6/30【全日本】諏訪魔&石川が5ヵ月ぶり世界タッグ返り咲き、TAJIRIがマルタの未知の強豪との挑戦表明
☆『2018ダイナマイトシリーズ』北海道・ホテルエミシア札幌(2018年6月30日)
世界タッグ選手権試合=○諏訪魔&石川修司vs崔領二&゛ィラン・ジェイムス×
諏訪魔&石川が崔&ジェイムスを破って5ヵ月ぶりに世界タッグ王座返り咲き。再びタッグの頂点に立った暴走大巨人にTAJIRIがマルタ共和国の未知の強豪・ギアニー・ヴァレッタと組んでの挑戦を表明した。
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昨秋に結成された暴走大巨人は暮れの最強タッグを制覇し、プロレス大賞最優秀タッグチーム賞を受賞。今年に入って世界タッグを奪取したものの、2・3横浜文体での初防衛戦で宮原&ヨシタツに敗れ、わずか1ヵ月天下に終わった
あれから5ヵ月が経過し、ついに暴走大巨人がタッグの至宝ベルト奪回に乗り出してきた。戦前こそ諏訪魔と崔の感情的な対立もあったが、世界タッグ30周年に敬意を表してか、石川とジェイムスが正面衝突でリングを揺るがし、諏訪魔と崔は打撃戦で火花を散らすなど正攻法の真っ向勝負が繰り広げられた。
シーソーゲームが続く中、先に勝機を作ったのは王者組。暴走大巨人がジェイムスに的を絞ってサンドイッチラリアットで攻め込んだが、王者組もダブルタックル、ミドルキックと逆水平の交互連打、ダブルブレーンバスターで諏訪魔を攻め込んだ。
その後も諏訪魔が集中砲火を浴びたが、石川が飛び込んでランニングニーリフトで援護射撃。諏訪魔もダブルチョップ連打で二人に立ち向かうと、石川はファイアーサンダーで崔を戦線離脱に追い込む好フォローをみせた。これでジェイムスをローンバトルに追い込んだ暴走大巨人は境川をさく裂。諏訪魔もドロップキック、ジャーマン、ダブルチョップ乱打でなりふり構わず猛攻を浴びせる。ジェイムスがドクターボムで逆襲しても、フロントハイキックをキャッチしてのラストライドで返り討ち。すかさずバックドロップホールドを爆発させて3カウントを奪った。
崔&ジェイムスを熱線の末に破った諏訪魔&石川が5ヵ月ぶり2度目の世界タッグ戴冠。再びタッグの頂点に君臨した。苦戦だったが、勝利を引き寄せたのは絶対の信頼関係。「最後、諏訪魔選手にちょっと頼ったところがありましたけど、そんだけ信頼して絶対勝ってくれると思った」という石川は「これがタッグパートナーの絆。1年間ずっと戦ってきた絆」と胸を張る。諏訪魔も「途中で激しいのやってくれるからやりやすくなるよね。ペースを一気に巻き返すというか、さすが石川修司」と頼れる相棒に目を細めた。
前回は初防衛戦で陥落の憂き目にあった。だからこそ二人は長期政権を見据えている。「今度はもう5回、10回、20回、30回、ずっと防衛して時代を…」と石川が宣言すれば、諏訪魔も「どんどんどんどん防衛していくよ」と呼応。「去年は全日本内でガッといったけど、次はまだまだ世界にいっぱいいるよ。それを俺らどんどん防衛していきてぇ」と今から防衛ロードを見据えた。
さっそく挑戦者が現れた。TAJIRIだ。取材陣に交じって「質問よろしいでしょうか?」と挙手すると、「たとえばなんですけど、誰かが世界の強豪を連れてきた場合、戦ってくれるんですか?」と新王者組に問う。「本物だったらいくらでもやる。このベルトの価値を上げる」(諏訪魔)、「その連れてくる人の目が確かで、連れてくる奴が本物だったら断る必要ない」(石川)と口を揃えて迎撃を宣言すると、TAJIRIはマルタ共和国のプロレスラー・ギアニー・ヴァレッタと組んでの挑戦を表明した。
