プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/12【大日本】和樹が忍に1年越し雪辱で悲願のBJWジュニア初戴冠

『真夏の後楽園2連戦・初日』
東京・後楽園ホール(2018年8月12日)
BJW認定ジュニアヘビー級選手権試合=○橋本和樹vs忍×

 和樹が忍に1年越しの雪辱を遂げ、悲願のBJWジュニア王座初戴冠。他団体出撃も視野に入れつつ、ベルトの権威向上を誓った。

 最侠タッグリーグ開幕戦のトリを務めたのはBJW認定ジュニアヘビー級選手権試合。初代王者・忍が7度目の防衛戦に臨んだ。対するは7・17新木場で挑戦者決定トーナメントを制した和樹。昨年7・17両国大会で初代王者を争った両者が再びジュニアの頂点をかけて対決した。

 ゴングと同時に場内は和樹コールの大合唱。応えるように和樹がエルボーでへたり込ませたが、忍は垂直落下式ブレーンバスターですぐさま反撃。ラ・ケブラーダも発射し、場外ボディスラムを敢行して先手を取った。

 早くもグロッギー状態となった和樹に忍はドロップキック、串刺しジャンピングエルボー、ローリングソバットで追撃。和樹は前のめりに倒れ込んでしまう。和樹コールをかき消すように忍が低空ドロップキック、急角度の逆エビ固めで攻め込んだ。

 防戦一方となった和樹だが、起死回生のカウンターラリアットで反撃を開始。珍しいコーナー最上段からのプランチャも発射した。串刺しジャンピングハイキックもさく裂させたが、忍はドロップキック、ミサイルキックで挽回。S.E.Xボンバーは和樹が阻止しても、掌底連打、ソバットを浴びせた。

 意地の和樹もコーナーに上がった忍を雪崩式フィッシャーマンバスターで叩き落として逆襲に出る。忍がすぐさま立ち上がり、S.E.Xボンバーを叩き込んでも、エルボー合戦で真っ向から渡り合ったが、意地のラリーを制した忍がS.E.Xボンバー、アルゼンチンコースターで一気に勝負に出ると、S.E.Xを発射した。

 勝負あったかに思われたが、和樹は3カウント寸前に返してみせた。3発目のS.E.Xボンバーを食らっても、ランニングニー連打、デスバレーボム、顔面蹴りで一気呵成。デスバレーボムホールドでニアフォールに追い込むと、最後はグラウンド三脚巴で忍をギブアップさせた。

 この瞬間、忍の1年以上に及ぶ長期政権に幕が降り、和樹が第2代王者に君臨。念願のBJWジュニア初戴冠を果たした。敗れた忍は試合後、和樹を祝福すると、ストロングJ勢をリングに呼び、「ちょっと説教っぽくなるけど、お前らはこのジュニアのベルトを設立したんだろ、お前らの提案で。何で俺がこうやって1年間持ってることに対して何のアクションもしてこないの?」と投げかけ、新王者には「お前のやることはそのジュニアのベルト、ジュニアから若手から獲りたいベルト、そういうベルトにしていくのがお前の仕事なんだよ」とエールを送り、「お前の戦い方が不甲斐なかったらな、いつでも挑戦しにいくからな」と言い放った。

 リングに残った和樹も「今日セミファイナル途中リングが壊れて本調子のリングじゃなかったんで、忍ともう一回ちゃんとした形でやりたいと思います」と呼応。観客から「やれんのか?」と問われ、「やるよ! やれんのかじゃない、やるんだよ! やってかなきゃいけねぇんだよ俺は」と力強く宣言すると、「大日本にはデスマッチBJがあります、ストロングBJがあります、そして僕たちストロングJがあります。これからもっともっと価値上げて、もっともっと凄ぇ試合をしていって、そこにいて恥ずかしくないようなブランドに僕がしてみせます」との誓いを立てた。

 バックステージでは「他団体男って言われてたんだから僕も、せっかくだから外で防衛戦やりたいですね。これを他団体に持って行って。小さい団体のレスラーもほしかったら、僕を使ってベルトを使って名を上げてぇと思う奴はどんどんくればいいですよ」と他団体出撃にも色気をみせた和樹。BJWジュニア王座、そしてストロングJの向上を誓う志高い新王者によって、これからのジュニア戦線がけん引される。

【試合後の和樹】
▼和樹「1年、やっと僕の腰に来てくれましたね。だけど忍が言ったこと、負けた後にリング上で言ったこと、あれは負けた奴がギャーギャー騒いでると僕らレスラーは思っちゃいけない。特にJの人間はジュニアの人間は思っちゃいけない。事実だと思います。だけどそれを事実だって認めたうえで何をするか、それぞれ個人だと思います。僕は少なくとも僕や達彦やリングに上がった青木は絶対に言われたままで終わるようなちゃっちい男じゃないはずです。大日本ではデスがあってストロングがあってジュニアがあるんだってことをこれからみんなで証明していきたいと思います。他団体男て言われてたんだから僕も、せっかくだから外で防衛戦やりたいですね。これを他団体に持って行って。いいですよ、小っちゃい団体。それこそ忍が言ってましたよね。道場ねぇのに練習してるんだって。道場がねぇような小さい団体のレスラーもほしかったら、僕を使ってベルトを使って名を上げてぇと思う奴はどんどんくればいいですよ。やるかどうかはあとは会社次第。だけど俺は全然いつでも構わない。やりたいと思う奴はどんどん来てもらって構わないです。忍はワーワー言いましたけど、大日本のジュニアはそんなに甘くないです。そんなんで弾かれちゃうようなヤワなやり方しないです。僕のエルボー一発でそんな奴は殺してやりますよ。デスだけが殺し合いとか、ヘビー級だから殺し合いとか、そんなことないですよ。ジュニアにも殺気立ったもの持ってる奴いっぱいいるんで。舐められた状況、そんなもんクソ食らえですよ。やってやります。お客さんが『本当にそんなことできるのか?』って言ってましたけど、できるかじゃない、やるんですよ。やっていかないと。やっとこれで大日本のジュニアが始まったと思ってるんで、やってやります」

――ようやく手にしたベルトの感触は?

▼和樹「重いですね、びっくりするぐらい重いですね。それは前チャンピオンの凄さだと思います。忍が凄かったと思います。挑戦してきたみんなもそうだったけど、チャンピオンの忍が凄かったから。この前の両国で僕が初めて見せてもらった時より確実に重かったですね。それは戦ってきた戦いから来るものだと思います。めっちゃ重いですね。だからこれに負けない、恥じないチャンピオンになっていきたいです」

プロ格 情報局