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9/8【新日本】オカダとの前哨戦で棚橋快勝 「東京ドームのメイン出場」をファンに約束

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2018年9月8日)
○ジュース・ロビンソン&棚橋弘至vsオカダ・カズチカ&バレッタ×

 オカダとの権利証争奪戦に向けた前哨戦で、棚橋がロビンソンとのタッグで快勝。棚橋はあえてオカダ戦を超えた先にある「東京ドームのメイン出場」をファンに約束した。

 今年のG1 CLIMAXを制して、1・4東京ドームでのIWGPヘビー級王座挑戦権利証を手にした棚橋は、その争奪戦の相手にオカダを指名。9・23神戸で一騎打ちが決定した。今シリーズでは連日前哨戦が組まれているが、今宵はメインイベントで棚橋ロビンソン組とオカダ&バレッタ組が激突した。

 先発はロビンソンとバレッタに譲ったが、大歓声を受けて棚橋とオカダが対峙する。互いにヘッドロックで絞め合うと、オカダがショルダータックルをズバリ。レインメーカーポーズを見せたところで棚橋が丸め込みにいくが、オカダはこれを押し潰した。ならばと棚橋は低空ドロップキックでお返し。エアギターをかき鳴らす。

 試合はオカダ組がロビンソンに照準を絞ってリードする。長時間、ローンバトルを強いられたロビンソンだったが、ショルダースルーでバレッタを投げ飛ばすと、やっと棚橋が登場した。エルボーやフライングフォアアームを見舞った棚橋は、控えのオカダにドロップキックを一閃。バレッタにはドラゴンスクリューを繰り出し、ダイブ式サマーソルトドロップを投下した。負けじとバレッタもジャンピングニーを突き刺し、オカダとスイッチ。再び権利証を争う2人が向かい合った。

 何度も戦ってきたライバル同士だけに、互いの技を激しく読み合う。棚橋のドラゴンスクリュー、オカダのコーナーに据えてのドロップキックはどちらも決まらず。それでもオカダはショットガンドロップキックをクリーンヒットさせたものの、棚橋はすぐにツイスト&シャウトを見舞った。オカダのツームストンパイルドライバーやレインメーカー、棚橋のスリングブレイドやドラゴンスープレックスは未遂に終わる。オカダはなおもレインメーカーを仕掛けたが、棚橋は強烈なビンタで阻止した。

 ロビンソンとバレッタが代わって登場すると、戦いはさらにヒートアップ。オカダのリバースネックブリーカーからバレッタがランニングニーをぶち込んだが、負けじとロビンソンも棚橋を呼び込み、合体スリングブレイドを敢行して一歩も引かない。バレッタのスイング式DDT、棚橋のスリングブレイド、オカダのツームストンパイルドライバー、ロビンソンのプリンスズスロウンが次々に連鎖すると、場内は沸騰。なおもロビンソンとバレッタは大技で激しくせめぎ合ったが、最後はロビンソンが左のナックルパートからパルプフリクションに繋げて、熱戦に終止符を打った。

 ロビンソンを上手くサポートして勝利を呼び込んだ棚橋は、権利証の入ったアタッシュケースをオカダの前に置き、無言で挑発する。ここでロビンソンがマイクを持つと、9・30カルフォルニアで行われるCodyとのUS王座防衛戦に向けて、日本語で「コウラクエン、ニホンジンプロレスファン、ジュース・ロビンソン、ガンバリマス!」と宣言。大きな「ジュース」コールを浴びると、棚橋に締めを任せた。

 棚橋は「自分の口から報告させてください。2018年、G1 CLIMAXチャンピオンの棚橋です」と宣言。祝福の拍手を浴びると、「必ずこの権利証を守り切って、俺の夢…東京ドームのメインに立ちます」とファンに約束。そして、最後にロビンソンとともに「後楽園ホールの皆さん、愛してま〜す」と拳を突き上げた。

 かつては6年連続で東京ドームのメインを務めた棚橋だが、ここ2年は遠ざかっている。ファンに約束することであえて自身を追い込んだ棚橋は、第一関門のオカダ戦に向け、「この権利証を守ることは大前提だけど、注目度を上げたいじゃん。それは、これを持っている俺にかかっているから。まあ、見てて。この権利証の露出がさらに増えていくから」と断言。権利証争奪戦で話題を独占し、東京ドームのメイン出場待望論をさらに高める構えだ。

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