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6/7【新日本】IWGP決戦へともに過去最高を強調 オカダ「今が最強」、オメガ「今までの俺とは違う」 オスプレイ指摘でヒロムに技名問題浮上 6・9大阪城IWGPヘビー&ジュニア調印式

 6・9大阪城ホール大会のIWGPヘビー級選手権試合「オカダ・カズチカvsケニー・オメガ」、IWGPジュニアヘビー級選手権試合「ウィル・オスプレイvs高橋ヒロム」の調印式が7日、東京・目黒の新日本事務所で行われ、菅林直樹会長同席のもと両王者、両挑戦者が調印書にサイン。IWGP戦へ向けて「今が一番強いんじゃないか」(オカダ)、「今の俺はより力もスピードもスタミナもある。今までのケニー・オメガとは違う」(オメガ)と万全を強調した二人は、口を揃えて早期1本目先取をポイントに挙げた。また、ヒロムはオスプレイの指摘によって新技・Dの名称問題が浮上した。

 大阪城決戦が2日後と迫ったこの日、IWGPヘビー、IWGPジュニアの調印式が実施された。ダブルメインイベント第2試合にして大会の最終試合となるIWGP戦は王者・オカダとオメガがIWGP戦史上初となる時間無制限3本勝負で争う。両者は昨夏のG1公式戦(オメガが勝利)以来10ヶ月ぶりの再戦で、1年前の大阪城大会で60分時間切れ引き分けに終わったIWGP戦の決着戦ともなる。

 5・4博多で棚橋弘至を下し、最多防衛記録を更新するV12を達成。新たな領域に突入したオカダは「記録を塗り替えたからこそ新しいチャンピオンというのを見せていかなきゃいけないと思うので、正直ここでつまずくわけにはいかない」と必勝を誓うばかりだ。先のスーパージュニア期間中は試合出場の機会がほとんどなかった分、みっちりとトレーニングに集中。「今が一番強いんじゃないかなと、最強じゃないかなと、ケニーには申し訳ないですけど、そう思いますね。なかなか勝てないオカダ・カズチカになったんじゃないか」との自信を得ることができ、「時間無制限なので時間を気にすることなく、3本勝負、そのルールも楽しんで勝って、素晴らしいチャンピオンというのを世界に見せてやりたい」と王者の風格たっぷりに言い切った。

 一方、オメガも万全の状態に仕上げてきた。「俺が新日本という大きな船の舵を取る。それが今の自分の目標であり、やらなきゃいけないことである。だが、それは進化の過程のステップ1にもなっていない。まずはベルトを獲ること。そこから進化が進んでいく」とIWGPヘビー初戴冠によってさらなる高みを目指すべく肉体改造に着手。「今の俺はより力もスピードもスタミナもある。今までのケニー・オメガとは違う」と王者同様に自信をつかんだ。何より大きかったのが盟友・飯伏幸太の存在。大阪城決戦へ向けて二人でトレーニングを重ね、「一人でトレーニングしているとある種の限界というのが見えてくる。その限界を超えるのは凄く難しい。パートナーがいるとその限界を超えさせてくれる、新たな力が生まれてくる。一人でトレーニングをしていた時以上のことができた」といい、「ケニー・オメガ・プラス・ウルトラパワーがこのトレーニングで備わったと思っている。十分かわからないが、これ以上にない、いい体ができたと自負している」と豪語した。

 勝敗を握るカギとなるのはやはり時間無制限3本勝負の試合形式。60分でも決着がつかなかった1年前を考えると、それ以上のロングマッチも予想されるところだが、形式が変われば自ずと作戦の立て方も前回とは変わってくる。二人は「過去の試合のようなペースで動いていたら、動くことすらままならないぐらいに疲労するはずだ。なるべく速いペース、早い段階でフォールを獲るのが大切」(オメガ)、「1本獲るのに60分かかってしまったら、去年の試合をみてもらえばわかるようにどちらもフラフラの状態で2本目3本目戦わなきゃいけないと考えると凄く不利。1本目を早いうちに獲りたい」と口を揃えて早期1本目先取を見据えた。

 IWGPジュニア王座戦は王者・オスプレイとスーパージュニア覇者・ヒロムの頂上対決となる。ヒロムが無理を承知でトリプルメインイベントとすることを要求するなど、ともにヘビー級への対抗意識をむき出し。オスプレイは「ケニー・オメガvsオカダ・カズチカ、クリス・ジェリコvs内藤哲也、もしくはレイ・ミステリオといったビッグネームを見たくて来るファンがたくさんいると思うが、試合が終わった後、2万人以上のファンはジュニアヘビーの試合を話題にしながら帰ることにだろう」と断言してみせた。

