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7/27【新日本】YOSHI-HASHIと6年半ぶり火花 オカダ3連勝、白星先行で折り返し

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』静岡・アクトシティ浜松(2018年7月27日)
Bブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvsYOSHI-HASHI×

 オカダが6年半ぶりにYOSHI-HASHIと対戦。猛攻を受けながらも、最後は意地のレインメーカーで制した。3勝目を挙げ、オカダは白星先行でG1を折り返すことになった。

 2勝2敗のオカダと1勝3敗のYOSHI-HASHIがAブロック公式戦で激突した。2人は2012年の1・4東京ドームで、海外遠征からの凱旋帰国試合として激突。オカダが勝利した。その直後に両者ともCHAOS入りを果たし、常に同じコーナーに立ってきた。一騎打ちは6年半ぶりとなる。オカダは連敗スタートとなったが、2連勝で巻き返し、調子を上げている。一方、YOSHI-HASHIは開幕3連敗となったが、マイケル・エルガンから逆転星を手にして初日を迎えた。オカダはYOSHI-HASHI戦を前に「つまらない試合になる」と予告している。

 ゴング前に、オカダはTシャツを投げつけてYOSHI-HASHIを挑発する。キレたYOSHI-HASHIは飛びかかって場外に連行。こん身の力で鉄柵に連続して投げつけた。

 しかし、オカダも怖さを見せつける。鉄柵にYOSHI-HASHIを投げ返すと、フロントハイキックで鉄柵の外に蹴り飛ばす。さらに、観客席に放り投げ、イスを連続して投げつけて制裁した。止まらないオカダは、鉄柵にYOSHI-HASHIの足を固定してDDTをズバリ。リングに戻ると、冷酷な表情を浮かべて、テーピングが施されたYOSHI-HASHIの右肩を痛めつける。

 YOSHI-HASHIは何度も反撃を仕掛けるが、ことごとく潰される。バンカーバスターやヘッドハンターが決まる場面もあったが、すぐにフラップジャックで鎮圧された。強引にパワーボムを仕掛けても、フランケンシュタイナーで切り返され、ショットガンドロップキックやミサイルキックに被弾。リバースネックブリーカードロップを食らうと、YOSHI-HASHIは大の字に。

 レインメーカーポーズを決めたオカダは6年半前の一騎打ちで勝利を決めた初期型レインメーカー(ランニングネックブリーカー式)をズバリ。場内はどよめくも、YOSHI-HASHIは肩を上げた。そして、ツームストンパイルドライバーを丸め込んで切り抜けると、逆襲に転じる。

 YOSHI-HASHIはレインメーカーに合わせて、カウンターのラリアットを一閃。ジャックナイフ式パワーボム、ランニングダブルニーと惜しげもなく大技を連発した。スワントーンボムは自爆に終わったが、浜松のファンは「YOSHI-HASHI」コールで後押し。そんな声を黙らそうと、オカダは前後から連続してドロップキックを放ち、またもやレインメーカーに持ち込んだものの、読んだYOSHI-HASHIはバタフライロックに絡め取った。

 オカダがロープに足を伸ばしても、YOSHI-HASHIはハーフハッチで投げ飛ばして、なおもバタフライロックを継続。ならばとオカダがツームストンやリバースネックブリーカーを狙うが、ことごとくバタフライロックで切り返すと、何度もリング中央に引きずり込んで絞めに絞めた。

 会場は大きくどよめいたものの、オカダはギリギリでロープに足を伸ばす。場内は「YOSHI-HASHI」コールに包まれた。YOSHI-HASHIは荒々しくオカダの顔面を踏みつけ、サッカーボールキックを感情的に乱射する。エルボー合戦も制して場内を沸かせると、自ら肩のテーピングを剥ぎ取り、カチ上げ式のラリアットをグサリ。変形フィッシャーマンバスターで土俵際まで追い詰めると、会場が騒然とする中、満を持して、カルマの構えに。

 しかし、しつこく仕掛けても最後の一手が決まらない。一方、上手く背後に回り込んだオカダはツームストンパイルドライバーをグサリ。勝負所を逃さず、ローリング式レインメーカーから正調レインメーカーを振り抜き、一気に3カウントを奪い取った。

 オカダが2連敗からの3連勝で、これでやっと白星先行。いい形でG1を折り返すことになった。マイクを持ったオカダは真顔「3勝目」とポツリ。しかし、「3勝目…3つ言わせて…違うなあ」と前言を撤回し、「3勝目!」と今度は笑顔で雄叫びをあげた。

 「会見でも言った通り、つまらない試合をしてすいませんでした」と陳謝すると、観客の声援を聞き、突然、涙声になって、「よかった…。よかった…。いい試合でしたか。ありがとう」と感謝の意を表す。そして、「日本で一番浜松のみんなが好きです」と前日の長岡大会でSANADAが披露したマイクアピールを真似て歓声を巻き起こすと、「もちろん次の場所に行ったら、また違う場所のことが好きになっているかもしれませんけど、それはすいませんでした。そして今日は応援…ありがとうございました!」と自由奔放に締めくくった。次戦は7・30高松。オカダはマイケル・エルガンと激突する。

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