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7/28【全日本】ゼウスとの三冠V3戦へ宮原「格の違いみせる」、アジアタッグ奪還へ野村&青柳「秘策あり」、崔とボディガーはアジアヘビー戦へ一触即発 7・29大阪前日公開会見

 7・29大阪大会前日公開会見が28日、大阪市のタワーレコード難波店で行われ、3大タイトルマッチに出場する8選手が出席。ゼウスとの3度目の防衛戦を迎える三冠ヘビー級王者・宮原健斗は「プロレス界での立ち位置と格の違いを俺はみせようと思ってる」と自信満々に宣言。アジアタッグ王者・秋山準&永田裕志に再挑戦する野村直矢&青柳優馬は「秘策はあります」と宣言。アジアヘビー級王座戦を争う崔領二とボディガーは一触即発となった。

 夏のビッグマッチ第1弾となる7・29大阪大会はいよいよ明日。この日、前日公開会見が行われ、たくさんのファンが集まった中、三冠ヘビー級、アジアタッグ、アジアヘビー級の3大タイトルマッチに出場する王者と挑戦者が意気込みを語った。

 アジアヘビー級王座戦は王者・崔の4度目の防衛戦。ボディガーが地元・大阪でのシングルベルト獲りを狙う。今年1月に韓国で行われた王座決定トーナメント決勝戦以来の再戦で、ボディガーにとっては雪辱戦。前哨戦でも3度直接黒星を喫し、3・25さいたまスーパーアリーナ大会ではゼウスとのビッグガンズで保持していた世界タッグのベルトも崔&ディラン・ジェイムスに奪われた。「明日は何が何でも死にもの狂い、命がけで勝ちにいきたい」と地元での雪辱を誓うばかりのボディガーは「普通にやってもおもんないんで、喧嘩を吹っかけてやろうと思ってます」と宣戦布告した。

 これには崔も「こういう態度が気に入らないんですよ」と不快感を示しつつ着火。「彼は大阪出身なんですよ。大阪で試合する時にいつも万全の状態に持ってくるんですよ。だから大阪以外では勝てない男。僕はそう思ってます」とボディガーを罵倒し、「この方のスタミナとパワーと全部ひっくるめて、プロレスラーとしての能力で言ったらレベルが違う。必ずこの男を、もう挑戦したくないっていうぐらいに倒します」と断言した。するとボディガーも怒りを隠さず。持参していたペットボトルの水を崔にぶっかけ、一触即発の状態となった。

 アジアタッグ戦は王者組・秋山&永田に前王者の野村&青柳が挑む。6・12後楽園大会以来の再戦で、前回は王者組が完勝。現在、新日本は真夏の祭典『G1 CLIMAX 28』が開催中だが、昨年、G1卒業を宣言した永田は出場せず。「僕はこの暑い夏が大好きです。ただ、この暑い時期に試合がないのがとても寂しく思ってます。G1なんか卒業するんじゃなかったなと」とストレスを感じている永田は「そのうっ憤を思い切りぶつけるのがこの野村、青柳組。彼らには前回以上に痛い思いをしてもらって、そしてベルトはキッチリ防衛させていただきたい」と言い切った。一方、秋山も「彼らは実力で何とでもなるような人間なんで。自然の驚異には勝てないんで、台風さん早く去ってください。君たちは俺らの実力のもとに負けるだけ」と明日、関西を直撃しそうな台風12号を懸念しつつ、完全に見下した。

 野村&青柳は1ヵ月ぶりの再挑戦を執念でつかみ取った。秋山から「俺らにない発想で驚かせてみろ」と注文を付けられていたが、「タイトルマッチに向けてそういう秘策はあります」(青柳)、「毎晩のように青柳と一緒に作戦会議してるんで。しっかり明日のために考えたことはたくさんあるんで、それを明日、実行するのみ」(野村)と対策は万全。「明日は3度目。もう次はないと思ってます。明日、必ずこの二人の壁を超えます。そしてアジアタッグのベルトを俺たちが巻き戻します」と野村が三度目の正直を誓えば、青柳も「必ず僕もこのベルトを取り戻します。いつまでも秋山さん、永田さん世代の人たちに頼ってるわけにいかない」と口を揃えて返り咲きを宣言した。