 先のスーパージュニアでオスプレイがストームブレイカー、ヒロムがDとそれぞれ新兵器を披露したばかり。ともに新技への警戒を強めたが、ヒロムにとってひとつ問題点が浮上した。それはオスプレイからの指摘によるもので、Dは英語で男性器の頭文字で、イギリスでは完全にそれを意味することになってしまうという。これにはヒロムも「それはやられましたね。世界的にはそれに見られてしまうと。そいつはやべぇな」と頭を抱えるばかり。オスプレイからも改名を勧められ、ひとまず「D(仮名)」とすることにしたが、大阪城決戦を目前にして技名問題を解決する必要に迫られてしまった。

【調印式の模様】
▼オメガ「何度も何度も時を経て戦いを続けてきた。そして俺たちが戦うことでプロレスという競技が進化し続ける。俺たちが戦うことでこの最高峰をさらに上回ろうと努力をする人、もしくは俺たちの戦いを真似しようとする人が出てきた。これこそがオカダ・カズチカvsケニー・オメガの戦いである。このような高いスタンダードを作り上げたということは自分にとっても大変うれしいことである。そしてこれは一人ではなし得ることはできない。同等に強い人間がいるからこそだ。そういう相手に出会えたこともうれしく思う。シングルマッチを経て俺は誰よりも強く、誰よりも速く、誰よりもいいレスラーだと証明してきたと思う。だが、今回の戦いは今までのものと少し違う。これからの戦いは紳士として戦うべきだと思う。最高峰にいるオカダ・カズチカ、これは批評家、記者たちが私に伝えてきたことでもあるが、この男が最強であるのを認めるのは俺にとって苦渋を強いられるようなつらいことだ。だから、ここで俺は真剣な戦いを挑みたいと思う。ここまで俺は大変つらい道のりを歩いてきた。近道を回ったことなど一度もない。より強くなるために苦しんで努力を惜しまずやってきた。新日本に来て、ここにも俺より上回る人間がいた。AJスタイルズだ。だが、ついに彼を上回り、追い出すことができた。自然にここで一番になれると思っていたら、また新たな人物が現れた。それがオカダ・カズチカだ。ここ何年、自分自身が最強なのか、自分がよりよいプロレスラーなのか。違うという意見も全て自分の糧として頑張ってきた。その全てを自分の力にしてきた。これから俺がやらなければいけないことは、そういった批評家、ファン、記者たちがどのような意見を述べるかではない。自分が男として、アスリートとして、プロレスラーとして2番手であることをもうこれ以上、絶対に受け入れられない。この自分の意志を通すために大切な戦いだと思っている。最終的についにこのチャンスを得たということは、プロレス界に本当の意味で歴史に名を刻む大切な一戦になる。それはオカダ・カズチカ、彼を超えなければなしえないこと。だから今回この対戦が大切だと思っている」

▼オカダ「長かったです。去年の60分時間切れ引き分け、そのあとにG1の公式戦で負けて、1年かかってやっとこの大阪城の60分の続きを見せられるのは自分の中で楽しみしかありません。V12達成して、僕としてはここから新たなチャンピオンというのを皆さんにみせていかなければいけないと思うので、しっかり防衛して、時間無制限なので時間を気にすることなく、3本勝負、そのルールも楽しんで勝って、素晴らしいチャンピオンというのを世界に見せてやりたいなと思います」

――史上最長試合は巌流島のアントニオ猪木vsマサ斉藤の2時間5分14秒だが、どのぐらいの時間を想定している?

▼オメガ「無制限という名はついているが、長さが問題なのではない。大切なのはフォールコントロールをすること。2時間何分の試合というのは我々がするようなペースの試合ではなかったと思う。一番大切なのはその中で最初のピンフォールをいつどちらが獲れるかだと思う。俺たちは1時間も過去の試合のようなペースで動いていたら、動くことすらままならないぐらいに疲労するはずだ。ここまでオカダがどのぐらいトレーニングしているかわからないが、過去の試合を考えると1時間がブレーキングポイントになると思う。それまでにフォールを獲れるか。なるべく速いペース、早い段階でフォールを獲るのが大切だと思う」

▼オカダ「僕は全くないですね。時間無制限にしたというのはただ引き分けが嫌なだけので、それで時間無制限にしてもらっただけですね。僕も1本目が獲れることが凄く大事なことだと思いますし、そこで1本獲るのに60分かかってしまったら、去年の試合をみてもらえばわかるようにどちらもフラフラの状態で2本目3本目戦わなきゃいけないと考えると凄く不利なので。1本目を早いうちに獲りたいなと、そういうことはしっかり考えてやっていきたいと思います」

――ケニー選手は肉体改造を匂わせていたが?

