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8/9【全日本】6ヵ月ぶり世界タッグ返り咲きで宮原「2018年下半期の主役」へ、ヨシタツは「負けたら暴走大巨人に50ヨシタツポイント」

 8・18後楽園大会での世界タッグ選手権試合へ向けた会見が9日、東京・新木場1stRING大会の試合前に行われ、王者組・諏訪魔&石川修司、挑戦者組・宮原健斗&ヨシタツが出席。ヨシケンは6ヵ月ぶりの返り咲きを狙うことになり、宮原は「これからまた2018年下半期、主役に出るためにもヨシケンでベルトを獲って二人の続きをやっていきたい」と再浮上の足がかりをつかむつもり。ヨシタツはこの一戦に幻想通貨・ヨシタツポイントをかける構えをみせた。

 諏訪魔&石川の暴走大巨人が7・22博多大会でTAJIRI&ギアニー・ヴァレッタを下し、世界タッグ王座初防衛に成功。全日本内からの挑戦者チームを募っていたところ、ヨシタツが宮原とのヨシケンで名乗り。8・16後楽園大会で暴走大巨人のV2戦が決まった。

 すでに諏訪魔がヨシタツ狙いを宣言し、対ヨシタツ限定で諏訪魔幻想(トラウマ)IIと名付けたバックドロップ葬を予告。石川も8・26流山大会での三冠挑戦も含めた夏のタイトルマッチ2連勝による5冠制覇を見据え、その先に諏訪魔との暴走大巨人対決による三冠戦の実現も描いている。諏訪魔が「今バックドロップの使い手がどんどん増えてきてるなと思いますけど、ここは全日本プロレスのバックドロップというものはこうだと証明したい」と改めて見据えれば、石川も「5冠王を狙ってるんで、最初の18日にベルトを失うわけにいかないんで、必ずベルトを防衛して、18日、暴走大巨人最高の試合をして防衛して26日につなげたい」とV2で三冠戦へ弾みをつけるつもりだ。

 一方、ヨシケンは今年2月にビッグガンズに敗れて以来、6ヵ月ぶり2度目の戴冠を狙う。しかも初防衛戦で陥落の憂き目にあった。宮原は7・29大阪大会でゼウスに敗れ、三冠ベルトを失ったばかり。「これからまた2018年下半期、主役に出るためにもヨシケンでベルトを獲って二人の続きをやっていきたい」と主役返り咲きへの足がかりとするつもりで、「暴走大巨人vsヨシケンって結構ね、プロレス界でね、タッグチームの対決としてはかなりのブランドだと思ってるんで。今まで2回やって非常に客観的にみたらハードルの高い試合を求められてると思う」と自らに課し、それを乗り越えての世界タッグ獲りを描いた。

 一方、ヨシタツはこの世界タッグ戦にあるものをかけるという。それはヨシタツポイントだ。ヨシタツポイントはヨシタツがツイッター上で展開している幻想通貨。「自分たちのチームが負けると諏訪魔、石川各選手に50ヨシタツポイントずつ入ってしまう」というヨシタツは、「今のトップの人が40ヨシタツポイントを持ってるんで、もし仮にですよ、彼らが8月18日ベルトを防衛するということになると、この諏訪魔、石川というのがヨシタツポイントのトップに躍り出てしまう。これだけは絶対に阻止しないといけない」と誓うばかりだ。

 暴走大巨人の二人がヨシタツポイントを獲得すると、ヨシタツにどんなデメリットがあるのかわからないが、ヨシタツは真剣そのもの。そこには「この前は一度も防衛できずに終わってしまったので、今回は獲ることが前提で長期政権築きたい」、「ヨシケンというのは全日本の中で浸透してきて、もう一段階上のブランドに引き上げるにはやっぱね、ベルトというのが必要」との覚悟があるからだ。

 だが、ヨシタツを諏訪魔は「詐欺」呼ばわりし、「世界タッグの権威を落とすようなポイントだとか、ふざけたこと言ってんじゃねぇ」と不快感むき出しで批判した。一方、石川は諏訪魔から「絡まない方がいいよ」と釘を刺されたものの、「とりあえず防衛してヨシタツポイントゲットして、僕らを応援する暴走大巨人のファンに僕らがもらった50ポイントずつ振り分けたい」と宣言していた。

 ともあれ9日後の世界タッグ戦は5冠制覇、再浮上と、双方が大きなテーマを胸に迎えることになる。

【会見の模様】
▼宮原「自分自身、7月29日、大阪で三冠ベルトを落として、こんなにすぐにチャンスが来るとは正直思ってなかったんで、本当にこれはヨシタツさんに感謝して、ヨシケン。前一回タッグベルト獲りましたけど、一回も防衛できずに僕らの道というのが終わってるんで、このプロレス界にヨシケン、これからまた2018年下半期、主役に出るためにもヨシケンでベルトを獲って二人の続きをやっていきたいと思います」

▼ヨシタツ「今、横で健斗が言った通り、この前は一度も防衛できずに終わってしまったので、今回は獲ることが前提で長期政権築きたいと思います。ヨシケンというのは全日本の中で浸透してきて、もう一段階上のブランドに引き上げるにはやっぱね、ベルトというのが必要になってくると思うんで。今回は必ず獲って長期政権にしたいと。今回は個人的なあれなんですけど、ヨシタツポイントがかかってるんです、この試合に。これ自分たちのチームが負けると諏訪魔、石川各選手に50ヨシタツポイントずつ入ってしまうんで。そうなると今のトップの人が40ヨシタツポイントを持ってるんで、もし仮にですよ、彼らが8月18日ベルトを防衛するということになると、この諏訪魔、石川というのがヨシタツポイントのトップに躍り出てしまう。これだけは絶対に阻止しないといけない。そういうことがありますので、今回だけは絶対に負けられません」

