6/23【NOAH】北宮が“王者”で故郷初凱旋、地元メインで齋藤に報復
北宮が“王者"として故郷初凱旋。地元メインで齋藤に報復し、「次はより重い結果を持ち帰る」と誓いを立てた。
隣接する砺波市出身の北宮が、GHCタッグ王者として高岡大会のメインに登場。初めてベルトをたずさえて故郷のリングに立った“現代の獄門鬼"を、高岡の観衆も多くの“北宮うちわ"や花束、そして大歓声で迎えた。
カードはまっただ中の“方舟世代闘争"の構図。中嶋&拳王との新世代トリオで、杉浦&丸藤&齋藤の上位世代トリオと対決した。直前の大阪大会におけるシングルマッチで敗れている齋藤に、序盤から床へのパイルドライバーを浴びるなどして今宵も押し込まれたものの、地元の歓声に支えられて北宮も乗り切ってみせる。
終盤にも杉浦のエルボー&丸藤のトラースキックの同時発射→齋藤の裏落とし…の強烈連係を浴びて窮地に陥ったものの、齋藤のスイクルデスは足へのラリアットで撃墜。逆に強烈なラリアットで正面からなぎ倒すと、勢い良くタックルで齋藤をコーナーに叩きつけ、再び助走十分のラリアットを発射だ。場内が熱を帯びるなか、最後は必殺のサイトースープレックスでぶん投げ、3カウントを奪ってみせた。
齋藤に地元メインで報復。故郷のリングで初めてベルトを掲げながらマイクをつかんだ北宮は「あいさつが遅れたけど、GHCタッグチャンピオンのマサ北宮だ。こうやって今、俺の腰にはタッグのチャンピオンベルトがある。なぜ、故郷にベルトを持ってくることができたのか。なぜ、そもそもベルトを腰に巻くことができたか。それは富山で培ったあきらめないスピリッツのおかげだ。本当にありがとう!」と感謝して場内も大きな拍手に包まれた。
さらには「次、来る時はもっともっと強くなって、このベルトより価値のある、重い重い結果をひっさげて帰ってきたいと思う」と誓いを立てた。次こそは悲願のGHCヘビー初戴冠を成し遂げての凱旋。そのためにも、まずは目の前の世代闘争を勝ち抜いていく。
【試合後の北宮】
▼北宮「大阪では齋藤彰俊にコテンパンにやられたけど、まずは一発目のペイバックが、返礼ができたんじゃないかな。富山の地でこうやって、すぐにやり返せたっていうのはね、地元の力がやっぱり大きいと思うし。弾みにもなったと思う。ヤツらもまだ野心があるんだろう。俺たちが持ってるベルトを狙ってくるとは思うけど、それを弾き返せるように、もっともっとやっていくだけです」
――ベルトを故郷に初めて持ち帰ったが?
▼北宮「常に悔しい思いを胸に秘めてきたから。やっと少しばかりの恩返しが故郷にできたかな、とは思いますね」
――富山のスピリットに支えられてきたと言っていたが?
▼北宮「僕が生まれ育った場所でもあるし、格闘技キャリアの原点は富山県の高岡商業高校でのアマチュア・レスリングなんでね。そういうところからファイティング・スピリットも出てきてると思うし、僕の格闘技生活、レスリング生活はここから始まってるんで」
――次はより重い結果を持ち帰るとも言っていたが?
▼北宮「それはもちろん、今日以上の形。これは地元だからって、故郷だからっていうリップサービスじゃない。俺の決意を地元のみんなの前で誓っただけですから。これ以上の結果を次来る時、必ず持ってくる。それだけです。ありがとうございました。心から富山県・高岡、感謝します」