▼オメガ「前回の60分1本勝負でのドローという結果について俺は誇りに思っている。あの結果は自分自身が一歩飛躍できた印象がある。だからといって俺はしっかりと食事も気をつけていたのか、しっかりウェートのトレーニングをしていたのか、心肺機能を高める有酸素運動はしていたのか、そういうことを一つ一つ考えていくと十分にはやっていなかった。それはなぜかというと批評家のオカダが最強だというコメントが間違っていると証明するために何をするべきか頭でっかちになっていて、そこにとらわれすぎていた。だから体を作ることにしっかりと重きを置けていなかったと思う。この試合も本来は40分、1時間を越えるような試合、それをしたいと言っているわけではない。だが、俺がこの試合をしたいと思ったのはなぜかというと自分の限界を超えるため、自分の持っていた極限からさらに超えるため。そのために俺は自分の体を変えることに意識を置いた。今の俺はより力もスピードもスタミナもある。今までのケニー・オメガとは違う。それはDOMINIONでの入場を見てもらえば一目瞭然だと思う。この体をしっかりと作ることができたのは久々にトレーニングパートナーを得たのが大きい。飯伏幸太と日本でトレーニングができた。これが凄く大きい。一人でトレーニングしているとある種の限界というのが見えてくる。その限界を超えるのは凄く難しい。パートナーがいるとその限界を超えさせてくれる、新たな力が生まれてくる。一人でトレーニングをしていた時以上のことが飯伏とできた。ケニー・オメガ・プラス・ウルトラパワーがこのトレーニングで備わったと思っている。十分かわからないが、これ以上にない、いい体ができたと自負している」

――オカダ選手はこの一戦に向けて特別なトレーニングをしてきた?

▼オカダ「コンディションはいいですね。スーパージュニアの期間中、ほとんど練習、久しぶりにあんなに集中してトレーニングすることができたんで。V11やってきましたけど、今が一番強いんじゃないかなと、最強じゃないかなと、ケニーには申し訳ないですけど、そう思いますね。なかなか勝てないオカダ・カズチカになったんじゃないかと思います。どういうトレーニングが正しいのか正直わからなくて、ウェートトレーニングもそうですし、有酸素運動もやりましたし、たくさんケニーとの試合もケニーが他の人とやってる試合も見ましたし、いったい何が正しいトレーニングなのかわからない部分もありましたけど、自分ができる範囲ではしっかりできたんじゃないかなと思います」

――2年間ベルトを巻き続けてきたことで感慨は?

▼オカダ「うーん、まぁ、それがゴールじゃないですからね。まだまだ続いていきますし。2年間チャンピオンだからどうとかっていうのはないですね。やっと僕の中ではV12を達成して、これからみせていくとこだと思ってるので。オカダ・カズチカ、チャンピオンというのをこれからみせていきたいと思います。V11が今までの記録だったんで、それを超えて、いろんな記録を塗り替えたからこそ新しいチャンピオンというのを見せていかなきゃいけないと思うので、正直ここでつまずくわけにはいかないと思ってます」

――V13戦は今までのチャンピオンで誰もやったことがないし、3本勝負も誰もやったことないが、これから誰もやったことないことをみせていきたい?

▼オカダ「うーん、僕はただ本当にIWGPが最強なんだよというのを世界中に見せたいだけで、僕が新日本プロレスの先頭に立ってチャンピオンの素晴らしさ、新日本プロレスの素晴らしさを広めていきたいだけで。今回ケニーとどうしても僕は前回の引き分け、G1の負けというのがあったんで、どうしても借りを返したい、胸を張って俺がチャンピオンだよと言いたいなというのがあったんで。ケニーを選んで、引き分けが嫌だったので時間無制限。で、ケニーが3本勝負だと言ってこういう形になったのが今回なんで。毎回これからも新しいことをやっていこうという考えはないですね」

――今年で来日10年になるが、まだ届いていないIWGPヘビーのベルトはどんな存在?

