6/20【全日本】岩本がTAJIRIとの一騎打ち制す Jr.タッグリーグへ絆再確認

☆『2018ダイナマイトシリーズ』北海道・釧路青雲台体育館(2018年6月20日)
○岩本煌史vsTAJIRI×

　掟破りの逆タランチュラを敢行した岩本がTAJIRIとの一騎打ちに勝利。8月のジュニアタッグリーグ戦へ向けて絆を再確認し合った。

　8月開催の『Jr.TAG BATTLE OF GLORY』出場が決まっている岩本&TAJIRI。すでにタッグを結成してきた二人だが、岩本が新ユニットSweeperに加入したことで、今回のタッグリーグ出場を区切りとするつもりでいる。

　その二人の一騎打ちがこの日、釧路の地で組まれた。握手で始まったように、試合は信頼関係を裏づけするようなクリーンファイトに終始。中でもTAJIRIは岩本の攻撃を巧みに切り抜けたり、ねちっこい腕攻めに出たり、場外で間を取ったりとベテランらしい試合運びで翻ろう。岩本への思いを物語るように、温存し続けてきたタランチュラも披露した。

　岩本も負けてはいない。バズソーキックをかいくぐり、串刺し攻撃も回避すると、掟破りの逆タランチュラを敢行。一本背負いを踏ん張るTAJIRIを後方に倒れ込んでから丸め込む蛤(はまぐり)固めで逆転の3カウントを奪った。

　パートナー対決で岩本が先輩・TAJIRI超え。試合後、TAJIRIに勝利を称えられた岩本は深々と一礼。互いにロープを広げ合ってリングを降りると、ハイタッチを交わし、二人で花道を引き揚げた。

　バックステージでも二人並んでコメント。対戦した者同士とは思えない異例の光景だったが、それも二人の信頼関係を考えれば不思議ではない。お株を奪うタランチュラを決めた岩本をTAJIRIは「前の岩本君だったら、そういう発想がなかったんじゃないかなと思うけど、いろいろ自由に物事を考えるようになったんじゃないかな」と評価。岩本は「自然に出ましたね。そうなったのはやっぱ2月のジュニアリーグきっかけに僕がTAJIRIさんに近づいていったのが、自分の中の変化がやっぱりいい方向に出てきてる」とTAJIRI効果を強調した。

　相思相愛の二人は改めて絆を再確認できたようだ。「TAJIRIさんといろいろやってきてよかったし、今日改めて戦ってみて、8月のジュニアタッグリーグ、TAJIRIさんと出れることがめちゃくちゃうれしい」と今から高ぶる岩本に、TAJIRIは「僕の使命は岩本君を優勝させることだと思ってます。俺が捨て石になってでもさせたい」と全面バックアップを約束。世界ジュニアベルト獲りのエールも送ると、岩本は「今の全日本ジュニアの象徴は青木篤志だと思うんで、それを止める、その象徴を切り替えるというのは僕しかいないという自負はあるんで。それをずっとブレずにやっていかないといけない」と誓っていた。

【試合後の岩本、TAJIRI】
▼TAJIRI「何かやる前は何でこの時期にやるんだろうと思ったけど…」

▼岩本「ホントそうですね。TAJIRIさんがもう一回WWEから戻ってきてからたぶんタランチュラって使ってなかったと思うんですけど、僕に使ってくれたというのは凄い気持ちとして…」

▼TAJIRI「俺もね、使われるとは思わなかった。生涯で2回目。面喰っちゃって。だからですね、前の岩本君だったら、そういう発想がなかったんじゃないかなと思うけど、いろいろ自由に物事を考えるようになったんじゃないかなと」

▼岩本「自然に出ましたね。そうなったのはやっぱ2月のジュニアリーグきっかけに僕がTAJIRIさんに近づいていったのが、自分の中の変化がやっぱりいい方向に出てきてる要素がでかいですね。TAJIRIさんといろいろやってきてよかったし、今日改めて戦ってみて、8月のジュニアタッグリーグ、TAJIRIさんと出れることがめちゃくちゃうれしいですね」

▼TAJIRI「ここまで言ってもらうとですね、口はばったいですけど、僕の使命は岩本君を優勝させることだと思ってます。俺が捨て石になってでもさせたい。やっぱね、世界ジュニアですよ、まだまだこの先は」

▼岩本「そこはやっぱり目指さないといけないですし、7月1日ですか世界ジュニア。青木さんと中島さん決まってますけど、どっちが勝つかわかんないにしても、今の全日本ジュニアの象徴は青木篤志だと思うんで、それを止める、その象徴を切り替えるというのは僕しかいないという自負はあるんで。それをずっとブレずにやっていかないといけないなと思います」

▼TAJIRI「今一つ関係ないかもしれないですけど、あること気が付いたんですけど、僕は全く息乱れてなくて、岩本君はゼェゼェ言ってるじゃないですか。けど汗かいてないんですよ。俺、汗だらけ(笑)」

▼岩本「(笑) ありがとうございました」