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5/23【NOAH】“過去最高の杉浦vs丸藤"で合意、中嶋は意味深予告 5・29後楽園GHCヘビー&タッグへ公開調印式

 『TGI FRIDAYS 東京ドームシティ店』で23日、5・29後楽園大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)杉浦貴vs丸藤正道(挑戦者)」、GHCタッグ選手権試合「(選手権者)潮崎豪&清宮海斗vs中嶋勝彦&マサ北宮(挑戦者)」に向けた公開調印式が開かれた。

 6日後の決戦へ後楽園ホール直下の店舗で公開調印式。GHCヘビー挑戦者の丸藤は、あす(24日)の全日本・後楽園大会では三冠ヘビー級王座挑戦も控えているが、「俺は常に自然体だし、プレッシャーも心地よく感じてるんで、今年の俺はハッキリ言って『行ける!』って気持ちがあります。二兎を追う者は…じゃなくて、二兎に追われてる状況だと自分では感じながら、すべてを自信にかえて結果を残したいと思います」と“デビュー20周年イヤーのダブル奪取"に向けた思いを語った。

 近年のノアを支え続けてきた“杉浦vs丸藤"の一戦だが、迎え撃つ王者・杉浦は「前回、丸藤とベルトを懸けてやった時は、ちょうど俺が鈴木軍だった頃。まぁ、皆さんも思ってるとは思いますが、納得いくような試合ができていないんでね」と吐露。それだけに「今回はまっさらな気持ちで、俺と丸藤でGHCのベルトを懸けて、俺たちにしかできない戦いをみせて、良いものを提供したい」と意気込んだ。

 これを受けて丸藤も「俺は前回より強い杉浦貴だと思ってるんで。鈴木軍の時はイスを使ってきましたけど、そのイスよりもよっぽど凶器な肉体を持ってるんで。イスを使わずに肉体で勝負してくる。その杉浦のほうが逆に強いと思ってるんで、前回よりも手ごわいと思うし。だからこそしっかり自分のプロレス頭をフル回転させて試合に臨みたいなと思っています」と発言。次世代に改めて見せつける意味も込めて、“過去最高の杉浦vs丸藤"を繰り広げる覚悟を示した。

 続くタッグ王座戦公開調印式では、王座奪回に燃える中嶋が“意味深予告”を放った。初防衛戦でまさかの陥落となった4・29新潟大会のリマッチ。奪回に燃え、前哨戦を通じて“残虐性"すら感じさせるダークサイドをあらわにしている中嶋だが、「今のこの状況にひじょうに危機感を感じてるし。新生ノアってうたってる割にはメイン(杉浦vs丸藤)は“戻ってる"しね。“過去"になってるし。そういう状況を一日でも早く良い意味でぶっ壊していかないといけない。そのためにも俺たちジ・アグレッションはベルトが必要だし、“その先"を見据えてやってるから。ベルトを獲るのがゴールではなくてスタート。それだけ俺たちジ・アグレッションは今回の5・29後楽園は……賭けてます」と語り、王座奪回のあかつきには現状への危機感から“何らかの行動"に出ることを示唆した。

 また、丸藤がセミのGHCタッグ王座戦に内容勝負の“世代闘争"を仕掛ける発言したことについては、「メインのGHCヘビーの上を行く戦いを海斗とジ・アグレッション、そして会場の皆さんと創り上げたい」(潮崎)、「もちろん、闘争心は燃やしてます。“新生ノア"ですから。俺が代表したいと思ってます」(清宮)と王者の“ゴーカイタッグ"は真っ向から呼応。

 一方で挑戦者の北宮は「どうぞご自由に、勝手に張り合ってください」と突き放し、中嶋は「僕的には逆にいい試合をしてもらったほうがいい。さらに超えたい!って気持ちになるし。今回の後楽園、セミとメインのタイトルマッチでちょうど世代の戦いがみせられると思うんで、内容でももちろん勝っていきたいし、その先にも考えはあるんで…」と改めて“その先"をにおわせながら不敵に笑った。

 公開調印式における各選手の詳細コメントは以下の通り。


【GHCヘビー級選手権試合公開調印式の模様】
――改めて王座戦に向けた心境を

▼丸藤「足元が悪いなか、ありがとうございます。29日、このGHCのベルト、俺のこの腰に巻かれると思います。その現場を是非とも生で観てもらいたいと思うので、より多くの方々に来ていただいて、皆さんで席を埋めて、最高の空間を創りだしたいと思います」

▼杉浦「前回、丸藤とベルトを懸けてやった時は、ちょうど俺が鈴木軍だった頃。まぁ、皆さんも思ってるとは思いますが、納得いくような試合ができていないんでね。今回はまっさらな気持ちで、俺と丸藤でGHCのベルトを懸けて、俺たちにしかできない戦いをみせて、良いものを提供したいと思ってます。ぜひ観にきてください」

――丸藤選手はいよいよGHC、三冠と二つの王座戦を目前としたが?

