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9/16【大日本】中之上返り討ちで鈴木がストロング王座V5、関本指名

『〜BIG JAPAN DEATH VEGAS〜』神奈川・横浜文化体育館(2018年9月16日)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合=○鈴木秀樹vs中之上靖文×

 中之上を返り討ちにして、鈴木がストロング王座V5。11・11両国で行われる次期防衛戦の相手に関本を指名した。

 ストロング王者・鈴木は、8・19名古屋で執拗に挑戦を迫ってきた神谷英慶を返り討ちにして4度目の防衛に成功。以前からタイトル獲りをアピールしていた中之上を次期挑戦者に指名した。両者は4・14札幌で激突(一騎当千準決勝)し、鈴木が新卍固めで勝利している。中之上は約2年ぶりの同王座挑戦で、勝てば初戴冠となる。

 両者はレスリング勝負でけん制し、静かな立ち上がりに。鈴木が足関節を絡め取るが、中之上もヘッドロックや肩固めで抵抗した。5分経過がコールされたところで、鈴木がフロントネックロックに捕獲。脱出を許しても、打撃戦に持ち込む。鈴木は容赦なく顔面を蹴り上げて前進。中之上もエルボーを返して意地を見せるが、鈴木はエルボースマッシュで鎮圧した。

 中之上はそれでも愚直にエルボーを返し、強烈なビンタで鈴木をぐらつかせる。動きの鈍った王者だったが、エルボースマッシュ、ニーリフトで応戦。激しい打撃戦が続いた。胸板への張り手やエルボーが何発も交錯すると、鈴木が中之上を抱え上げたが、背後に不時着した挑戦者はリバースDDTを敢行。やっと鈴木の動きを止める。ランニングエルボー、DDTと畳みかけると、ストラングルホールドで絞め上げた。

 ラリアットを避けた鈴木は、ダブルアームスープレックスこそ決まらなかったものの、小鹿スペシャルで絞め上げる。さらに、エクスプロイダーでぶっこ抜くと、コブラツイストに捕獲した。

 だが、中之上も粘る。強引に場外に投げ捨てて脱出すると、捨て身のトペコンヒーロを敢行。リングに戻ると、串刺しラリアット、雪崩式フランケンシュタイナーと畳みかけた。引かない王者はジャーマンスープレックス、投げ捨てドラゴンスープレックスと投げ飛ばしたものの、すぐに立ち上がった中之上はこん身のラリアットを振り抜く。またも壮絶なエルボー合戦で火花を散らしたが、中之上は掟破りのダブルアームスープレックスで大歓声を巻き起こした。

 これに怒った鈴木はグラウンド状態で胸板を蹴り飛ばし、エルボーの打ち合いから、ワンハンドバックブリーカー、ジャーマンドライバー(変型ツームストンパイルドライバー)と大技を連発する。それでも沈まない中之上はラリアットを2連発で叩き込んで逆襲。足にしがみついてくる鈴木をはね除け、ダイビングエルボードロップを狙ってコーナーへ。

 だが、鈴木もあとを追い、雪崩式ダブルアームスープレックスをズバリ。奥の手で一気に追い詰める。中之上はギリギリで肩を上げたものの、すでに虫の息。鈴木は強烈なエルボーでヒザをつかせると、顔面を蹴り上げ、強引に試合を制した。

 中之上の猛攻を退け、鈴木がストロング王座V5。中之上とにらみ合った鈴木は、中指を突き立て、首をカッ切るポーズで挑発した。リングに先月敗れたばかりの神谷が再挑戦をアピールしようと上がるも、鈴木は下がらせた。

 マイクを持った鈴木は「努力をした人が報われるんじゃなくて、報われたヤツは努力しているってことです。俺のほうが努力してるんだよ。報われたから」と去っていく中之上に通告する。そして、「何とか防衛したんで、次の両国で防衛戦が決まってます。相手は関本さん。上がってください」と関本を呼び込んだ。

 鈴木と関本は今年2度対戦している。春の一騎当千・公式戦では関本が勝利。5・5横浜文体では30分引き分けに。2人は時間を置いてからの再戦を誓い合っていた。「5月の文体で対戦したあと、もう1回力を貯めて、大きい場所でやろうと約束して、何とかここまで引っ張りました。両国、僕と関本さんでタイトルマッチをやりましょう」と鈴木が呼びかけると、「鈴木さん、俺が両国であなたのそのベルトに挑戦します。よろしくお願いします」と関本も同意。2人は笑顔で握手を交わした。

 さらに、鈴木は11・11両国で復帰する岡林裕二にも対戦要求。そして、両国のメインイベントはデスマッチヘビー級戦だと発表されているにもかかわらず、「怒られるのは得意だし、言っちゃうけど、俺はメイン狙ってます。俺と関本さんの試合でメインを狙ってます」とメイン奪取を予告した。

【試合後の鈴木】
――中之上選手は前回の試合と比べるとどうだった?

▼鈴木「知りません。はい。わからない。わからないです。それはお客さんが言うことで、僕がどうのこうの言う話じゃないです。言ってほしいですか? まあ、リング上で言ったことが全てですよ。プラスして言うなら、立場も見方も変わっているってことに気づいてないのはお前だけだよって」

――両国の相手に関本選手を指名したが?

▼鈴木「関本さんとやります。最侠タッグ中におそらくタイトルマッチは組まれてないですし、両国は組まれているので、そこで。今年1回も勝ってないですし」

――発表上はメインイベントにデスマッチヘビー級戦が決まっているが、それを覆したい?

▼鈴木「覆すというか、そういうのを面倒臭いようにさせるのが僕の仕事だと思うんで。お客さんもどう思うかわからないし。明らかに、言われた人はイヤそうな顔をしましたけど、それが僕の仕事なので。ぜひ考えてもらって、困って、両国を迎えてもらいたいと思います」

――今後も揺さぶっていく?

▼鈴木「いや、揺さぶらないです。僕がやりたいようにやるだけです。僕はメインに立って、大日本の一番大きい箱で勝ちたいだけです。勝ち名乗りを上げたいです。一番最後に。そのほうがDVDも売れますし」

――関本選手とは前回ドローだったが?

▼鈴木「ドローだったし、その前は負けたんで。今年勝ってないですからね。そういうのもあるし、もう1回、自分がどれぐらい強くなったのか、ここまで防衛戦をして、僕はその時その時に強くなっていると思うので。今度は関本さんを超えられると思うので。試したいだけです」

――あえてあの場で岡林選手にメッセージを送った理由は?

▼鈴木「あの人の仕事は、フランクを焼いて、解説していることじゃないですからね。どう見ても元気そうですし。身体も『お前、本当に休んでたのか?』というぐらいに大きいですし。両国で勝って。岡林さんの復帰は両国ですもんね。その後、12月のホール、1月のホールかわからないですけど、そこで岡林さんを迎えて防衛戦というところまで、まずは狙ってます」

プロ格 情報局