7/30【新日本】YOSHI-HASHI奮闘も…棚橋が技あり勝利で5勝目、単独首位に

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』香川・高松市総合体育館・第1競技場(2018年7月30日)
Aブロック公式戦 ○棚橋弘至vsYOSHI-HASHI×

　YOSHI-HASHIの奮闘に大苦戦を強いられた棚橋だったが、最後は不意を突く丸め込みで5勝目をゲット。技ありの勝利で単独首位に浮上した。

　4勝1敗の棚橋と1勝4敗のYOSHI-HASHIがAブロック公式戦で激突した。棚橋はEVILと並んで首位タイに立ち、3年ぶりVを見据えている。一方、YOSHI-HASHIは勝ち点を伸ばせず、今日敗れれば脱落が決まる。両者は昨年のG1公式戦でも対戦。棚橋が勝利している。

　エルボードロップを2連続で自爆させたYOSHI-HASHIは、棚橋がロープを掴んで逆上がりを決めようとしたところにドロップキックをぶち込んで先制する。滞空式ブレーンバスターで投げ飛ばすと、逆水平合戦でも競り勝った。

　棚橋もフライングフォアアームやダイブ式サマーソルトドロップで巻き返しに出たものの、YOSHI-HASHIはスリングブレイドを決めさせない。逆にヘッドハンターを敢行すると、ドラゴンスクリューは食らってしまったが、2発目は顔面へのバックキックではね除ける。

　ふらつく棚橋を見るや、バッククラッカー、ジャンピングパワーボム、スワントーンボムと大技ラッシュ。続くカルマはツイスト&シャウトで切り返されたが、YOSHI-HASHIは引かなかった。ビンタを振り回す棚橋を浴びせ倒すようなラリアットで吹き飛ばす。さらに、フィッシャーマンバスターの体勢から手を持ち替える変型ノーザンライトボムがさく裂。新技で千載一遇のチャンスを掴んだ。棚橋超えを果たそうと、雄叫びをあげてからカルマの構えに。

　これだけは食らうまいと必死の抵抗を見せた棚橋は、カウンターのスリングブレイドをズバリ。ダルマ式ジャーマンで追撃する。そして、間髪入れずハイフライフローを投下した。だが、これは避けられて痛恨の自爆となる。ヒザを強打した棚橋は悲鳴を上げ、場内は騒然となった。

　このまま押し切りたいYOSHI-HASHIはダブルニーアタックを突き刺すと、得意のバタフライロックへ。しかし、極まる前に両足でYOSHI-HASHIの腕と足を挟み込んだ棚橋は、そのまま押さえ込んで、技ありの3カウントを奪い取った。

　YOSHI-HASHIに土俵際まで追い込まれながらも、最後の最後で勝負強さを発揮した棚橋が5勝目。とうとう単独首位に立った。一方、YOSHI-HASHIは痛恨の5敗目となり、脱落が決定。試合後、2人はリング上で向かい合うと、感情的になって互いに言葉をぶつけ合う。YOSHI-HASHIの決意を感じ取った棚橋は感極まった表情を覗かせた。次戦の8・2福岡で、棚橋は2位タイで追走するEVILと対戦する。