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8/7【DRAGON GATE】吉田が王者・吉野ピンでドリームゲート挑戦へ 若手トリオとのハンディ戦に敗戦も望月が「望月道場」師範に、KAI&大和の同期タッグ実現

 『THE GATE OF ADVENTURE 2018』後楽園ホール大会が7日、行われ、吉田隆司が王者・吉野正人をピンフォールし、丸め込みなしの特別ルールによるオープン・ザ・ドリームゲート王座挑戦を決定。望月成晃はシュン・スカイウォーカー&ワタナベヒョウ&吉岡勇紀との1対3ハンディキャップマッチに敗戦。若手トリオからの新ユニット結成要求は「時期尚早」としたものの、「望月道場」師範として戦いを通じて鍛え上げていくことを約束した。

 7・23神戸ワールド大会で鷹木信悟を退け、オープン・ザ・ドリームゲート王座初防衛を果たした吉野が王者として聖地・後楽園に登場。Ben-K&ドラゴン・キッドと組んでアンチアスの鷹木&Eita&吉田隆司と対戦したが、最悪の結末が待っていた。インパクトを残したのはKING OF GATE以来、好調を持続している吉田。吉野のトルベジーノ十字固めに追い込まれながらも、パイナップルボンバーを連発して挽回。すかさずサイバーボムを爆発させてドリームゲート王者からピンフォールを奪い取った。

 「見たかコラ! 吉田隆司様の大勝利じゃ!」と勝ち誇った吉田は、「吉野正人、ドリームゲートチャンピオンが吉田隆司様に負けたんや。オイ、この意味わかるよな? 吉野、俺はな、お前の口から聞きたいんや。さっさとマイク持て!」と迫った。吉野も当初は「俺にはお前が何を言いたいか、さっぱりわからんよ」と言い張っていたが、「もしかしてドリームゲートに挑戦したいってことか? 確かに今日はお前に負けた。試合してみて、お前が絶好調っていう意味もわかった。チャンピオンとして負けたままで終わるわけにいかん。責任とってお前の挑戦受けようやないか」と迎撃を宣言した。

 すると吉田は「お前がそこまでいうんやったら挑戦したってもええぞ」と上から目線。「このドリームゲート戦、丸め込みはなしや。俺は小細工が大嫌いなんや。どうや吉野?」と特別ルールを要求した。丸め込みを得意とする吉野にとっては不利な条件といえるが、王者は「確かにさっき俺はお前の挑戦受けるって言ったな。今俺がここでゴネてもお前は譲らんやろ。わかった。お前とのタイトルマッチ丸め込みなしでやったろうやないか」と受諾。してやったりの吉田は「丸め込みなしってことはよ、俺は勝ったも同然や。もう一度お前の首を破壊して、次のドリームゲートチャンピオンはこの俺、吉田隆司や」と今から勝ち誇った。

 先月の7・5後楽園でアンチアスとの敗者チーム解散マッチに敗れたOVER GENERATIONは解散に追い込まれてしまった。無所属となったワタナベヒョウと吉岡勇紀が望月に新ユニット結成を直訴。望月も二人の覚悟を確認すべくシュン・スカイウォーカーを加えた3人との1対3ハンディ戦に臨むことになった。若手トリオは誰か一人が望月を破れば勝利となるが、望月は3人全員を撃破しないと勝利とならない特別ルールが採用された。

 さすがの望月も3人相手に苦戦。連続串刺し攻撃をこれでもかと食らうなど守勢に回った。ドラゴンスープレックスホールドで吉岡から3カウントを奪い、シュンを顔面ソバット、顔面蹴りで蹴りまくったものの、三角蹴りをドロップキックで撃墜され、ヒョウのミサイルキックを被弾。退場となったはずの吉岡までミサイルキックを繰り出す。シュンのアシュラでニアフォールに追い込まれた望月は、ヒョウのハリウッドスタープレス、吉岡のフロッグスプラッシュ、シュンのスカイウォーカームーンサルトを立て続けに食らって3カウントを聞いた。

 試合後、ヒョウが「今日俺たちと戦ってみてどうでしたか? ユニットは作っていただけるんでしょうか?」と訴えたが、望月は「答えはノーだ」と認めなかった。「今日、俺がお前らを試したのは何も勝敗だけじゃない。お前らが一人でも俺を凌駕する存在を示したら、俺はゴーサイン出そうと思った」。今このリングでユニット作ったら、おそらくどうみても俺がリーダー格にみえるだろ。でもな、それじゃ新しいユニットを作る意味はないんだよ」というのが理由。「ユニットはお前らのうち誰かが俺の存在を超えて、こいつがリーダーなら新ユニットとして認められるというお客さんの声もあって初めてできるもんだと思う。それができるんだったら、俺はいくらでもお前らをバックアップしてやるよ」と約束した。