 メインイベントは至宝・三冠ヘビー級選手権試合。王者・宮原が3度目の防衛戦でゼウスを迎え撃つ。5度目の挑戦となるゼウスは大勝負が目前に迫り、緊張感にさいなまれていたというが、この日、地元・大阪のファンから歓声を受け、「本当にここにきてゼウスという声援を聞かせていただいて、自分のファミリーというべき方々の顔もここで見させてもらって、今、明日に向けて落ち着いております」と精神的に安定することができた。「毎回何としてでも獲るという気持ちでもちろんやってるんですけど、勝つことしか考えてない」と改めて地元での至宝初戴冠を誓うばかりで、「よっしゃ! 明日気合い入れていくぞ!!」と自らを鼓舞するように叫んだ。

 一方、王者・宮原は3度目の防衛戦。2016年2月の初戴冠以来、3度三冠王者に君臨し、「この三冠ベルトを巻いてから、俺は日本全国、毎大会全力で盛り上げてきた自負がある」とキッパリ。若きエースとして全日本のリングをけん引してきた男としての自信と責任感をみなぎらせた。だからこそ、前哨戦でゼウスの勢いを目の当たりにしてきても「このベルトに挑戦する人間ですから脅威ですけど、その脅威すらもまだ俺の思い通り」と動じず。「このベルトとともに全日本プロレスをさらに高みに持っていくのは俺じゃなきゃダメだから、明日このベルトは絶対落とせない」と至宝ベルト死守を誓う一方で、「明日はそのプロレス界での立ち位置と格の違いを俺はみせようと思ってる」と豪語してみせた。

【会見の模様】
▼ボディガー「みなさん、こんばんは。ボディガーです。よろしくお願いします。そうですね意気込み、まぁもともとね、このベルト韓国から日本に持ち帰るというきっかけのトーナメントが今年1月に韓国であって、その時の決勝、隣に座ってる崔領二と当たりまして、その時はくしくも負けてしまったので、その借りを明日返してやろうと思っています。まぁね、崔領二とは世界タッグでも負けてるし、このアジアヘビーのトーナメント決勝でも負けてるし、明日は何が何でも死にもの狂い、命がけで勝ちにいきたいと思います。そして、普通にやってもおもんないんで、喧嘩を吹っかけてやろうと思ってます」

▼崔「明日メインイベントで全日本プロレスを代表する三冠戦という物凄いタイトルマッチがありまして、その前にアジアヘビーが組まれました。いろんな意気込みあったんですけd、今、ボディガーの方から喧嘩殺法でいくみたいなこと言われました。前日会見まで開いてもらって、こんな舞台まで用意してもらって、最後は僕がどうせ勝つのに申し訳ないなとずっと思ってましたけど、今の言葉を聞いて何となく気持ちの整理がつきました。(立ち上がって)この男、見てください。派手でしょ。大阪出身なんですよ。大阪で試合する時にいつも万全の状態に持ってくるんですよ。だから大阪以外では勝てない男。僕はそう思ってます。凄い選手だけど、年間通してみたらいい成績を残してない。その部分ですよ、この方は。そこでですよ、僕自身の大会にも出てもらってるんですよ。能力は認める。けど、条件がいるんですよ、この人50歳なんですよ。凄いですよ、アスリートとして。俺38歳でピークを迎えていて、この方のスタミナとパワーと全部ひっくるめて、プロレスラーとしての能力で言ったらレベルが違うんですよ。それをわからずに喧嘩を仕掛けるとかわからないこと言ってきて、最後どうせ勝つんですけど、彼をボコボコにして勝つんですけど、彼はこうやって吠えるんですよ。僕はこういう態度が気に入らないんですよ。でも明日、火がつきました。必ずこの男を、もう挑戦したくないっていうぐらいに倒します。どうか期待してください。あとね、地元でしょ、この人。俺も地元です。明日のタイトルマッチに関しては今までずーっとこの人ね、自分の地元で最高のコンディションに整えて、その状態で試合できるときだけ。いっつもタイトルマッチやってるイメージがあるんですけど、明日のタイトルマッチだけは同じように巡業回ってきて同じような日程で前哨戦やってきて、僕も地元。だから明日に関しては彼が勝ったら本物じゃないかなと思うけれどど、この年齢に僕が巻けるわけないので、明日は僕が全力で勝ってかっこいいところみせたいと思います」