▼オメガ「日本に来てからG1、ベストバウト、KO-D無差別級、IWGPジュニア、IWGPジュニアタッグ、IC、全てにチェックを入れていって、最後に残ったのがIWGPヘビー級のベルトなのではないかと思う。ここまでくるために自分をある種、モンスターに変貌させてきた。自分のキャリアを振り返って自分がここまでやってきたことを全て完璧にこなせているのか、もう完璧なのか。プロレスの進化の工程において今、新日本ではプライドを持ったジュニアたちが進化をさせようと、彼らこそが最強であると見せようとしている。自分自身もUSのベルトを獲ってその一翼を担ってきたと思っている。そういったいろいろなことを達成していく中で、今IWGPヘビー級に向けて頑張っている自分はちょっと言い方はおかしいかもしれないが、オカダ・カズチカという男とともにその道を進んでいるような気分にもなっている。俺たちこの二人がプロレスの進化の最前線に立って戦っているのではないか。だが、IWGPヘビー級のベルトを獲るということが最後のリストであれば、ここでオカダ・カズチカからベルトを獲り、お疲れ、君はもういいよと。そして俺が新日本という大きな船の舵を取る。それが今の自分の目標であり、やらなきゃいけないことである。だが、それは進化の過程のステップ1にもなっていない。まずはベルトを獲ること。そこから進化が進んでいく。なので俺はこのベルトを獲り、より強いチャンピオンになって新日本プロレスの顔になる。そういった新たなステップを踏むためにも大切な試合になる」

【調印式の模様】
▼ヒロム「異議あり!(と手を挙げる) 今回、何試合目ですか? 上二つはちなみにダブルメインイベントということでしょうか。ということは我々はセミファイナルということでしょうかね。よし、提案する。トリプルメインイベントでどうだ!?」

▼菅林会長「発表してるんで」

▼ヒロム「わかりました。俺はスーパージュニアを制し、世界一のジュニアになりました。そしてオスプレイ選手はIWGPジュニア王者として世界最強の男です。スーパージュニア終わりに言ったとおり、世界最強はどっちなのか決めようじゃないかと思っております。ユー・アー・ザ・ベスト。アンド・アイ・アム・ザ・ベスト。ウィッチ・ナンバー1・フー?(お前はベストだが、俺もベストだ。どっちがナンバー1だ?)」

▼オスプレイ「この対戦が決まってサプライズもあったが自信もある。いくつか今現在もケガが進行していて、スーパージュニアの巡業中もそれを心配されていたかもしれないが、それは全く問題ない。ただひとつ、(スマートフォンを取り出して)プロレスブロガーのデイブ・メルツァー氏がネット上で昨日アップしたものを聞いてもらいたい。『彼はジュニアヘビー級で上り詰めていくだろうが、ダイナマイト・キッドのようなストーリーが見えている。それがどんな終わり方は誰もが知っているだろう』。ダイナマイト・キッドは僕と同じイギリス人レスラーで、奇想天外なスタイルで世界的に名をはせたレスラーだ。どういう終わり方をするかグーグルでもウィキペディアでも調べてほしい。もちろん自分がこれからどういう末路をたどるのかというのは恐怖でもある。だが、今まで自分が築き上げたものには犠牲というものがたくさんあった。そういった犠牲を払ったからこそ今のポジションがある。ジュニアヘビー級で新しいことをするためにやってきたことは変わらずにやっていくつもりだ。ヘビー級転向というコメントも出したが、ジュニアヘビー級を最高のものとするために尽力するつもりだ。ジュニアヘビー級のベルトはたくさんの尽力、努力によるものが大きく、これまでの歴史上でもたくさんの伝説的なレスラーたちが素晴らしいストーリーを作り上げてきた。今回、大阪城ホールには2万人以上の観客が集まると聞いている。そこでケニー・オメガvsオカダ・カズチカ、クリス・ジェリコvs内藤哲也、もしくはレイ・ミステリオといったビッグネームを見たくて来るファンがたくさんいると思うが、試合が終わった後、2万人以上のファンはジュニアヘビーの試合を話題にしながら帰ることにだろう。最後にヒロム。君の言っていることは正解だ。僕も君もベストである。自分自身の体、心をかけて戦おうじゃないか」

▼ヒロム「(拍手しながら)アイ・ライク・スピーチ。グッド・スピーチ。前から言ってるんですけど、IWGPヘビーの時だけ歴代のチャンピオンが(映像で)流れるシステム。あれ何とかならないでしょうか? IWGPジュニアの時にも流してもらえませんかという提案ですかね。そこんところをよろしくお願いします。そう言いたいところですね。あれは何とか改善していただきたいなと。あれによって緊張感が一気にグッとなるんで好きなんですよ、昔から」

▼菅林会長「検討しましょう」

▼ヒロム「それはそれはありがとうございます。お持ち帰りで? よろしくお願いします」

――2月大阪以来の対決になるが、ヒロム選手がDを、オスプレイ選手がストームブレイカーを開発したことについては?

