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9/30【ZERO1】25周年記念試合で関本を熱戦突破 田中が結婚を発表、来年パパに

『ドリームシリーズ〜誕生の陣〜弾丸戦士・田中将斗デビュー25周年記念大会』東京・後楽園ホール(2018年9月30日)
田中将斗25周年記念試合 ○田中将斗&杉浦貴vs火野裕士&関本大介×

 田中が25周年記念試合で関本を熱戦突破。弾丸ヤンキースのパートナーである杉浦とエールを送り合った田中は、先月結婚したことと来年パパになることを発表し、笑顔で「3、2、1、ZERO1!」の雄叫びをあげた。

 田中は93年7月にFMWでデビュー。この夏に25周年を迎えた。25周年記念試合として、弾丸ヤンキースの盟友・杉浦とタッグを組み、火野&関本組と激突した。火野とは最近までインタータッグ王座を保持。関本は幾度となく激闘を繰り広げてきたライバルにあたる。縁のある3人に囲まれての記念試合となった。

 たくさんの紙テープが舞、ファンから祝福された田中は先発を勝って出ると、火野と真っ向からやり合う。その熱は杉浦や関本にも伝染し、序盤から勝負は白熱した。場外戦になると田中が動く。リングサイドにテーブルを設置すると、そこに関本を寝かせた田中は、自分に飛んだ紙テープを手に掴んだままコーナーからスーパーフライを投下。テーブルをへし折るほどの一撃で流れを掴んだ。

 そこから関本を攻め込んだ弾丸ヤンキースだったが、攻守が入れ替わると、田中が劣勢を強いられる。関本&火野は交互に逆水平を合計25発乱射。さすがの田中も崩れ落ちたが、場内は「将斗」コールに包まれた。関本たちの猛攻は続く。火野がセントーンを落とせば、関本は逆エビ固めに絞めに絞めた。しかし、劣勢を長時間耐え抜いた田中はスピアーやDDTで関本を振り払い、やっと杉浦にスイッチした。

 杉浦はキチンシンクや雪崩式ブレーンバスターで関本を攻め立てる。さらにエルボー合戦を繰り広げると、代わった火野の逆水平や串刺しラリアット、エクスプロイダーを食らってしまったものの、ジャーマンで豪快に投げ捨て、いい形で田中にスイッチした。

 田中は火野とあえて逆水平のラリーを展開。火野が背中に手を回して仁王立ちの構えを見せると、こん身のエルボーをこれでもかと突き刺し、ローリングエルボーでダウンをもぎ取った。火野のフロントスープレックスでぶん投げられると、関本の逆エビ固め、アルゼンチンバックブリーカーに捕まってしまうが、ダイビングボディプレスは剣山で撃墜。杉浦が加勢に入り、杉浦の雪崩式フランケンシュタイナー、田中のスーパーフライが立て続けにさく裂すると、弾丸ヤンキース得意の“エルボータイム"に突入し、代わる代わる関本をエルボーでメッタ打ちにした。

 しかし、控えの火野が両腕ラリアットで活路をこじ開けると、息を吹き返した関本が猛攻に転じる。火野とのサンドイッチラリアットを連発すると、ロールスルー式ジャーマンスープレックスで豪快にぶっこ抜いた。田中もすぐに立ち上がったが、その直後に関本がフルスイングのラリアットを振り抜いた。

 大ピンチを迎えた田中だったが、真っ向勝負を止めない。関本とラリアットを打ち合って火花を散らすと、わずかな距離ができた瞬間、スタンディング式のスライディングDをぶち込んだ。ショートレンジ式でも叩き込むと、杉浦が急角度の五輪予選スラムで好アシスト。すかさず田中が正調スライディングDをお見舞いし、熱戦に終止符を打った。

 試合が終わればノーサイド。4選手は握手を交わす。田中は「25年やってきて、ここに来ていただいた皆さんもそうですけど、暖かい仲間、そういう人たちに恵まれて、それが僕にとっての一番の宝だと思います」と改めて感謝の言葉を口にし、場内は大きな拍手に包まれた。

