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6/18【新日本】ヒロムがデスペラードに雪辱でIWGPジュニアV1、次期挑戦者にドラゴン・リー指名

☆『共闘ことばRPG コトダマン Presents KIZUNA ROAD 2018』東京・後楽園ホール(2018年6月18日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合=○高橋ヒロムvsエル・デスペラード×

 ヒロムが熱戦の末、デスペラードに雪辱を遂げ、IWGPジュニア王座初防衛。次期挑戦者にドラゴン・リーを指名した。

 スーパージュニア初優勝を飾り、6・9大阪城大会でウィル・オスプレイを破って2度目のIWGPジュニア戴冠を果たしたヒロム。新日ジュニアの頂点に立ってからわずか9日。この日、スーパージュニア公式戦で敗れているデスペラードとの初防衛戦を迎えた。

 前夜の前哨戦の試合後に「明日、素晴らしいプレゼントを用意したんだ。楽しみにしといてくれ」と予告していたが、ヒロムが用意したのはギターケースだった。中から取り出した花束をデスペラードに手渡し、ドロップキックでギターケースごと場外に吹き飛ばすと、ギターケースで殴りつけるなど有効活用した。が、デスペラードも奪ったギターケースを投げつけて逆襲。なおもギターケース、ペットボトルで殴打し、イスで足を殴りつけた。逆エビ固めでもん絶させるなど、10分経過寸前まで一方的に攻め立てた。

 ヒロムもエプロンから場外へのドロップキック、ダイビングセントーンアタックで巻き返しを図ったが、時間差ロープワーク合戦はデスペラードがスパインバスターで制して流れを変えてしまう。むき出しにしたコーナー金具にヒロムを何度も投げつけて腰にダメージを与えた。負けじとヒロムは鉄柱に投げつけて逆襲し、ロープ越しの回転エビ固めで飛びついてデスペラードをエプロンから場外に叩き落とす。すかさずコーナー最上段からの場外セントーンアタックを敢行した。

 デスペラードがバックドロップで叩きつけて両者ダウンになると、ここから消耗戦に。エルボー合戦、チョップ合戦で意地を張り合い、ランニングエルボーの打ち合いでも一歩も引かず。ギターラ・デ・アンヘル、TIME BOMBはいずれも決まらない。ヒロムがラリアットでなぎ倒せば、デスペラードもすぐさまラリアットで応戦した。

 ここで金丸が現れ、リング内にイスを投げ込んだ。イスを手にしたデスペラードは、金丸がレフェリーを引きつけるスキに何度も殴打したが、ヒロムはダイナマイトプランジャーでイスの上に叩きつけて報復。すかさずBUSHIが駆けつけて毒霧で金丸を撃退し、ヒロムもコーナーへのデスバレーボムでたたみかけたものの、TIME BOMBはデスペラードがレフェリーと交錯させて阻止し、急所蹴りをお見舞い。ヒロムがマスクを引っぺがして素顔があらわになってもお構いなしにイスで殴りつけると、マスクをかぶり直してからギターラ・デ・アンヘルを爆発させた。

 王者のピンチに場内はヒロムコールの大合唱で後押し。かき消すようにデスペラードがピンチェ・ロコを仕掛けたが、ヒロムはこれをDで切り返した。デスペラードがパワーボムで逃れようとしても離さず。デスペラードが丸め込みで粘ったが、ヒロムはフランケンシュタイナーから再びDに持ち込む。デスペラードはコーナー金具へのパワーボムで脱出したが、ヒロムはフロントスープレックスで同じく金具に投げつけてお返し。コーナーへのデスバレーボムを敢行すると、TIME BOMBを爆発させてようやく3カウントを奪った。

 ヒロムが熱戦の末にデスペラードを下し、IWGPジュニア初防衛に成功。スーパージュニアの借りを返したうえで頂点の座を守り抜き、「オイ、デスペラード。今はもうお前よりヒロムちゃんの方が強いってことだ。またどっかで愛し合おうぜ」と宿敵に呼びかけた。

 試合前には菅林直樹会長にリクエストしていた歴代王者の映像も流された。「菅林会長、約束守ってくれてありがとう。俺、感動しちゃったよ。歴代の王者たちの姿をもう一度みれて感動したよ」と感謝したヒロムは、「あの歴代のチャンピオンの一番最後に映る最新のチャンピオンがずっとこの俺でありますように」と祈ると、最後に「だからさ! もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、みんなで! 楽しもうぜぇ!!」の叫びで締めた。

 次なる挑戦者が現れなかったとあって、ヒロムはバックステージで自らドラゴン・リーを指名した。メキシコCMLL遠征時代のライバルで、先のスーパージュニア公式戦では敗戦。デスペラードに続き、またも雪辱戦となる。最多防衛記録を見据えるヒロムはリベンジあるのみだ。

【試合後のヒロム】
▼ヒロム「まずデスペラードに一言。本当は愛してるぞと伝えてあげてください。きっと彼は喜ぶでしょう。またいつかやろうよ。それから歴代王者の映像ありがとう。菅林会長ありがとう。それから映像班のみなさん、ありがとうございました。おっと、おっと、誰も挑戦者はいらっしゃらないのかなぁ? いないようだ。挑戦者いないなら俺の方から指名させてもらうよ。方角はどちらかなぁ? こっちかな?…こっちだ。オイ、ドラゴン・リー! 俺と遊ぼうよ。返事待ってるから。な。はい、たぶんこれでドラゴン・リーの耳には入ったでしょう。彼は新日本プロレスが大好きだから、今頃見てるよ。もう返事くれてるんじゃないの。チェックしてみてよ。じゃあ今日はこのへんで帰らせてもらう。(ベルトに耳をすますと)OK? OK。お前らありがたく思え。久しぶりにベルトさんが話あるみたいだから、ありがたく聞けよ。俺を絶対映すなよ。俺はもう控室に帰るからな。ベルトさんとスーパージュニアのトロフィーさんだけ写しとけ。わかったな」

▼ベルトさん「皆さん、こんばんは。ベルトさんです。お久しぶりですね。ヒロムさん、1年間も待たさないで下さいよ。のんびりしちゃったじゃないですか。トロフィーさんも久しぶりですね。あ、トロフィーさんはしゃべれないのか。トロフィーさん、何か怒ってるみたいだから。そうだよね、昨日のあの内藤さんのあれは…でもあれさ、僕思うんだ。仕方ないよ。どっちかというとさ、あれはヒロム君にも責任があるよ」

▼ヒロム「え? 俺? 俺に責任? どういうことベルトさん?」

▼ベルトさん「だって彼は制御不能の男なんだよ。あの男をリング上に入れた時点でさ、ヒロム君、君にも責任があるんじゃないの?」

▼ヒロム「確かにその通りだ。ベルトさんの言いたいことはわかるよ。トロフィーさんのこと、あれ俺か。なんか悪いことしたな。そっか、俺もよく考えないといけないよ。ありがとう、ベルトさん」

▼ベルトさん「いやいや、いいんだよ。ただ次から気をつけた方がいいよ。内藤さんは制御不能の男だから、気をつけた方がいいよ」

▼ヒロム「ありがとう、わかった。ありがとうベルトさん。トロフィーさんにも悪いことしたな。反省してる。ごめんトロフィーさん。でも今のこの姿も美しいよ。俺はそんなトロフィーさんが大好きだから。絶対いつか仲直りしてみせます。あ、そうだ。せっかくだから宣言しとこ。最多防衛しちゃうわ」

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