▼丸藤「俺は常に自然体だし、プレッシャーも心地よく感じてるんで、今年の俺はハッキリ言って『行ける!』って気持ちがありますし、明日三冠ヘビーというものがありますけど、俺はこのGHCヘビーのベルトを巻いてノアの先頭にしっかり立って、どんどんノアを盛り上げていきたいと思ってるんで。二兎を追う者は…じゃなくて、二兎に追われてる状況だと自分では感じながら、すべてを自信にかえて結果を残したいと思います」

――杉浦選手は『丸藤正道はライバルであり戦友』と言っていたが、丸藤選手にとって杉浦貴は改めてどんな存在?

▼丸藤「もちろん同じ気持ちもありますし、今はノアの若い連中が『杉浦、丸藤の時代ああだこうだ』って言っても、やっぱり俺たちにしかないノアへの思い入れもあるし、俺たちにしかない物語もあるし。なんて言うかな…若さと勢いだけじゃ見せられない…そういうものを俺たちで見せられたら、またひとつステップアップするんじゃないかな、とも思うし。若い連中もそれを見て、さらに刺激になるんじゃないかなと思うんで。今までのタイトルマッチとは雰囲気が違ったものが見せられたらな、とは思ってます」

――杉浦選手は前哨戦を通じて丸藤正道の勢いを感じる?

▼杉浦「勢いっていうか、常にこんな感じなんでね。前哨戦よりも実際にタイトルマッチをやらないと、どんな動き、どんな攻撃をしてくるかは分からない。だから前哨戦での調子や勝敗はあまり気になってないです」

――丸藤選手は現状の王者・杉浦をどうみる?

▼丸藤「周りが言うようにノアの強さの象徴だと思うし。前哨戦うんぬんって言っても、今まで散々やり合ってきてるんで。だから今までのものより、さらに良いものをタイトルマッチで見せられるようにして、かつ結果を残せることが俺にとって最高のことなので。対杉浦っていうのもあるし、タッグのタイトルマッチをやる若い4人とか若い連中にも、そういう試合を見せて感じてもらえたらと。“まだまだお前らの時代じゃない"って。俺もまだ時代を築いてないんでね。杉浦と同じで。だからこのベルトを持ってるほうがその(時代を築く)資格があるんじゃないですかね」

――今年は20周年イヤーだけに、ベルトを巻いて9月の記念大会を迎えたい?

▼丸藤「そりゃもちろん。やっぱり試合なんでね、対戦相手に花を持たせて欲しい…なんて気持ちはさらさらないし。花は自分自身の力で持たせればいいと思ってるし、そこで内容、結果を残せばいいと思ってるんで。それにしても今年の俺は行けんじゃねえかな!?って自分で思ってます」

――杉浦選手は前回王座戦の内容に納得がいっていなかったようだが、丸藤選手は?

▼丸藤「俺は前回より強い杉浦貴だと思ってるんで。鈴木軍の時はイスを使ってきましたけど、そのイスよりもよっぽど凶器な肉体を持ってるんで。イスを使わずに肉体で勝負してくる。その杉浦のほうが逆に強いと思ってるんで、前回よりも手ごわいと思うし。だからこそしっかり自分のプロレス頭をフル回転させて試合に臨みたいなと思っています」

――この試合で若手への刺激を…という思いは杉浦選手にもある?

▼杉浦「どう感じるかは若い連中の勝手ですけど、お前らまだまだ足りないだろ!?ってぐらいの試合を見せたいとは思いますね」


【GHCタッグ選手権試合公開調印式の模様】

――王座戦に向けた心境を

▼北宮「新潟で彼らに負けてベルトを失った。なぜ、負けてすぐ挑戦表明したか。この二人(ゴーカイ)ではGHCタッグのベルト(の価値)は上がらない。この二人ではGHCタッグのベルトは担げない。そう思ったから挑戦表明しました。一週間後の後楽園ホール、しっかりとベルトを獲り返して、ジ・アグレッションのタッグ政権仕切り直し…といきたいと思います」

▼中嶋「ついに一週間後ですか。チャンピオンチーム、そのベルト、結構重たいでしょう? 約1カ月かな。そのベルトを持ってて、どうだったか分からないけど。まぁ来週には俺たちのもとに戻ってくるんで、せいぜいあと一週間、ベルトと一緒に寝て、磨いて、待っとけよ」

