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8/10【全日本】青木がV5の先に対他団体を視野に、アックスボンバーズ迎撃へ野村「オッサンを消滅させる」、青柳「今の俺はノーフィアー」 8・26流山公開会見

 『全日本プロレス 8.26流山大会直前公開会見』が10日、東京・ドン・キホーテ 秋葉原店で開催され、世界ジュニアヘビー級、アジアタッグ両選手権試合へ向けた公開会見が行われた。世界ジュニア王者・青木篤志がV5を果たし、対他団体に乗り出す構えをみせれば、4度目の挑戦となる岩本煌史は危機感をのぞかせつつ背水の陣で初戴冠を誓うばかり。アジアタッグ王者・野村直矢&青柳優馬は「これに勝ったらもうオッサンの挑戦は受けない」(野村)、「今、僕は正直怖いものがありません。ノーフィアーです」(青柳)と強気発言を連発。挑戦者組の大森隆男&木高イサミは「アックスボンバーズ鉢巻き」で心を一つにし、最古のベルト獲りを宣言した。

 この日、8・26流山大会で行われる世界ジュニア、アジアタッグ両タイトルマッチへ向けた公開会見が実施された。観覧無料とあって会場には多くのファンが来場。オープニングには社長・秋山準が登場してあいさつ。流山大会で石川修司との初防衛戦を控える三冠ヘビー級王者・ゼウス、8・18後楽園大会で世界タッグ王座に挑戦する宮原健斗のミニトークショーも行われ、タイトルマッチへ向けた意気込みを語った。

 世界ジュニア戦は第47代王者・青木の5度目の防衛戦。岩本が4度目の挑戦を果たす。両者は7・15後楽園大会でタイトルマッチを争ったばかり。岩本が7・29大阪大会で青木から直接勝利を奪って再挑戦を決め、1ヵ月ぶりのリマッチが実現する。

 王者・青木は岩本連破の先に一つの青写真を描いている。今年2月に3度目の戴冠を果たして以来、丸山敦、中島洋平、そして7・15後楽園の岩本と所属勢を総なめ。ここで岩本に連勝すれば、全日本ジュニア内で戦う相手はいなくなるといってもおかしくない。「戦って彼らに奮起を促すというのが一つの目的だったけど、僕からするとそういう奮起というものが感じられなかった」と厳しい評価を口にした青木はすでにスポーツ紙上でDRAGON GATE・望月成晃とのタイトルマッチ実現をぶち上げている。当の望月も「もしそれが実現して、俺が世界ジュニアチャンピオンになったら、近藤修司指名してやる」と青写真も描きつつ前向きそのものだ。

 会見でも青木は「この前、岩本選手と防衛戦やって、それも勝ちましたので、正直言うと、もう違うところに向いてもいいかなというのはあります」と対他団体に乗り出す構えをみせた。ただ、それは個人的な欲からくる考えではない。「他団体の人たちとやって僕が防衛していけば余計に彼らは嫉妬して変わってくるんじゃないか」と言うように全日ジュニアの底上げを図りたいとの思いが強いからで、「しっかりここのタイトルマッチを防衛しないと、それは始まらないことなので、そこはそことして、しっかりとまずは防衛をしたい」と誓った。

 対する岩本はTAJIRIとの“ひと夏のかげろう"でジュニアタッグリーグ戦に出場中で、今はその優勝にのみ集中しているが、その先には世界ジュニア初戴冠の大目標が当然ある。早期再挑戦のチャンスをつかみ、「世界ジュニア4度目の挑戦になるんですけど、もうあの悔しい思いは2度としたくないので、次こそは必ず勝ちます」と誓うばかりだ。しかも青木が他団体との戦いに目を向け始めたとあって、「ここを落としてしまうと、もうホントに所属の選手の入る余地っていうのは全くなくなってしまう」との危機感を抱くのは自然の流れ。「なので落とせないですね、絶対に」と背水の陣を敷いた岩本は、「望月さんが青木さんとやりたいとは言っているので、まずそこを横取りしようかなというのは思ってます。あとは負けてる選手とかも僕、何人かいるんで、そいつらに復讐をしたいと思います」と初戴冠後のプランもしっかり描きつつ必勝を誓っていた。

