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8/10【新日本】わずか5分強…オメガ-飯伏前哨戦を乱入OGがぶち壊しに

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』(2018年8月10日)東京・日本武道館
ケニー・オメガ&ニック・ジャクソン&マット・ジャクソン&vs飯伏幸太&マーティ・スカル&チェーズ・オーエンズ

 期待の集まった「オメガvs飯伏」の前哨戦はわずか5分で、BULLET CLUB OGが乱入してぶち壊しに。オメガと飯伏の直接対決は実現せず、場内は大ブーイングに包まれた。

 第5試合は8・11日本武道館のBブロック公式戦「オメガvs飯伏」の前哨戦。オメガが“ヤングバックス"マット&ニックと、飯伏がスカル&オーエンズと組んで対戦した。Bブロックの行方を決定づけるであろう大一番を前に、ゴールデン☆ラヴァーズ対決が実現。BULLET CLUB ELITE所属の5人に飯伏が囲まれる形となった。

 マットとスカルが先発。スピーディな先制争いを繰り広げる。続いて、オメガがリングに入るが、青コーナーからはオーエンズが登場。飯伏はあえてスカした形に。オメガとオーエンズも先読み合戦を繰り広げると、今度はニックと飯伏が対峙。飯伏はその場飛び式ムーンサルトプレスを放つも、ニックは回避。飯伏がエプロンからのケブラーダを避ければ、飯伏の三角飛び式ケブラーダもニックが切り抜けて不発に終わった。

 ここで、6選手がリングに飛び込むも、同門同士だけに技は次々と空転。全員でにらみ合うと、スカルの怪鳥ポーズを全員で披露するカオスな展開に。レフェリーが止めに入ると、飯伏がオメガ挑発。ここでやっと公式戦を控える2人が対峙する。場内はドッと沸いた。

 が、その期待感をぶち壊すように、2人が組み合う寸前で、BULLET CLUB OGが乱入する。いきなりタマ・トンガがオメガにガンスタンを敢行。ここでノーコンテストが通告された。場内は大ブーイングに包まれる。残念な結末となったが、オメガと飯伏はガッチリと握手。抱擁を交わした。

 バックステージでは試合に出場した6選手が並んでコメントを発表。オメガは「タマ・トンガ、タンガ・ロア、バッドラック・ファレの3人が日々夜ごとにやっていることは、彼らだけではなく、新日本プロレス、BULLET CLUB EILTE、そしてBULLET CLUB OG全員のイメージを下げるものであって、私は日本に対して大変恥ずかしい思いでいる」と怒りをあらわに。それでも、「明日はもちろん自分にとって大変大きな試合になる。このG1という伝統ある大会の、大切な3日間のうちの1つだ。そして、明日はケニー・オメガvs飯伏幸太がベストバウトに選ばれるぐらい最高の試合をすることになると思う」と熱い決意を語った。

 一方、飯伏は「今日の試合もそうですけど、凄い複雑な…複雑な中の複雑な中の複雑な心境ですね。いろいろあって」と迷える心境を告白。優勝決定戦進出に向けて、自らに勝利を厳命したものの、「(明日が)一生来ないでほしいなって」と吐露した。

【試合後のオメガ&マット&ニック、飯伏&スカル】
▼マット「冗談じゃない。あんな試合にしやがって。台無しだ」

▼ニック「最初の5分まではいい試合展開で、6人でちゃんとした戦いをしてたのに」

▼スカル「本当だよな。みんながみんな、お互いをよく知っているだけに、言い動きができてたよ」

▼オメガ「ここで通訳をしている人たち。ちゃんと伝えたいから、私の言うことをしっかり聞いてほしいし、訳してほしい。昨今、タマ・トンガ、タンガ・ロア、バッドラック・ファレの3人が日々夜ごとにやっていることは、彼らだけではなく、新日本プロレス、BULLET CLUB EILTE、そしてBULLET CLUB OG全員のイメージを下げるものであって、私は日本に対して大変恥ずかしい思いでいる。この試合をお金を払って見に来てくれている人がたくさんいることを踏まえて考えると、本当に申し訳ない気分で一杯だ。自分のこれからの試合に対して、あのような介入をしないようにここで言いたい。いろんな問題があって、新日本プロレスからも発言があったかもしれないが、我々の問題は我々で解決したいと思う。明日はもちろん自分にとって大変大きな試合になる。このG1という伝統ある大会の、大切な3日間のうちの1つだ。そして、明日はケニー・オメガvs飯伏幸太がベストバウトに選ばれるぐらい最高の試合をすることになると思う。明日を楽しみにしていてほしい。グッバイ&グッドナイ。(日本語で)イブシサン、ゴメンネ」

※2人は握手を交わすと、飯伏以外の選手は去っていく

――オメガ選手が8・8横浜で負けたことによって、ブロック突破の可能性が復活した。そういう状況で迎えるオメガ戦に向け、今の心境は?

▼飯伏「今日の試合もそうですけど、凄い複雑な…複雑な中の複雑な中の複雑な心境ですね。いろいろあって」

――リング上でオメガ選手とは触れられなかったが、向き合って感じたことは?

▼飯伏「まあ、それはもう自分の中にしかないので。言葉にしても伝えられないです」

――オメガ戦に向けて秘策は練っている?

▼飯伏「いや、秘策とかそんなのはまったくないです。必要がない」

――戦前、オメガ選手のスタイルには付き合いたくないと言っていたが、直前を迎えた今の思いは?

▼飯伏「付き合いたくないというか、前にやった試合は卒業という意味で。試合はもう、やりたくなくてもやらないといけない。そういう状況なんで。凄い言葉にできない感情ですね」

――これまでこだわってきた結果を出すためには明日勝つしかないが?

▼飯伏「明日勝たないといけないし、明日勝ってもいけないかもしれない。だから、最低でも勝たないと。最悪でも勝たないと。そこにいろいろまた複雑な部分があるんで。状況は難しいですけど、やるしかないんですよね」

――早く明日が来てほしい? それても来ないでほしい?

▼飯伏「うーん、一生来ないでほしいなって」

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