※ボディガーがペットボトルの水を崔にぶっかけてにらみ合う


【会見の模様】
▼野村「皆さん、こんにちは。今日は暑い中、ありがとうございます。いよいよ明日に迫ってきました。今から心が高ぶってます。明日、必ず僕個人としてなんですけど、僕はこの二人に2回挑戦して2回とも負けてます。明日は3度目。もう次はないと思ってます。明日、必ずこの二人の壁を超えます。そしてアジアタッグのベルトを俺たちが巻き戻します」

▼青柳「みなさん、こんにちは。今、野村さんがおっしゃったように必ず僕もこのベルトを取り戻します。いつまでも秋山さん、永田さん世代の人たちに頼ってるわけにいかないので、僕らが新しいプロレス界を盛り上げていきたいと思います。明日は応援よろしくお願いします」

▼永田「みなさん、こんばんは。大変暑い夏ですが、僕はこの暑い夏が大好きです。ただ、この暑い時期に試合がないのがとても寂しく思ってます。G1なんか卒業するんじゃなかったなと。たまったうっぷんがね、いっぱいあるわけですが、そんな中、全日本プロレスの大阪大会でアジアタッグ選手権、防衛戦という舞台を全日本プロレスさんの方で用意してもらいました。それに対して心より感謝しております。ただ、そのたまったうっ憤を吐き出すのはリング上でして、そのうっ憤を思い切りぶつけるのがこの野村、青柳組というわけで。6月12日、後楽園ホール大会でキッチリ防衛したにもかかわらず、また性懲りもなく目の前に出てきたと。あの時より僕の中でたまったストレスというか、そういうものがより高くなってます。彼らには前回以上に痛い思いをしてもらって、そしてベルトはキッチリ防衛させていただきたいと思います。何といってもこのアジアのベルト、僕から離れたくないみたいなんで。以上です」

▼秋山「みなさん、こんばんは。彼らは意気込みは素晴らしいんですけど、僕は彼らよりも台風12号の方が脅威でして、早く通り過ぎてくれないかと今から心配しているんですけど。彼らは実力で何とでもなるような人間なんで。自然の驚異には勝てないんで、台風さん早く去ってください。君たちは俺らの実力のもとに負けるだけ。よろしくお願いします」

――野村&青柳への印象は変わらない?

▼永田「タイトルマッチがまた同じチャレンジャーだっていうのは存じてました。ただ、前哨戦なりそれ以外のところで彼らちょっと負けが多すぎるのが気になったかなと。どうせチャレンジャーとして出てきたからには、もうちょっと暴れてほしった。そういう情報が入ってきたのが残念ですけどね。ただ彼らは若くて有望な選手なのはわかってますので、僕の不安を吹き飛ばすようなファイトで当たってきてほしいですね」

――先日、秋山選手から「全ての動きが想定内。自分らの発想で考えろ」と言われたが、秘策なり考えている?

▼青柳「タイトルマッチに向けてそういう秘策はあります。ここでは言えませんが」

▼野村「まぁ毎晩のように青柳と一緒に作戦会議してるんで。しっかり明日のために考えたことはたくさんあるんで、それを明日、実行するのみです」

――この二人を倒せる自信は

▼青柳「もちろんです」

▼秋山「無理です、水でもかけろ、永田裕志に。俺じゃないぞ」

▼永田「拒むアレはないですよ」

――野村&青柳は自信満々だが?

▼秋山「口で言うのは簡単ですからね。もちろん彼らの成長はずっと見てきてるんで、何をやるか、どうしようとしているか、それはもう全部わかるんで。本当に全く僕らが考えつかないようなことをしないと負けないですよホントに。普通に考えて。で、俺らさっきのボディガーも50ですけど、僕ら同世代として、俺ら全然違いますからね。動ける50ですからね。アラフィフ? そのへんで一緒にされちゃ困ります」

――新日本のリングで毎回アジアタッグのベルトを巻いて入場しているが、このベルトへの思いというのは?

