7/25【大日本】血みどろブラザーズが6人タッグ王座初戴冠 敗戦・宇藤は再戦要求
東京・後楽園ホール(2018年7月24日)
横浜ショッピングストリート6人タッグ選手権試合 ○高橋匡哉&佐久田俊行&植木嵩行vs中之上靖文&浜亮太&宇藤純久×
“血みどろブラザーズ"が王者組4度目の防衛を阻止。鮮やかな逆転Vで横浜ショッピングストリート6人タッグ王座初戴冠に成功した。
全国各地で分け隔てなくタイトル戦が行われている横浜ショッピングストリート6人タッグ王座。この日の後楽園大会4度の防衛を誇る浜&中之上&宇藤組に、“3代目血みどろブラザーズ"高橋&植木&佐久田組が挑戦した。
先手を奪ったのは王者組。血みどろブラザーズの連続串刺し攻撃“血みどろトレイン"を、3人まとめて真っ向から受け止めた日本人現役最重量レスラー・浜が、逆に対角コーナーまで3人を寄り切って見せ場を作ると、そのまま小兵・佐久田を代わる代わるに痛めつけた。
佐久田が逃れても王者組の攻勢は続く。浜がショルダータックルで植木、高橋の巻き返しを軽々と亡きものに。佐久田がかく乱してようやく血みどろトレインに成功しても、ならばと浜が佐久田に強烈な串刺しヒップアタックを見舞って鎮圧した。
だが、劣勢続きの血みどろサイドも、宇藤のパワーボムを高橋がリバースして逃れるや、佐久田は中之上に雪崩式フランケンシュタイナーを発射。なおも植木を全体重を使って踏みつける浜を、高橋&佐久田が二人がかりで場外に転落させてみせた。
残った宇藤も高橋の突進を左ラリアットで迎撃してリバースタイガードライバーを狙ったものの、高橋も投げさせない。逆に佐久田がレフェリーを引きつけるなか、リングに飛び込んだ植木が宇藤の頭部めがけて蛍光灯攻撃をさく裂。一撃で額から流血した宇藤を、すかさず高橋がジャックハマーで豪快に叩きつけて3カウントを奪ってみせた。
なかなか結果が出ずに停滞していた血みどろブラザーズ・トリオが、ようやく捲土重来となる6人タッグ王座初防衛に成功。早くも次なる目標に8月開幕の最侠タッグリーグを掲げたが、前王者組は口々に「反則だ」と主張。額から血を流した宇藤は「大日本はデスマッチの団体なんでね、あんなのもありだなと思いますよ。でも、こうやってやられて、そのまま引き下がるほど俺はしょっぱくないですよ。やってやるからな! この野郎!」と続座に再戦を要求した。
【試合後の高橋&植木&佐久田】
▼佐久田「獲りました。この勢いで、最侠タッグリーグ、正直3人いてどうなるかわからないですけど、絶対血みどろブラザーズが、そしてこの佐久田が大日本をひっかき回してやるから」
▼植木「あんまりな、血みどろブラザーズを舐めてんじゃねえぞ。宇藤、あいつは舐めすぎた。俺にこの間、新木場で恥をかかせたんだからよ。いいか、血みどろブラザーズの逆襲はこれで終わったと思ってんじゃねえぞ。まだまだ続くからな。そう、最侠タッグリーグでも、このあとの試合でも、お前ら油断したら、血みどろにしてやるからな。よく覚えておけよ」
▼高橋「嬉しいとかじゃなく、当然の結果だと思います。僕は何回も言ってるけど、血みどろはあいつら3人に負けるところなんて1つもなかったでしょ? ちょっと危ないシーンがあったかもしれないけど、これがチームワークですよ。チームワークの勝利です。むこうは1人1人は確かに実力者かもしれないけど、俺ら3人に比べたらまだまだですよ。そういうもんでしょ? 6人タッグって団体力の対決だから。あとね、2人も言ってたけど、最侠タッグは8月から始まる。血みどろブラーズは見ての通り、3人います。エントリーできるのは2人です。なので、ここはあえてというか、当然じゃなくて、植木&佐久田が僕を超えたいという意見が新木場であったし、僕も負けてられない。そういういろんな気持ちを込めて、今回の最侠タッグは植木と佐久田でいこうと思います。血みどろブラザーズ代表はこの2人です。代表として、優勝を狙ってほしいと思います。じゃあ、お前はどうするのかと。お前は出ないのかってなると思うんですけど、僕も出る気ではいます。ただ、パートナーがいないので。これはゆくゆく見つかれば。募集というか、僕とデスマッチをやりたい、僕と最侠タッグを出たいという人だったら誰でもいいんで。先輩後輩関係ないです。デスマッチやったことない人間でも全然関係ないんで。ぜひ僕と最侠タッグに出たいという人は。もちろんデスマッチなので、それなりの覚悟を持って、僕に声をかけてくれればなと思います」
▼佐久田「今まで植木さんと高橋さんで組んでましたけど、今日この発言があって、組むことになって。周りからは譲ってもらったとか、高橋さんが遠慮したとか、そう思われることがもしかしたらあるかもしれないけど、俺はそんなこと覆す気でいるから。高橋さんに引っ張ってもらうつもりはない。植木さんに引っ張ってもらうつもりもない。血みどろブラザーズに引っ張ってもらうつもりもない。佐久田俊行として、あくまで組んでいる植木さんもある意味、敵だと思っているんで。植木さんよりも俺が存在感を出して。最侠タッグリーグ、植木さんと一緒にかき回していくんで。仲良し子良しでやるつもりはないんで」
▼植木「やってやるよ。油断したら、美味しいところを俺に持っていかれるぞ。覚悟しとけ。高橋さん、高橋さんとも当たったからには、徹底的にぶっ潰すんで。そこのところ、よろしくお願いします」
▼高橋「上等だ」
▼植木「血みどろブラザーズは突き進んでいく!」
【試合後の浜&中之上&宇藤】
※額から血を流しながら宇藤が先に現れる
▼宇藤「クソ、あの野郎。大日本はデスマッチの団体なんでね、あんなのもありだなと思いますよ。でも、こうやってやられて、そのまま引き下がるほど俺はしょっぱくないですよ。やってやるからな! この野郎!」
※宇藤が去っていくと、浜と中之上が現れる
▼中之上「あいつら蛍光灯を使ったやろ? なんで宇藤が血出てんねん」
▼浜「なにがあったの? 俺もちょっと後頭部をぶつけちゃって」
▼中之上「あいつら蛍光灯を使ったやろ、絶対」
▼浜「蛍光灯使ったの? ひでえなあ。レフェリーいないじゃん。反則やろ、クソ。もう1回だろ、もう1回」
▼中之上「あれで認められてええのか」
▼浜「知らん間に血が出て、なんだ、あれは。いくら力で敵わなくても、凶器使うのはダメだよ。認めないよ、俺らは。もう1回だよ、もう1回」」
▼中之上「絶対許さへんぞ、あいつら」