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10/16【新日本】KUSHIDA&セイビン躍動も…ジュニアタッグ王者・金丸&デスペが盤石の1勝目

『九州三国志 presents Road to POWER STRUGGLE 〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』東京・後楽園ホール(2018年10月16日)
○エル・デスペラード&金丸義信vsKUSHIDA&クリス・セイビン×

 新チームとは思えない好連係を披露したKUSHIDA&セイビンだったが、IWGPジュニアタッグ王者の金丸&デスペラードが最後の最後でキッチリと勝利。盤石の1勝目をあげた。

 第6試合は「SUPER Jr.TAG LEAGUE 2018」公式戦。金丸&デスペラード組とKUSHIDA&セイビン組が激突した。金丸組は現IWGPジュニアタッグ王者。10・8両国ではずる賢くライガー&タイガー組を料理してV4を果たした。一方、KUSHIDAも同じく両国で1年ぶりにIWGPジュニア王者に返り咲いたばかり。かつてアレックス・シェリーとTIME SPLITTERSを結成していたが、今回のパートナー・セイビンも同じくシェリーとモーターシティ・マシンガンズとして活躍していた時期があり、どちらもIWGPジュニアタッグ王座を戴冠している。タッグ屋としても実力に折り紙付きの2人が新たにチームを組んでリーグ戦に出場した。

 金丸組が奇襲を仕掛けると、正面衝突や同時串刺し攻撃を狙うが、KUSHIDA&セイビンは裏を読んで切り抜ける。さらに、金丸たちの胸板を同時に蹴り飛ばすと、エプロンから時間差トペコンヒーロを敢行。その後は代わる代わるデスペラードの手首を絞め上げ、好連携で後楽園ホールを沸かせた。

 しかし、狡猾な金丸はセイビンがスワンダイブ攻撃を狙ったところで場外から足を引っ張って介入。そのまま場外戦でいたぶり、あっと言う間にペースを奪い取った。相手がKUSHIDAに代わると反撃を許し、またも連係攻撃で後手に回ったが、場外戦になると再び金丸組のペースに。金丸はKUSHIDAに場外ボディスラムをお見舞いすると、セコンドの身体をそこに投げつけて追撃。デスペラードもパイプイスでセイビンを暴行した。リングに戻ると、抜群のチームワークでKUSHIDAの腰攻めを展開。金丸はまたも場外に連行すると、ボディスラムの体勢に。

 だが、ここではKUSHIDAがボディスラムを繰り出してお返し。セイビンにやっとタッチを渡す。あとを受けたセイビンは大暴れ。デスペラードにはダイビングボディアタックやミサイルキック、場外の金丸にはエプロンからのランニングローキックやトペスイシーダをお見舞いする。そしてデスペラードにスイング式DDTを敢行。ラフファイトで反攻されても、連係攻撃で鎮圧。マンハッタンドロップ→変型鎌固め→顔面ドロップキックの連続技を立て続けに浴びせ、どよめきを巻き起こした。

 止まらないKUSHIDA組はデスペラードに串刺しフロントハイキックと延髄斬りのサンドイッチ弾を発射すると、ムーンサルトプレス&ネックブリーカードロップの合体技を狙う。しかし、金丸が急行して防ぐと、息を吹き返したデスペラードはセイビンをヌメロ・ドスに捕獲。引かないセイビンは丸め込みを連発して切り抜け、こん身のラリアットを振り抜くと、クレイドルショック(両足クロス式ハリケーンドライバー)で勝負に出た。

 決定的な場面だったが、金丸はレフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。さらに、セイビンの顔面に口に含んだウイスキーを噴射する。すかさずデスペラードはスピアーをぶち込んでなぎ倒すと、一気にピンチェロコをズバリ。勝負所を逃さない王者組がまんまと試合を制した。

 KUSHIDA&セイビンの連携や大技が目立ったものの、終わってみれば金丸&デスペラード組が必勝パターンに持ち込んで勝ち星を強奪した。試合を制したデスペラードは「派手なことをやって、お客さんの声援を受けて、『カッコいい、カッコいい』、それでいいじゃねえか。それが欲しいからやってんだろ、お前ら」とKUSHIDAたちのファイトスタイルを酷評。「俺たちはそんなの欲しくねえんだよ。欲しいものは1個しかないの。勝たなきゃ意味がないんだよ」と意識の差を強調した。金丸も「どんな勝ち方でも勝ち上がってやるからな。今日の2人はザコだったよ。明日の2人もザコだよ」とキッパリ。明日(17日)の後楽園ではタイトル戦で連勝中のYOH&SHOと対戦する。

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