▼ヒロム「気をつけます。気をつけるしかないですね。あの技は食らってしまったら終わりなわけですよ。気をつけるしかないんです。あの技をどう回避するか、それは大事かもしれないですけど、今それを言うわけにいかない。気をつける。それが一番ベストな答えかなと。気をつけたいと思います」

▼オスプレイ「もちろん気をつけなければいけない点ということで今の彼の必殺技になっているD。Dは英語で言う男性のあの部分の頭文字でもあって、そちらの意味でも使われる言葉だというのはわかっているのか? だから、なぜDという名前にしたんだ?」

▼ヒロム「勉強になりますわ。そうだったのか。それはやられましたね。世界的にはそれに見られてしまうと。そいつはやべぇな」

▼オスプレイ「変えた方がいいよ」

▼ヒロム「そうだったのか…じゃあD(仮)にしておきますね。(仮)かな」

▼オスプレイ「特にイギリスだと完全にその意味になってしまうよ。変えなよ」

▼ヒロム「そうか、世界的に見たらそうなのか」

▼オスプレイ「それに関してはまたゆっくり話そう。マーティー・スカルをタップアウトさせた技でもあるが、サブミッションに長けた彼を破ったのは素晴らしい必殺技だと思う。だが、Dで終わらないように気をつけたい。(取材陣から笑いが起きたことについて)笑われてるよ」

▼ヒロム「笑い事じゃねぇよ、悪いけど。俺はシリアスだよ。何笑ってんだよマジで。Dかぁ……それで頭いっぱいになっちゃったよ。クソ」

――トリプルメインイベントを提案していたが、上二つの試合は意識する?

▼ヒロム「別にトリプルメインイベントと言いましたけど、本気で言ってないです。そもそもダブルメインイベントという言い方が嫌いなだけで。だったら全部メインイベントでいいんじゃないかと。それぐらいのカードを大阪城は組んでるわけで。そんなふうに思っちゃったなっていうアレです」

――試合順は意識する?

▼ヒロム「それは試合順は意識しますよ。ジュニアがいつかメインイベントを取りたいわけですから。そりゃ意識しますよ」

▼オスプレイ「俺自身は意識もするし、ダブルメイン以上に自分たちの試合も大切なものだと思っている。ジュニアのベルトは新日本プロレスにおいてもヘビー級の次に大切なタイトルだと思う。大阪ではジェリコvs内藤、オカダvsケニーがダブルメイン。新日本で2番目に大切なベルトかもしれないが、それは俺たちジュニアヘビーにとって一番大切なものだ。このベルトをかけて戦うのは大変なことだし、ヘビー級転向というコメントも少し出たと思うが、それもジュニアを軽んじてヘビー級に移りたいのではなく、このベルトを持った自分だったら、この大きさのままでも戦える強さ、選手としてのプライドをみせたいと思って発言した。ジュニアヘビーのステータスを上げたい。そういう思いからだ。だから我々はオカダ、ケニー、ジェイ子、内藤以上の努力をしてきてるし、軽んじているというかメインではないところには自分で少し不満がある」

▼ヒロム「伝えて下さい。ジュニアのベルトは2番じゃない。1番だと」

――シングルもジュニアタッグもタイトルマッチで連敗が続いているが、スーパージュニア覇者として負けられない思い?

▼ヒロム「スーパージュニアの覇者として負けられないとかではなく、単純に試合は負けられないよね。でも俺、タイトルマッチで負けちゃったよね。それは反省してるし、自分の弱さだと思う。だからスーパージュニア頑張って獲れたし、スーパージュニアを挑戦者決定戦みたいにしたくないけど、自分のわがままを通してでもこの一番の新日本プロレスで一番最強のこのベルト、そりゃほしいよね。だから勝つ。今回、勝つ」

――トロフィーが直ってないように見受けられるが?

▼ヒロム「トロフィーさんと話した結果、むかつくけど、何かもういいよ、これでっていう話をしたんです。トロフィーさん、俺すっげぇ話したんですよ、あの夜。最初、凄い険悪なムードでしたけど、セロハンテープとかで直そうとしたけど、そんなんで直すんだったらいいよ、これでって言ってました」

――内藤に対しては何か言っていた?

▼ヒロム「あのヤローってずっと言ってますね。今も言ってます。あのヤローだけは許しちゃおかねぇ。でももういいやって言ってました。あのヤローは許しちゃおかねぇ、でもいいやって言ってました」

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