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7/18【WRESTLE-1】河野&頓所が大奮闘 W-1軍がSTRONG HEARTSに逆転星

『WRESTLE-1 TOUR 2018 SYMBOL』東京・新後楽園ホール(2018年7月18日)
○河野真幸&カズ・ハヤシ&近藤修司&頓所隼vsCIMA&T-Hawk&ジンジャー&エル・リンダマン×

 STRONG HEARTSとの対抗戦3連敗で土俵際まで追い込まれたW-1軍だったが、河野と頓所が大奮闘。全面対決のイリミネーションマッチで逆転星を挙げた。

 CIMA率いるSTRONG HEARTSは6・13後楽園に電撃乱入。CIMAは「このW-1のリングに俺たちが責任を持って刺激をぶち込んでやるから」と宣戦布告した。それを受けて、6・22新木場で全面対抗戦が組まれたが、結果はW-1の3連敗。そこで、今大会で対抗戦第2Rとなるイリミネーションマッチが組まれた。オーバー・ザ・トップロープありのルールで行われる。

 STRONG HEARTSはCIMA、T-Hawk、リンダマンに期待の中国人ファイター・ジンジャーを加えた布陣。対するW-1はカズ&近藤&河野&頓所が迎え撃った。近藤はDRAGON GATE時代の先輩にあたるCIMAと久々の対戦。頓所は今月からW-1所属となり、決意を持って試合に臨んだ。

 試合前、CIMAは大胆にもマイクを持つ。「おい、W-1! 俺たちが2018年一番ホットなユニット、上海OWEからやってきたSTRONG HEARTSや」と吠えると、音響にまで敵意を向ける。さらに、リンダマンは「『4連敗して、負けました、すいません』。そんなんじゃお客さんは納得しないぞ。お客さんより何より、この俺が納得しねえんだよ。W-1には4連敗したら責任を取ってもらう。屈辱的な責任を俺は考えてきた」と豪語。カズ社長と近藤副社長の土下座&靴舐めを要求した。

 そのリンダマンにいきなり頓所がドロップキックを浴びせて試合は幕開け。両軍入り乱れての大乱闘を繰り広げた。その後も両軍は感情的になってやり合う。近藤とCIMAの顔合わせも実現。近藤が「コノヤロー!」とショルダータックルで吹き飛ばせば、CIMAも追尾式ドロップキックで譲らなかった。

 が、ここで頓所がまさかの乱入。6・22新木場でCIMAに惨敗した屈辱を晴らそうと、近藤とともにオーバー・ザ・トップロープを狙って飛びかかった。これが失敗に終わると、待っていたのはSTRONG HEARTSの倍返し。頓所は4人がかりで蹂りんされる。しばらく一方的に攻め込まれてしまったが、頓所の闘志は消えず。串刺し攻撃を狙ったCIMAをエプロンに追いやると、激しい抵抗をかいくぐり、エプロンでジャーマンを敢行。そのまま場外に蹴落とし、頓所が最初にCIMAを脱落させた。

 若い頓所の奮闘でW-1勢は流れを掴み、STRONG HEARTSと初対決となった河野が雪崩式バックフリップでジンジャーを敗退に追い込む。カズ&近藤も怒濤の連係でリンダマンを圧倒した。しかし、引かないT-Hawkが巧みにカズと近藤をオーバー・ザ・トップロープに追い込み、試合は2対2のイーブンに。

 ここでも頓所が気を吐き、リンダマンと互角の勝負を展開。スイング式DDTであわやの場面を生み出す。しかし、T-Hawkのリバースパワースラム、リンダマンのジャーマン、T-Hawkのケルベロス(ランニングニー)を立て続けに食らってごう沈。無念の敗退となった。

 残るは河野のみ。T-Hawkは逆水平でメッタ打ちにすると、胸板を赤く腫らした河野にケルベロスを仕掛ける。これをガードした河野はフロントハイキックで押し返すと、T-Hawkをオーバー・ザ・トップロープで返り討ち。リンダマンとの一騎打ちに持ち込んだ。ロープ越しのチョークスラムでリンダマンをぶん投げた河野は、後頭部にシャイニングウィザードを突き刺すと、正面からはランニングニーをグサリ。必死に肩を上げるリンダマンにジャイアントニードロップを落として、イリミネーションマッチを制した。

 土俵際で河野が踏ん張り、W-1軍が逆転星。後楽園ホールには「河野」コールがこだました。試合前に続いてマイクを持ったCIMAは頓所に詰め寄るも、「お前に何も言葉を考えてなかった。お前がCIMAを落とした。こんなことはプロレス界にあってはいけないことだ」と悔しさをあらわに。頓所も意地になってにらみ返した。