 アジアタッグ戦は7・29大阪大会で秋山準&永田裕志を破って第105代王者に返り咲いた野村&青柳の初防衛戦。大森&木高のアックスボンバーズを迎え撃つ。

 前回の戴冠時は4度の防衛を重ねながら、青柳の負傷欠場によって返上を余儀なくされた。初防衛戦から難敵となるが、二人は大阪でみせた“若さと勢い"で突破あるのみ。前哨戦で大森から直接勝利を奪っている青柳は「今、僕は正直怖いものがありません。ノーフィアーです」と断言し、大森を挑発するようにノーフィアーポーズを披露。「歴代のチャンピオンに負けないぐらいかっこいい最高のチームを目指したい」と王者像を描き、「防衛戦をどんどんやって、今ある防衛記録を僕ら二人で塗り替えたい」と見据えた。現時点での最多防衛記録は69年10月に第25代王者組となった吉村道明&アントニオ猪木の15回。青柳は偉大な先人を超え、歴史に名を残すつもりだ。

 一方、野村も強気そのものだ。「やっとの思いでこのアジアタッグのベルト。ここで手放すわけには絶対いかない」と言い切ると、「この二人には僕らの踏み台になってもらいます。絶対勝ちます」と必勝宣言。秋山&永田に続き、大森という対ベテランの図式になるが、「これに勝ったらもうオッサンの挑戦は受けない。オッサンを消滅させます」と豪語した野村はベテラン勢をアジアタッグ戦線から追放し、新時代の防衛ロードを紡いでいく構えをみせた。

 対する大森&木高はともにアジアタッグ戴冠歴を持つ。大森は秋山、高山善廣をパートナーに第62、66代王者にそれぞれ君臨。木高は2015年11月、宮本裕向とのヤンキー二丁拳銃で第98代王者組となっている。当初は木高が「もうアックスボンバーズというのは終わったじゃないですか」と再結成に反発していたが、大森が持参した「アックスボンバーズ」鉢巻きを二人で巻いて一枚岩となった。

 大森は今年に入って3度目のアジア挑戦で、「三度目の正直だ。何が何でもアジアタッグはこのアックスボンバーズがいただくわ」と誓うばかり。木高も王者組の勢いを認めつつ、「僕はジュニアですけど、野村選手、青柳選手にも全然負ける気がしない」と言い切り、「物凄く強いチームに勝って今ベルトを巻いてると思いますけど、そんなに偶然は何回も続かないというのをちゃんと教えないといけない」と宣言。二丁拳銃の王者時代に大森&田村和宏とのアックスボンバー対決によるアジアタッグ戦を実現させているが、大森は最古のベルトを再び手にし、それを再現するつもり。「僕たちがベルトを獲ったあかつきには、ボルトで乾杯するぜ。あ、間違えた。ボトルだ」などとボケる大森に、木高が容赦なくツッコミを入れるなど呼吸もピッタリだった。

【会見の模様】
▼岩本「先月挑戦してから約1ヵ月が経ちまして、また次の挑戦者に僕を選んでくれた全日本プロレス、そしてPWFに感謝したいと思います。次が僕は世界ジュニア4度目の挑戦になるんですけど、もうあの悔しい思いは2度としたくないので、次こそは必ず勝ちます」

▼青木「先月、岩本選手とはタイトルマッチを行って防衛はできたんですが、この間、(7・29)大阪大会で負けてしまったんで、その雪辱はしっかりとタイトルマッチで晴らしたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

――次はないという思いは今まで以上に強い?

▼岩本「そうですね、強いですね。自分も最初に言ったんですけど、実績を作ってからというようなことを自分は言ってたんで、世界ジュニアの前に今やってますけどジュニアタッグリーグがあるので、まずはそこにしっかり集中して。あっちもこっちもって頭がいってると、どこかで足をすくわれると思うので、まずは一つ一つ目の前のものをキッチリ戦っていこうと思ってます」

――7・15後楽園で岩本選手を退けたが、7・29大阪で負けた時に違いは感じた?

