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10/19【全日本】GAORA王座戦へTAJIRIが力の「血筋」警戒

『2018旗揚げ記念シリーズ』岩手・盛岡体育館(2018年10月19日)
○吉江豊&TAJIRIvsゼウス&丸山敦×

 TAJIRIが2日後に迫ったGAORA TV王座V3戦へ向けて挑戦者・力の“血筋"に警戒を強めた。

 力の履歴書送付による挑戦表明がきっかけで決まったGAORA王座戦はいよいよ2日後。この日、王者・TAJIRIは吉江と組んでゼウス&「赤虎」と対戦。ねちっこく丸山をスリーパーで絞め上げ、ハンドスプリングエルボーをさく裂させるなど、変わらぬ硬軟自在ぶりを発揮した。

 すでに力戦へ向けて空手チョップ封じの右腕を破壊を予告しているTAJIRI。「この4連戦で右腕破壊の予行演習をしようかと思ったら、とうとう一回もできなくて」と明かしたように、力対策は万全と言えないかもしれないが、「そのへんは年季でやるもんですから、今さらどうこうじゃなくて、いくらでもありますから、やり方は」と自信をのぞかせた。

 かといって力を甘く見ているわけではない。むしろ本番が近づくにつれて警戒心がより強くなっている。それは力の“血筋"に対するものだ。力は日本プロレス界の始祖・力道山を祖父に、百田光雄を父に持つ三世レスラー。特に力道山は空手チョップを代名詞に国民的ヒーローとして名をはせた。そこにあったのは怒りの感情からくる強さ。「力道山って実はストンピングとか物凄いじゃないですか。昔の映像をみるとストンピングが結構凄い」と前置きしたTAJIRIは、「力選手も発狂したら、そういうのが遺伝子からポーンと出てくるんじゃないかなって、そういう怖さがありますね」と力の奥底に眠る見えない強さを警戒している。

 「それ全開でお互いをぶつけ合ったうえで勝ちたい」と言い切ったTAJIRIは力のすべてを受け止めるつもり。「血筋を覆すことができるのかどうかっていう、俺にとってもそういう一つの人生の大きなテーマの戦い」と定めた。そのためにもTAJIRIは血筋を象徴する空手チョップを封殺するべく力の右腕破壊を攻略の糸口とするつもりだ。

【試合後のTAJIRI】
――力とのGAORA王座戦が2日後となり、右腕破壊を予告していたが、その気持ちは変わらない?

▼TAJIRI「いよいよですね。この4連戦で右腕破壊の予行演習をしようかと思ったら、とうとう一回もできなくて。これね、力選手の念のパワーでやらせてくれなかったのかなって今思ってるんですけどね。そのへんは年季でやるもんですから、今さらどうこうじゃなくて、いくらでもありますから、やり方は。さっきも言ったように念と言うか、そういうパワーが計り知れない感じがする相手なんですね」

――それは力選手の血筋からくるものだと?

▼TAJIRI「血筋はありますね、やっぱりありますね。こっちなんていきなりウチの家系に俺みたいなへんなのが現れただけで、向こうはそうなって当然というアレじゃないですか。全然モノが違うと思うんですよ。そこはですね、やっぱり家柄のいい子たちが集まった学校の中にいきなりやっと勉強して入った僕が周り見渡したらひいちゃう、ちょっとかなわないなって感じがしちゃうようなところは正直あります」

――その血筋を凌駕する意味で、象徴する空手チョップを封じると?

▼TAJIRI「そうですね。彼は右手なんですけど、右手のひら、ここ破壊しちゃえば打てないじゃないですか。けど当ててくるような気がする。なら、こっち(右腕の付け根からヒジにかけて)もやらないといけないと思う。どっちもやらないといけないと思うんですね。だから二段構えでいかないといけないと思うんですよね。当然、向こうも警戒してくる。けど左が打てないって決まりもないんですよ、そういえば。そうなんだよな。そして力道山。あえて遠い存在なんで呼び捨てにしますけど、力道山って実はストンピングとか物凄いじゃないですか。昔の映像をみるとストンピングが結構凄い。力選手も発狂したら、そういうのが遺伝子からポーンと出てくるんじゃないかなって、そういう怖さがありますね。血筋が凄いって、僕はエディ(・ゲレロ)とかチャボ(・ゲレロ)とかあのあたりをみてるんでね、やっぱり血筋ってのは凄いものがあるんですよ」

――怒った時の力道山の強さは定評があるが、そういう部分が力選手にもあると?

▼TAJIRI「絶対潜んでると思うんですよ。逆にね、それ全開でお互いをぶつけ合ったうえで勝ちたいですね俺はね。血筋を覆すことができるのかどうかっていう、俺にとってもそういう一つの人生の大きなテーマの戦いだよ、これは。ホントに舐めてないよ、俺は力選手を」

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