 するとヒョウは「これから望月さんにプロレスを教えていただくのは構いませんよね? そこで望月さん、道場という形で自分たちを指導していただくことはできますか?」と食い下がり、「これは望月道場です。望月さんのことをこれから師範と呼ばせていただきます。師範お願いします」と頭を下げた。これには望月も「これはユニットじゃない。道場だ。二つルールを作ろう。これはユニットじゃないから、お前らと組むことがあっても戦うこともあるからな。俺はどっちかといったら戦った方がいろいろ教えやすいからよ。だから組むだけじゃなく戦うこともあると。あと一つ出入り自由。ユニットじゃないんだ、あくまで道場だ。他に入りたい奴がいれば快く受け入れる。もしお前らの誰かがお前についていけないというなら、裏切って堂々と出ていけ」と条件付きで快諾。望月道場師範として若手3人に戦いを通じてプロレスを叩き込んでいくことになった。

 KAI&大和の元全日本同期タッグがドラゲーマットで実現した。二人は2006年に全日本入門。WRESTLE-1移籍を経て、現在はともにフリーとして活動している。大和は前回の7・5後楽園大会から参戦しているが、この日はKAIが初参戦。同期タッグを結成してKagetora&ヨースケ・サンタマリアと対戦した。

 大和がテーマ曲「進み続ける限り」を熱唱しながら二人は意気揚々と入場してきたが、サンタマリアを前にして思わず後じさり。胸をまさぐられて苦もんしたKAIは急所をわしづかみされて顔をゆがめた。それでも全日本時代に得意とした合体スタナーをサンタマリアにさく裂。大和の雪崩式スパイダーフロントスープレックスはサンタマリアに唇を奪われて不発に終わったものの、KAIが加勢して合体雪崩式雪崩式ブレーンバスターをズバリと決めた。KAIが急所を握られ、唇を奪われるピンチもあったが、最後は必殺のメテオインパクトを爆発させてサンタマリアから3カウントを奪った。

 2007年にメキシコでデビューし、翌2008年に凱旋帰国した二人にとって、今年は凱旋&タッグ結成10周年。大和は「二人ともフリーになったのに、こうやってF4を結成した団体、二人が入ってた会社とはまた違う団体でタッグ組めてよかった」と満足げ。初参戦となったKAIは「いやぁ実に刺激的。今日戦った二人も初対決だし、もっともっといろんな人と戦いたい」と継続参戦に色気たっぷりで、7・7横浜での自主興行でシングル初対決を実現させた鷹木との続きも見据えた。

 この日の第2試合は石田凱士と神田裕之のシングルマッチ。ジョン・ウー、琉'sで攻め込まれた石田だったが、最後は首固めで丸め込んで逆転の3カウントを奪ってみせた。試合後、吉田が「この勢いのままどっかのユニットに入らんと、お前のその勢い終わってまうぞ。今こそ俺たちアンチアスと組んで、このリングで暴れまくろうぜ。シェイクハンド!」と右手を差し出した。8・4京都大会でも勧誘を受けている石田はこの日も拒否してリングを後に。だが、吉田は「いいね。悩んどるのぅ。先日の京都では俺の手を振り払ったけども、完全に石田はこっちに傾いてるのぅ」と石田のアンチアス入りに手ごたえをつかんだようだった。

【試合後のKAI&大和】
▼KAI「いやぁ勝ちましたけどね。久々のタッグ。二人とも勝利は奪ったけど…」

▼大和「唇を奪われるというね。これはどうなんですかね、レスラーとしては?」

▼KAI「いや負けかな。勝負に勝ったけど…試合に勝ったけど勝負に負けた…勝負に勝ったけど、何に負けたんだろ?」

▼大和「今日ね、家族来てるんですよ」

▼KAI「うわ、やばい!」

▼大和「お父さんの義理の方の。ホントまいったな。あんなんだと思わなかったな、マリア」

▼KAI「末恐ろしいな」

▼大和「何だ、あれ、どっちと言うか絶対男なんだけどさ。ひどいな」

▼KAI「脇ちゃんと処理してなかった」

▼大和「でもね、実はこのF4組んで10周年なんですよ。二人ともフリーになったのに、こうやってまさか全然別の団体で、F4を結成した団体、二人が入ってた会社とはまた違う団体でタッグ組めるなんて…」

▼KAI「わからないもんですな」

▼大和「わかんないですよ。でも今日組めてよかった。これからもホントいろんなことあると思いますよ。男に唇奪われたり、全裸になったり」

▼KAI「(笑) 全裸になってたね」

▼大和「まぁ我々、フリーとしてまたこれからやっていきましょう」

▼KAI「ありがとうございました」

▼大和「ありがとうございました」

▼KAI「DRAGON GATE刺激的。いやぁ実に刺激的。今日戦った二人も初対決だし、もっともっといろんな人と戦いたい。魅力的な団体なんで。改めて思いましたね。今までね、未知の世界だったんで。未知ほど楽しいものはない。何か少年時代に戻ったような感じ。冒険、凄ぇワクワクする感じが久しぶり。また上がりたいですね。いろんな人とやりたいですね」

――先日、戦ったばかりの鷹木もいるが?

▼KAI「そうなんだよ。約束したけどね。あっちが負けちゃったから、その約束は一回なしということで、またどっかでいつかつながればいいなと思ってるんで。お互い白黒つけなきゃいけないから。それも今後の楽しみですね」

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