▼諏訪魔「対戦相手が宮原、ヨシタツ組ということで、今年に入って俺ら初防衛戦、さっきも言ってたけど、俺らも初防衛できなかった。ただ、そこからの続きというものが今、俺らはできてる。宮原、ヨシタツ組に続きはここでしっかりないということは後楽園でわからせたいなというふうに思ってますね。個人的にね、宮原、ヨシタツ組と対戦するということは、宮原が積み上げてきた道というのも俺は凄いもんだと思うよ。ただ、それも味わってみてぇなというのがあるんだよね、今になって。そしてあとヨシタツ、またわけわかんねぇこと言ってるなって。世界タッグの権威を落とすようなポイントだとか、ふざけたこと言ってんじゃねぇって。そんなポイントどうのこうのって好きに言っときゃいいよ。俺はそういうのに関わりたくないし。ヨシタツがバックドロップというものを得意としてると俺も耳に入ってるんで、当然、バックドロップ俺も得意で大事にしてる技なんでね。そこで競ってみたいなと思いますね。全日本プロレス、今バックドロップの使い手がどんどん増えてきてるなと思いますけど、ここは全日本プロレスのバックドロップというものはこうだと証明したいですね、何としても」

▼石川「ヨシケンですか。最強タッグで戦って、自分たちがベルトを獲って初防衛戦で負けた相手なんで、対戦相手としては挑戦者としては申し分ない実力のある二人だと思います。ただ僕も5冠王を狙ってるんで、最初の18日にベルトを失うわけにいかないんで、必ずベルトを防衛して、18日、暴走大巨人最高の試合をして防衛して26日につなげたいなと思ってます。宮原選手はずっと三冠チャンピオンだし、申し分ないですけど、ヨシタツ選手、ヨシタツポイント? 僕もちょっと絡んでしまったりしてますけど、これ何なんですか?」

▼諏訪魔「絡まない方がいいよ」

▼石川「僕は50ポイントもらったらね、僕らを応援するファンに分配したいなと」

▼諏訪魔「乗っちゃったよ」

▼石川「勝った瞬間に雨降らせます。そのヨシタツポイントがどう変わるのかわからないですけど」

▼諏訪魔「乗っちゃうの? 片やまじめにやってんのに、片やポイントだとかで遊んでんだよ?」

▼石川「本気かもしれない」

▼諏訪魔「本気なの、これ?」

▼石川「わかんないですけど、とりあえず防衛してヨシタツポイントゲットして、僕らを応援する暴走大巨人のファンに僕らがもらった50ポイントずつ振り分けたいと思います」

――ヨシタツポイントというのは具体的にどんな特典、メリットがある?

▼ヨシタツ「ヨシタツポイントというのはそもそも仮想通貨ならぬ幻想通貨で、実態のないものなんですけど…」

▼諏訪魔「詐欺じゃん」

▼ヨシタツ「自分がヨシアーミー、ファンに言ってることは、とりあえず100ヨシタツポイントを貯めなさいと。そしたらおそらく何かいいことがあるだろうと。それ以上のことは現時点で言えないですね」

――100ポイント推定いくらぐらい?

▼ヨシタツ「お金には換算できないですね。幻想通貨なんで」」

――宮原選手にとっては三冠ベルトを落としたばかりで、下半期の主役に返り咲くチャンスだと?

▼宮原「それは相手に5冠王に最も近い男がいるわけですから。こんなチャンスはないし、ちょっと今ね、ヨシタツポイントに話題持っていかれてますけどね。これ暴走大巨人vsヨシケンって結構ね、プロレス界でね、タッグチームの対決としてはかなりのブランドだと思ってるんで。今まで2回やって非常に客観的にみたらハードルの高い試合を求められてると思うんで、これ8月18日は下手したら2018年、この日を逃したら見られない戦いかもしれないというのはありますね。そのハードルを越えてチャンピオンになりたいですね。ねぇ、ヨシタツさん?」

▼ヨシタツ「もちろん」

――その先に王道トーナメントもあるが、それも見据えている?

▼宮原「いやいや、王道トーナメントなんて申し訳ないけど、まだ見えてないですね僕の中で。8月18日しか見えてないんで。それだけこの世界タッグ、そして今のチャンピオンは簡単なもんじゃないというのは2回戦ってわかってるんで。暴走大巨人vsヨシケンというものが今のプロレス界で位置するものもわかってるんで。俺から言えることは期待してほしいですね。ねぇヨシタツさん?」

▼ヨシタツ「もちろん」

――暴走大巨人と比べると合体技が少ないが?

▼ヨシタツ「そういうのもお互い話していて、もう少しいくつかあってもいいなと言う話をしてるんで、出るかもしれないし、出ないかもしれないし。期待してください」

――諏訪魔選手が自分のバックドロップの方が上と証明する構えだが?

▼ヨシタツ「そういうふうにくるならやってやるっていうね。そもそもバックドロップ使うと言ってもルーツが全然違って、全日本プロレスというとジャンボ鶴田さんになるでしょうし、自分は新日本で後藤達俊さんに教えていただいたバックドロップ。ルーツが全然違うんです。そういう中で、バックドロップを競うのはそれはそれで面白いかなと」

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