 続いてT-Hawkは河野と視殺戦を繰り広げ、「お前よ、見てたら最後にぬけぬけと出てきやがって。お前は図体デカいだけか? お前の真っ赤な胸。それを次は真っ赤を通り越して、ストロングブラックになるまでぶち込んでやる」と敵意をむき出しに。そして、「いいか、来月8月11日後楽園ホール、そして9月2日横浜文体、それまでにはオメエらW-1、俺たちが完膚なきまでに叩き潰してやるからな。とりあえず俺たちは上海に帰って昨年練り直すわ」と仕切り直しを宣言。改めてW-1壊滅を誓った。

 リングに残った河野と頓所は2人で勝ち名乗り。バックステージで河野は、「これで満足している選手は誰一人W-1にはいないから。大丈夫。今日からW-1が逆襲すると思います」と断言。それでも「僕に関しては、自分に降りかかる火の粉であれば払うし、関係ないと思うんだったら、金輪際関わらなければいいだけ」とSTRONG HEARTSとの対戦には慎重な姿勢を示した。

 頓所は「今日は落として勝っただけだから。全然納得してないし、満足もしてない。まだ終わったと思ってない。次、またあいつらと当たった時は、俺がまた相手してやるよ」と抗争継続をアピール。「俺はW-1所属になって、目標がいっぱいあるから。その目標を1つずつ叶えていって、俺はW-1クルーザーディビジョンのベルトを必ず巻く。それが俺の夢だから」とその先に目標を掲げた。

【試合後の河野&頓所】
▼河野「NOSAWAさんが投入した刺激を体感してきました。ただ、個人的にはもうないですよね。社長と副社長に『次負けられないから行くぞ』って言われて、『はい、わかりました』と言って、キチンと任務遂行。監督の指示通り、とりあえず4連敗は止めたから。あとはね、頓所だって今日は落としただけから。まだやられっぱなしだから。あと、他にも新木場でやられたヤツらもたぶんリベンジしたいと思っているはずだから。これで満足している選手は誰一人W-1にはいないから。大丈夫。今日からW-1が逆襲すると思いますし。僕に関しては、自分に降りかかる火の粉であれば払うし、関係ないと思うんだったら、金輪際関わらなければいいだけで。とりあえず今日は俺の、W-1の勝ちだってことだけです」

▼頓所「今日、勝ちました。でも、今日は落として勝っただけだから。全然納得してないし、満足もしてない。まだ終わったと思ってない。次、またあいつらと当たった時は、俺がまた相手してやるよ。そして、次は確実に3カウントで上海に返してやる。俺はW-1所属になって、目標がいっぱいあるから。その目標を1つずつ叶えていって、俺はW-1クルーザーディビジョンのベルトを必ず巻く。それが俺の夢だから」

【試合後のCIMA&T-Hawk&リンダマン&ジンジャー】
▼CIMA「あんなのありか? まずな、テーマ曲じゃ、コラ。お前らが引っかけようと、あれでテンション崩れたわ。お前らよ、そんなやり方するんか? 俺は21年間、あんなプロレスしたことないぞ。俺らは正々堂々、このW-1のリングに刺激入れるために来てるんや。渡したテーマ曲流せや、コラ。まずそこからじゃ。試合以前の問題じゃ。それから、トンドコロ(頓所)は、お前に俺がやられるということは、上海にどないして報告したらええんや。そんなこと、俺の歴史、日本のプロレス界の歴史ではあってはいけないことや。それから、河野だかなんだか知らんけど、W-1、お前らやっと軍団戦ちゅうのがわかったみたいやな。まだまだやな」

▼T-Hawk「おい、それとよ、CIMAもリング上で言ったけど、CIMAのSTRONG HEARTSじゃねえんだよ。俺たちは一個体でSTRONG HEARTSだ。いいか、お前らに勝ち逃げはさせない。8月11日後楽園ホール、そしてW-1のビッグマッチ、9月2日横浜文体。それまでに俺たちSTRONG HEARTSがお前らW-1をしっかり責任を持って蹴りつけてやるからよ。CIMA、上海帰って、作戦練ろうじゃねえか」

▼CIMA「練り直しやな。何往復でもしたるからな。いつでも呼べや。何往復でもしたるから。リンちゃん、大丈夫か? (河野と)実寸は変わってなかったぞ」

▼リンダマン「おい、河野と俺の身長なんて大して変わらねえんだよ。たまたま3カウントが入っただけだ。俺たちに泥を塗るとは、舐めたことしてくれるな。リング上だけじゃない。マイク、SNS、プライベート、全てプロレスだ。お前らしっかり俺たちが教えてやるからな! 覚えとけ、オラ!」

▼CIMA「(ジンジャーにも声をかけると)河野が来るんやったらよ、俺らが中国から2m80cmの巨人探そうぜ、おい。お前がちびっ子に見えるようなヤツ、そのうち見つかったら連れてくるからな。見つからなかったらそれまでや。リンダと実寸比べでもしとけ、コラ!」

▼T-Hawk「そういうことだ。俺たちは一旦上海に帰る」

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