▼青木「違いは感じましたね。というのもシングルのベルトと、この間の大阪はジュニアタッグリーグの人たちがたくさん出ていて、相当ゴチャゴチャしてましたので、そのへんの違いはあります。ただ負けは負けです。久々にガッチリ肩固め食らって、これは無理だなと思ってタップしたんですけど、そういう意味で悔しい思いが自分もあるので、それはしっかり返したいなと思います」

――先日、スポーツ紙上で望月と防衛戦をやりたいと発言していたが、所属内で敵がいないということ?

▼青木「正直言うとそうなんですよね。せっかく人が来てくれてる状態であんまりガッチリ硬いこと言うのもアレですけど、正直言うと所属の人間にそういう気持ちが見れないというのがあってですね。で、、この前、岩本選手と防衛戦やって、それも勝ちましたので、正直言うと、もう違うところに向いてもいいかなというのはあります。というのも実際、戦って彼らに奮起を促すというのが一つの目的だったけど、僕からするとそういう奮起というものが感じられなかったので、僕はしっかり防衛して、他団体の人たちとやって僕が防衛していけば余計に彼らは嫉妬して変わってくるんじゃないかなという意味でね、他団体にも目を向けようかなというのが今あります。ただ、しっかりここのタイトルマッチを防衛しないと、それは始まらないことなので、そこはそことして、しっかりとまずは防衛をしたいと思います」

――今の青木選手の発言を踏まえて、ここで負けたら新しい全日本ジュニアが遠のくことになりそうだが?

▼岩本「ここを落としてしまうと、もうホントに所属の選手の入る余地っていうのは全くなくなってしまうなというのはあるので。それは他の選手はわからないけど、僕の中でめちゃめちゃ危機感は持ってます。なので落とせないですね、絶対に」

――もし初戴冠を果たした場合、その先に見据えているものがあれば?

▼岩本「望月さんが青木さんとやりたいとは言っているので、まずそこを横取りしようかなというのは思ってます。あとは負けてる選手とかも僕、何人かいるんで、そいつらに復讐をしたいと思います」


【会見の模様】
▼木高「プロレスリングBASARAの木高イサミです。よろしくお願いします。大森さん、何で『8月10日にイベントがあるのでちょっと来て』っていうので何で記者会見なんですか? 記者会見だったらスーツで来るじゃないですか」

▼大森「すいません」

▼木高「バックステージにいたら私服だったの宮原選手だけですよ」

▼大森「すいません」

▼木高「あとですね、もうアックスボンバーズというのは終わったじゃないですか」

▼大森「いや、終わってない。継続中だ」

▼木高「エクスプロイダーズ、アックスボンバーズがあって後楽園ホールで対抗戦やって、それで終わったじゃないですか」

▼大森「そう思ってアックスボンバーズの結束をさらに深めるために、このアジアタッグのベルト巻かなきゃいけないんだ俺たちは。わかるか言ってることが?」

▼木高「またやり直すんですか?」

▼大森「そうだよ。アックスボンバーズは終わってない。お前の士気がそうやって下がってるんじゃないかと思って、士気を高めるものを用意してきた」

※鉢巻きを取り出して巻くと

▼木高「鉢巻きじゃないですか。僕の分は?」

▼大森「イサミの分もちゃんとあるぞ(とニコリ) それを巻いてあのアジアタッグを目指そうじゃないか」

▼木高「何かやる気出てきました」

※二人で鉢巻きを巻く

▼木高「これ巻いたまま試合するんですか?」

▼大森「そうだよ」

▼木高「巻いたままするんですか? でもですよ、大森さん。聞くところによるとお二人(野村&青柳)乗りに乗ってるらしいですよ。アジアタッグを永田選手、秋山さんから獲って、大森さんも一人前哨戦、ほとんど負けてたような」