▼潮崎「新潟で清宮海斗とこのベルトを獲って、ジ・アグレッションとリマッチ。俺としては何の異論もない。そしてこのベルトの価値を上げて、潮崎豪と清宮海斗のタッグチームの価値を上げていく相手としても不足はない。受けて立つ気持ちなんですけど、ただ! マサがさっき言ってましたけど、そう言うなら『負けるなよ』と。俺が言いたいことはそれだけなので。タッグのベルトを奪いたい意気込みはいいんですけど、負けたことをとやかく言うのは前チャンピオンとしてどうなのかな、と思いますし、29日も負けるつもりはありません。しっかり防衛して価値をさらに上げていきたいと」

▼清宮「(※アグレッションの方向を向いて)初めて獲ったGHCのベルトなので、ハッキリ言って重いです。凄く重いです。だからこそ、このベルトに対する思いは強いものがあるので、必ず当日は全力で防衛します」

――潮崎選手から『だったら負けるなよ』と言われたことについて?

▼北宮「負けた事実は覆らないとは思ってるんで。勝ってそれは払しょくするしかない。負けるな負けるなって言っても、プロレスキャリアのなかで一回も負けてないレスラーなんていないんだから。負けを忘れさせるような勝ちをもぎ取りたいと思います」

――丸め込みで決着した新潟のタイトルマッチの後に、ジ・アグレッションの二人は『あんな勝ち方で』と言っていたが、改めてその真意は?

▼中嶋「真意というかね…こっちは『あんな勝ち方』って言ったかもしれないけど、結果挑戦表明をすぐ受けたんでしょ? 翌日にはリマッチが決まって。今は強がってそう言ってるけど、当の本人たちも納得いってなかったから、俺らのアピールを受け入れたんじゃないかなと思ってるし。そこに関してはひじょうに“男らしい"とは思いますけど」

――だからこそチャンピオンチームは今回こそは問答無用の勝ち方をしたい?

▼潮崎「(新潟の)あれはあれで、俺はベストな勝ち方だったと思ってるし。それで納得いってなかったから受けたワケでもないしね。ただただ潮崎豪&清宮海斗組、そしてこのベルトの価値を上げるためには、すぐに挑戦表明してきたジ・アグレッションを再び超えることが一つの手段だと思ったんで。勝ち方うんぬんっていう論争をしてくるなら、いくらでも勝ってやりますよ」

▼中嶋「(※清宮に)しゃべってみろよ、丸めこんだ張本人」

▼清宮「確かにあの場面では切り返すことしかできなかったんで。ジ・アグレッションの言い分も分かるところはありますが、だからこそ次の後楽園ホールでは納得いく形で勝ちたいと思います」

――先ほどのGHCヘビーの調印式で丸藤選手が『セミファイナルのタッグ選手権を行う若い4人に見せつけるような戦いをしたい』と言っていたが、それぞれ何か思うところがあれば

▼潮崎「自分たちを意識していただいてるのはありがたいですし、俺は常にその大会で一番皆さんの心に残る試合をするように心がけてるつもりですし。今回の29日もそれは変わらず、メインのGHCヘビーの上を行く戦いを海斗とジ・アグレッション、そして会場の皆さんと創り上げたい。その気持ちが強いです」

▼清宮「もちろん、闘争心は燃やしてます。“新生ノア"ですから。俺が代表したいと思ってます」

▼北宮「え〜どうぞご自由に、勝手に張り合ってください。以上」

▼中嶋「彼ら二人だけの試合…イコール彼らの時代、世代の良さを出していこう、ってカンジなんですかね。見せつけたいと言われても、僕らは常に見てきたんで。そのうえで彼らを超えて世代交代をしなきゃいけない。ずっとそう思ってリングに上がり続けてるんで。僕的には逆にいい試合をしてもらったほうがいい。さらに超えたい!って気持ちになるし。今回の後楽園、セミとメインのタイトルマッチでちょうど世代の戦いがみせられると思うんで、内容でももちろん勝っていきたいし、その先にも考えはあるんで…」

――中嶋選手は前哨戦を通じて攻撃性というか残虐性が加速しているが?

▼中嶋「さらにどん欲になった…ってことですかね。そして今のこの状況にひじょうに危機感を感じてるし。新生ノアってうたってる割にはメインは“戻ってる"しね。“過去"になってるし。そういう状況を一日でも早く良い意味でぶっ壊していかないといけない。そのためにも俺たちジ・アグレッションはベルトが必要だし、その先を見据えてやってるから。ベルトを獲るのがゴールではなくてスタート。それだけ俺たちジ・アグレッションは今回の5・29後楽園は……賭けてます」

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