TAJIRIが言うようにヴァレッタは日本では無名の存在で、まさに未知の強豪の言葉にふさわしい。暴走大巨人の防衛ロードはこの二人との戦いで幕を開けることになりそうだ。
【試合後の諏訪魔&石川、青木、佐藤、TAJIRI】
▼佐藤「オイ! 暴走大巨人だよ。石川半端ないって! 諏訪魔とのタッグ誰も勝てねぇって! おめでとうございます!」
▼諏訪魔「何してんだよ、おめぇはよ」
▼佐藤「石川半端ないって! 諏訪魔さんとのタッグ誰も勝てねぇって!」
※乾杯後
▼石川「あぁ、久々」
▼佐藤「マジ石川半端ないって! 諏訪魔さんとのタッグ誰も勝てねぇって! あぁ、気持ちいい」
▼石川「主役を獲ろうとしてますよ(苦笑)」
▼諏訪魔「そういうこと? 何だよ、お前よ?」
▼石川「いやぁ、ホントに最後、諏訪魔選手にちょっと頼ったところがありましたけど、そんだけ信頼して絶対勝ってくれると思ったんで、最後信じて。これがタッグパートナーの絆。1年間ずっと戦ってきた絆だと思うんで。そんじゃそこらで諏訪魔さん崩せない」
▼諏訪魔「途中で激しいのやってくれるからやりやすくなるよね。ペースを一気に巻き返すというか、さすが石川修司だなというふうに思いますね。今日はたまたま俺がガッっていったけど、狙ってるから。一番狙ってるのは石川修司だよ。強ぇから心強いよ」
▼石川「せっかくこのベルト、前回一回も防衛できずに終わったんで、今度はもう5回、10回、20回、30回、ずっと防衛して時代を…」
▼諏訪魔「どんどんどんどん防衛していくよ」
▼石川「過去の名タッグに並ぶ、追いつくぐらいのタッグになりたいなと思います」
▼諏訪魔「去年は全日本内でガッといったけど、次はまだまだ世界にいっぱいいるよ。それを俺らどんどん防衛していきてぇななんて」
▼石川「世界もいいと思うんですけど、世界も大事ですけど、ホントはもっと国内を掘り下げて、広く深くいきたい」
▼諏訪魔「それ一番欲張りだよね」
▼石川「いやいや(笑)」
▼諏訪魔「このベルトの価値をこっから上げていくという作業をやっていきたいね」
▼TAJIRI「質問よろしいでしょうか? いま世界の強豪と戦いたいとか? たとえばなんですけど、誰かが世界の強豪を連れてきた場合、戦ってくれるんですか?」
▼諏訪魔「本物だったらいくらでもやる。このベルトの価値を上げる」
▼石川「その連れてくる人の目が確かで、連れてくる奴が本物だったら断る必要ないですよね」
▼諏訪魔「必要ない」
▼TAJIRI「じゃあちょっと連れてきたいな」
▼諏訪魔「いいよ」
▼TAJIRI「いい?」
▼諏訪魔「全然いいよ。このベルトかけてやる。やるやる」
▼TAJIRI「言っちゃった手前ありますよ」
▼諏訪魔「全然いい。変なの連れてくるなよ」
▼TAJIRI「じゃあね、マルタ共和国というヨーロッパの島国があるんですよ。そこからギアニー・ヴァレッタっていうレスラー連れてきます。誰も知らないと思うんですけどね、日本人は。未知の強豪。そしたらやってくれるの?」
▼諏訪魔「やるよ」
▼石川「やりますよ」
▼TAJIRI「皆さん証人ですね」
▼石川「誰が相手でもパートナー諏訪魔選手なんで。どんな奴でも防衛して価値上げて時代つくっていきます」
▼諏訪魔「今年、年明けてから止まっちゃったんで、その針を動かしたいなと思います」
――世界タッグ30周年と銘打たれたが?
▼諏訪魔「うれしいね。30周年って重いよね」
▼石川「さっきも言った通り、30周年で生まれた名タッグ我々が追いついて並んで追い越したいなと。全日本の世界タッグ、暴走大巨人が入るようにこれからベルトの価値を上げていきたいなと」
▼諏訪魔「まだまだ名タッグが今までいたわけだから、そこはできるだけ近づけるように、越えられるように頑張ります」