▼大森「そうなんだよ。俺は今年の1月に秋山選手と組んで一回挑戦して、3月に中西選手と挑戦して負けて、今回の挑戦で3回目になるんだよ」

▼木高「もうこれ負けたら挑戦できないじゃないですか」

▼大森「ホント三度目の正直だ。何が何でもアジアタッグはこのアックスボンバーズがいただくわ」

▼木高「調子がいいチームに勝つことで調子をつけるっていうのはね」

▼大森「よくわかってるじゃないか」

▼木高「じゃあ、この日はアックスボンバーズとしてよろしくお願いします」

▼青柳「今、乗りに乗ってる第105代アジアタッグチャンピオンチームの青柳優馬です。鉢巻きを巻いて勝てるぐらいだったら我々も巻きます。まず秋山さんと永田さんから獲った以上は、このベルト、あの二人に負けないぐらいにふさわしい試合をして必ず防衛したいと思います。7月29日、アジアタッグで僕、秋山さんから獲って、そして前哨戦で大森さんからも直接獲って、今、僕は正直怖いものがありません。ノーフィアーです」

▼野村「やっとの思いでこのアジアタッグのベルト。ここで手放すわけには絶対いかないんで、このふざけたチーム、この二人には僕らの踏み台になってもらいます。絶対勝ちます」

▼木高「ふざけてないよ!」

――かつて巻いたことのあるアジアタッグのベルトへの思いは?

▼大森「日本最古のタッグベルトですからね。そして先ほども申し上げたように僕は今年3度目の挑戦になります。絶対に手に入れます。三度目の正直だ」

▼木高「正直、僕はジュニアですけど、野村選手、青柳選手にも全然負ける気がしないといいますか、物凄く強いチームに勝って今ベルトを巻いてると思いますけど、そんなに偶然は何回も続かないというのをちゃんと教えないといけないなと思います」

――ヤンキー二丁拳銃の王者時代にアックスボンバーズ対決のタイトルマッチを実現させているが、今回獲って再びそれをやりたい気持ちはある?

▼大森「よくわかってるじゃないですか。その通りですよ。そして僕たちがベルトを獲ったあかつきには、ボルトで乾杯するぜ。あ、間違えた。ボトルだ」

▼木高「今のちゃんと記事に起こしてくださいね。何でそうやってボケるんですか。ツッコミ大変なんですよ。急にボケないでください」

――秋山&永田から獲って、今度は大森選手というまたベテランとの対決となるが?

▼青柳「間違いなく前のチャンピオンチームと同じくらい強大な選手ですね、大森さんは。それでさらにアックスボンバーズの木高選手もいるので、間違いなく強敵なんですけど、今は先ほど言ったように僕に怖いものはありませんので、キッチリ防衛して次につなげたいなと思います。ノーフィアーです」

▼野村「前回、永田選手、秋山さんから獲ったベルトなんですけど、今回、大森さんということで、これに勝ったらもうオッサンの挑戦は受けない。オッサンを消滅させます」

▼大森「面白いこと言った。こうやってるけど、俺たちは面白タッグチームじゃないからな。試合になったら覚悟しとけ」

▼木高「完全に面白タッグじゃないですか」

――野村選手から「オッサンは消滅させる」と通告されたが?

▼木高「僕ももうオッサンですから、消滅させられるわけにいかないんで。まだまだやりたいこといっぱいあるし、やらなきゃいけないこともあるし。アックスボンバーズのこれからのためにも…(大森を見ながら)そういう時だけは目がイキイキしますね。あと小っちゃい声で言わないで大きく言ってもらえますか」

▼大森「俺、ドンペン君が…」

▼木高「ドンペン君がどうしたんですか?。さっきからずっとドンペン君の話ばかりしてくる」

▼大森「俺の視界に入ってくる」

▼木高「そりゃ入りますよ。目の前にあるんですから。大変なんですから隣にいるのが」

――前回、返上という形でベルトを手放したが、仕切り直しのこれからどんな防衛ロードを描いていきたい?

▼青柳「歴代のチャンピオンに負けないぐらいかっこいい最高のチームを目指したいですね。で、防衛戦をどんどんやって、今ある防衛記録を僕ら二人で塗り替えたいですね」

▼野村「ベルト獲った時も勢いと若さで勝ったつもりなんで、勢いと若さ、それを前面に押し出して防衛回数を重ねていきたいと思います」

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