒザ人工関節置換術を受けた武藤。この日、『プロレスフェス2018』の発表会見に出席後、取材に応じ、現状を報告した。
手術は無事に成功。術後の経過は順調で、リハビリに励んできた。ヒザの稼動域もこれまで以上に広がった。退院後は足のトレーニングも開始したものの、「かなりヒザが動くようになってうれしくなって、ちょっと重量の重いスクワットをやった」結果、右膝蓋骨に縦割れのヒビが入ってしまった。このため、今は骨が固まるまで安静にしているしかない。
「ホントは足の筋トレがやれてて、骨を強くして徐々に徐々に足の環境をよくしていけばいいのに、いきなりさ、やっちゃったからさ」とぼやいた武藤だが、「ただ、ある意味、骨折したら骨って太くなる、強くなってくるんだって。だからこの時点でさ、一回現状がわかってよかった」と前向き。気になる復帰時期については、すでに年内復帰を断念。「平成が変わったらだろう。昭和、平成、次の代にまたいで試合やりたいじゃん(笑)」と新元号が始まる2019年5月と目標を定めた。
3・14後楽園大会のラストムーンサルトが武藤にとって平成最後の試合となる公算大。「次の元号の時は新しい武藤で勝負するよ」と宣言した武藤の復帰戦が新元号を迎えてからの初戦となりそうだ。
【会見後の武藤】
――両ヒザ手術から1ヵ月半が経過し、現状は?
▼武藤「1ヶ月前と変わんねぇんだ。手術して目覚めたらリハビリだからな。血栓がたまるから動かさなきゃダメなんだよ。で、今度、骨折しちゃったから、動かさないで固まるまで固定しないといけない。だから逆のことをやらなきゃいけない。1ヶ月前と全然、状況は一緒」
――退院直後と同じ?
▼武藤「そうそう。2、3日前からちょっと歩き出してるんだけどさ。これはひとつムーンサルトできない理由でもあるんだよ。バーンと打つと皿が割れちゃう。ただ、ある意味、骨折したら骨って太くなる、強くなってくるんだって。だからこの時点でさ、一回現状がわかってよかったですよ。ホントうれしくてね、最初は。凄いきれいなフォームで(スクワットが)できるからさ。おぉ、凄ぇって思ってやったら……曲げるとやっぱり皿と人工(関節)の骨がぶつかって潰れるんだよな。今まで20年も触ったことないものがいきなりアレするから驚いて割れちゃったんだよな。今まではそこまでいかなかった。固まったものが。疲弊してたからな。今回動くようになったからさ、プラス力も入れちゃったからさ、割れちゃった。縦割れでパキっと」
――リハビリは当初どのぐらいのスパンを予定していた?
▼武藤「わからない。ただ、おそらく退院した直後はちょうど1ヶ月ぐらい前は自転車とかを始めてた。筋トレでも自重でスクワットやったりとか、ちょっとした足の筋トレもやってたんだけど、今はやってないからさ、逆にやれないから。ホントはそれがやれてて、骨を強くして徐々に徐々に足の環境をよくしていけばいいのに、いきなりさ、やっちゃったからさ」
――喜びのあまり?
▼武藤「ついね」
――遅かれ早かれやってしまっていたかもしれないのでは?
▼武藤「そうそう。俺もそう思う。まだその先生の診察というのが退院して1週間に2回ぐらいのペースであるからいいけどさ、これがある程度、先にいったら1ヶ月に一回とか、3ヶ月に一回で、その時はわからないよ。俺、自分で骨折してるってわからなかったからさ。言われて写真みてさ。痛みはあった。腫れちゃって。でも骨折だとは思わなかった」
――先ほど年内復帰は難しいと言っていたが、復帰はいつ頃を想定している?
▼武藤「うーん、平成が変わったらだろう。昭和、平成、次の代にまたいで試合やりたいじゃん(笑) 5月ぐらいだろ。ちょうど1年じゃん。無理しないでさ。次の元号の時は新しい武藤で勝負するよ」