▼永田「ベルトを巻いた人間の使命としては、やっぱりそれを世の中に伝えなきゃいけないという思いがあったんでね。このベルト、全日本プロレスさんの管轄ではありますが、自分の戦うテリトリー、もちろん新日本のリング。この間のイギリス遠征でもしっかりと腰に巻いてきましたしね。そうやって世界に高めてます、このアジアタッグという歴史のあるベルトを。それはチャンピオンの使命だと思います。だから間違いなく歴代のアジアタッグ王者の中で我々王者組というのは1、2を争う、いや一番強いんじゃないかなと、そういうチャンピオンじゃないかなというのは、確固たる自信を持ってここに断言できると思います」

▼秋山「もういいのか?」

▼青柳「じゃあ一つだけいいですか? 今、永田選手がおっしゃったようにベルトを持ってチャンピオンとしてベルトに世に広めるという言葉、本当に僕も凄いなと思いました。王者の鏡だなと感じました。でもチャンピオンで前哨戦でベルト巻いてきてない人がいるなと僕は思ったんで。そのへんはちょっとどうなのかなと思ったんで…」

▼秋山「俺、古い人間だからな。チャンピオンシップの時しかベルトは巻かないんだよ。お前らに見せるベルトじゃねぇんだよ、バカタレが。アホだろ、お前」

▼青柳「口では勝てないんで明日リング上でみせます。負けを認めます、口では勝てません。だけど明日リング上で必ずこのベルトを僕らが取り戻します」


【会見の模様】
▼ゼウス「みなさん、こんばんは。今日はお集まりくださり、まことにありがとうございます。ここまで来たの緊張してたんですけど、皆さんの顔をみさせていただいてホッとしてるというか、すごく安心しております。リラックスしました。明日はいよいよ来たなと。やるしかないと。覚悟を決めてこの三冠ベルト、宮原健斗選手に挑もうと思ってますんで、どうか応援よろしくお願いします」

▼宮原「全日本プロレス、第60代三冠ヘビー級チャンピオン、宮原健斗です。何度この三冠戦の前日のこの緊張感に包まれた夜を過ごしてきたか。僕はここ3年ぐらいですかね、ずっとその緊張感とともにプロレスラーしてるんで、明日はそのプロレス界での立ち位置と格の違いを俺はみせようと思ってるんで。チャレンジャーは大阪がホームらしいんですけど、僕はいつも言ってますけど、日本がホームなんで、全国区なんで。ゼウス選手を応援する大阪の皆様は本当に皆さんで俺に挑んでくるぐらいの気持ちでいてほしいですね。それぐらい今の俺は強いんで。そして、この宮原健斗がプロレスの神様から託されたものっていうのはたぶん俺にしかわからないんで、それは明日、格の違いをみせます」

――今日も登場した瞬間、大歓声だったが、明日、日本がホームを証明できる予感を感じたのでは?

▼宮原「この三冠ベルトを巻いてから、俺は日本全国、毎大会全力で盛り上げてきた自負があるんで、それはプロレスファンのみなさんならわかってくれると思うんで。俺はまだまだこのベルトとともに全日本プロレスをさらに高みに持っていくのは俺じゃなきゃダメだから、明日このベルトは絶対落とせない」

――いよいよ大一番が明日に迫ったが、今の気持ちは?

▼ゼウス「先ほども話した通り、控室では緊張してたんですけど、本当にここにきてゼウスという声援を聞かせていただいて、自分のファミリーというべき方々の顔もここで見させてもらって、今、明日に向けて落ち着いております」

――5度目の挑戦ということで、何としても負けられない?

▼ゼウス「毎回何としてでも獲るという気持ちでもちろんやってるんですけど、勝つことしか考えてないんで」

――ゼウス選手の勢いを実感していると思うが、格の違いをみせると発言するということはそれほど脅威に感じていない?

▼宮原「もちろん脅威ですよ。このベルトに挑戦する人間ですから脅威ですけど、その脅威すらもまだ俺の思い通りって感じですよ。明日も本当に楽しみにしてください、明日の会場、俺が動かしますから。ゼウス選手もそしてゼウス選手を応援する人たちも俺の掌で本当に動かしますから、ホント応援した方がいいですよ。とにかく明日、プロレス界の真夏の大決戦ですからね。ホントみんな楽しみにしていてください。本当に最高のプロレスをみせるんで。皆さんも最高の応援よろしくお願いします」

▼ゼウス「よっしゃ! 明日気合い入れていくぞ!! 俺でもええ、健斗でもええ、みんな大声援お願いします。明日でかい花火上げるで!」

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