 「25年やってきて、本当に30年というのはまだ今のところ考えてませんけど、このコンディションを見たら、30周年もリングに上にいるかもわからない」とキッパリ。「こんな近くにええ見本もいるし、杉浦さんより僕のほうが年下やしね。自分より年上の人がそのポジションでやってたら、俺も負けたくない。たぶん負けへんやろうなと思ってやるんで。杉浦さんには60ぐらいまで頑張ってもらって」とパートナーにも声をかけた。

 それを受けて、杉浦は25周年を改めて祝福。「僕の中で田中選手はレスラーとしての生き様、黒さ、全部本当に見本です。これからも黒さと強さと凄さ、僕と競り合っていきましょう。よきライバルでこれからもよろしくお願いします。今後もみんな田中将斗選手を応援して上げてください」とリスペクトを示し、笑顔で握手を交わした。

 火野や関本ともエールを交換。関本がそのままマイクで締めようとすると、田中は「そこはちょっとわかってもらって。今日は一応、冠がついてるの僕だから」と苦笑しながらマイクを奪い取った。田中はブードゥー・マーダーズ入りしてから封印状態にあった「3、2、1、ZERO1!」で大会を締めることに。

 その直前に、「最後にサクッと流してほしいんですけど、先月ぐらいに45歳にして結婚しました。あんまりいろんなことは突っ込まないでください(笑) 子供もいます。まだ産まれていません」と結婚、そして来年パパになることを発表し、大きな拍手で祝福された田中は、「30周年は見えへんって言いましたけど、まだまだ頑張らなあかんなという思っているので頑張ります」と決意を新たに。そして、観客や仲間たちと一緒に「3、2、1、ZERO1!」と笑顔で雄叫びをあげた。

 親子に間違われる時もあるほどの年下女性を射止めたという田中は「子供が声を出して応援してくれるぐらいまでは頑張りたいなとは思っているので。たぶん今の調子でいけばやれると思います。頑張ります」と新たな目標を掲げていた。「衰えている気はまったくしない」という田中。今まで以上に激しい戦いが期待できそうだ。

【試合後の田中】
▼田中「台風が来てて、西のほうから来ていただいている人には帰れない状態でも来てくれた人がたくさんいたと思うし、またそういうことがあって、来たくても来れない人もいたと思います。でも、そういう中で、これだけ集まってくれて、本当に僕は幸せ者だと思っています。僕が目標にしていた自分なりの枚数っていうのは大幅に超えれたし、本当に25年やってきて、できた僕に今日協力していただいた方だとか、来てくれた方、また来たくても来れなかった人というのは僕にとっての宝なんで。そういうものはもっと大事にしていきたいと思います。あと、今は25年経ってて、衰えている気がまったくしないので。このままだったら30年も行けるし、35年も行けるんじゃないかなと自分なりには思っているんですけど、先のことを見たらキリが無いので、本当に1年1年…。もうプロレス人生で折り返しにはとっくに来ていると思いますけど、衰えというのは自分でも感じてないし、観に来てくれている人もそういうのは思ってないと思うんで。本当に1年1年、1試合1試合大事に戦っていきたいなと思います」

――結婚については?

▼田中「一般の人なので詳しくは言わないですけど…。来年、パパになるので。人気レスラーとか顔で売っている人はたぶん公表しないでそのままあれだと思うんですけど、僕にはそういうのは無縁なので。でも、あんまりプライベートなことをペラペラとリング上で喋るのは凄く恥ずかしいので、一番最後にサラッと言っただけで終わらせたんですけど。本当にそういう家族っていうのができて、また子供もできてくると。元気で産まれてきてくれると思うんで、一段と気持ちを引き締めて。怪我とか、そういうものは本当にできないと思うし、気をつけながら、コンディションよく、まだまだ田中将斗健在というのをアピールしていかないといけないなと思います」

――お相手は年下?

▼田中「はい。詳しくは言わないですけど、だいぶ年下です。詳しくは言わないですけど、たまに親子と間違われることがあります。きっかけは知人と食事した時にいた人です」

――子供に試合を見せられるようになるまで頑張りたいという気持ちもある?

▼田中「そうですね。お父さん頑張ってるねとか、物心ついて、お父さんがプロレスをやってて、声を出して応援してくれるぐらいまでは頑張りたいなとは思っているので。たぶん今の調子でいけばやれると思います。頑張ります」

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