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11/5【新日本】ジェリコ拒否のままIC戦決定、熱弁ジェイをオカダが余裕の一笑 1・4東京ドーム大会追加カード発表

 新日本は5日、1・4東京ドーム大会の追加カードを発表。IWGPインターコンチネンタル(IC)選手権試合「(王者)クリス・ジェリコvs内藤哲也(挑戦者)」など4カードが新たに決まった。

 11・3大阪大会から二夜明けたこの日、都内テレビ朝日本社で会見が開かれ、IC戦のほか「オカダ・カズチカvsジェイ・ホワイト」のスペシャルシングルマッチ、「(王者)KUSHIDAvs石森太二(挑戦者)」のIWGPジュニアヘビー級選手権試合、「(王者)エル・デスペラード&金丸義信vsSHO&YOH(挑戦者)vsBUSHI&鷹木信悟(挑戦者)」のIWGPジュニアタッグ選手権試合3WAYマッチが決定。これで1・4東京ドーム大会は「(王者)ケニー・オメガvs棚橋弘至(挑戦者)」のIWGPヘビー級選手権試合とあわせて5カードが決まったことになる。

 今年6月の大阪城ホール大会でジェリコに敗れて王座を失った内藤が、11・3大阪大会で再戦を要求。ジェリコは断固拒否の構えを示していたが、会見の冒頭、菅林直樹会長が「新日本が管理する王座なので、タイトルマッチに出場していただく」と、ジェリコ拒否を承知のうえで王座戦を決めたことを説明した。

 そのジェリコは「フライトの都合上」この日の会見を欠席。ひとり会見に出席した内藤は、「この場に来てもらって、彼の言葉で、彼の意思を聞きたかったですね。まぁ、大嘘つき野郎のジェリコの言うことですから、彼の本心とは思えないですけどね」とひとしきりボヤいたうえで、「ジェリコもいないことですし、俺もそろそろ帰ろうかな。ひとつこの場で皆様に宣言することがあるとすれば、2019年、1月4日の東京ドーム。クリス・ジェリコを沈めてやるぜ。アディオス!」と質問を受け付けぬまま退席した。サプライズの“乱入襲撃"を繰り返してきたジェリコだけに、内藤が会見場を後にするまで場内は緊張に包まれたものの、この日は最後までジェリコは姿を現さなかった。

 オカダとジェイ(with 外道)の遺恨一騎打ちもドームの大舞台で行われることが決定。オカダにとっては“レインメーカー"として本格覚せい後、初めてIWGPヘビーに関わらない東京ドーム大会となる。

 会見でジェイは、今夏G1でのオカダ撃破、その後のCHAOS脱退、外道との結託、BULLET CLUB OG加入、そしてオカダとのドーム決戦実現をすべて「計画通り」と強調。自らの1年間の“実績"について熱弁をふるいながら、「お前の大事な仲間も奪った。ドームではお前のすべてを奪ってやる」と通告した。

 それでも当のオカダは余裕しゃくしゃく。「率直にこのカードが、東京ドームでいいのかな…と思いました。次のシリーズでシングルマッチが組まれるんじゃないかと思ってました」とサラリと言ってのけたうえで、「大事なものを奪ったらしいですけど…別に僕からしたら外道さんなんて、そんなに大事なモノじゃないので、どうぞどうぞ持っていってくださいよ」とニヤリ。「“笑い事"だと思われてきたことを覆してきた」と再三強調するジェイの傍らで終始余裕の笑みを絶やさず、「すべてを奪いたいんだったら、俺が今までやってきたことの上をいったら、すべて奪えるんじゃないかな…と思います。ただね、俺が今までやってきたことは、そんなに安くないんで、やれるモンならやってみろ」と逆に通告した。

 KUSHIDAと石森のジュニア王座戦も正式決定。左足首を負傷して欠場していた石森だが、11・3大阪大会では松葉杖でKUSHIDAを急襲し、まんまと王者KUSHIDAをハメてみせた。足を引きずることなく、スタスタと歩いて会見上に現れた石森は「IWGPジュニアのベルトを獲るために、ここに来た。ようやく“その時"が来たな。現王者・KUSHIDA。俺に一回負けてるのに、なんの反応もしてこないチャンピオン。だから盛り上がることもなく、話題にすらならない。そんな状態になったIWGPジュニアのベルト。この俺がリボーンしてやるよ」と宣言した。

 迎え撃つKUSHIDAは「今日の今日まで『プロレスラーは強くなくてもいい』と思ったことは一度もありません。プロレス界に数多くのベルトはありますが、IWGPの名のつく唯一無二のベルト。いい試合。そんなものは関係ありません。“勝負"をしたいと思います」と心情を交えながら言い切ったうえで、「(石森と)何度か肌を合わせてみて、言うほど生まれ変わってない。確かにコスチュームや発言は変わりましたが、そこまで変わったようには思えません。ドームでは僕のほうが生まれ変わってやろうと思ってます」と宣言してみせた。

 1・4東京ドーム大会の決定分カードと、この日の会見における各選手のコメントは以下の通り。


【新日本】1/4(金)東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム』15:00開場、17:00開始

▼IWGPジュニアタッグ選手権試合3WAYマッチ/60分1本
[挑戦者]
鷹木信悟
BUSHI
vs
[挑戦者]
SHO
YOH
vs
金丸義信
エル・デスペラード
[第57代王者]
※デスペラード&金丸5度目の防衛戦

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
石森太二
(1/60)
KUSHIDA
[第82代王者]
※KUSHIDA初防衛戦

▼スペシャルシングルマッチ
ジェイ・ホワイト
(1/60)
オカダ・カズチカ

▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合
[挑戦者]
内藤哲也
(1/60)
クリス・ジェリコ
[第19代王者]
※ジェリコ2度目の防衛戦

▼IWGPヘビー級選手権試合
[挑戦者/G1 CLIMAX 28優勝者]
棚橋弘至
(1/60)
ケニー・オメガ
[第66代王者]
※オメガ4度目の防衛戦

※全8〜10試合予定


【会見におけるKUSHIDA、石森のコメント】
▼石森「このリングに上がる理由、それは紛れもなく新日本ジュニアのトップを獲るため。IWGPジュニアのベルトを獲るために、ここに来た。ようやく“その時"が来たな。現王者・KUSHIDA。俺に一回負けてるのに、なんの反応もしてこないチャンピオン。だから盛り上がることもなく、話題にすらならない。そんな状態になったIWGPジュニアのベルト。この俺がリボーンしてやるよ」

▼KUSHIDA「中学生の頃からプロレスラーを志して、今日の今日まで『プロレスラーは強くなくてもいい』と思ったことは一度もありません。プロレス界に数多くのベルトはありますが、IWGPの名のつく唯一無二のベルトです。いい試合。そんなものは関係ありません。“勝負"をしたいと思います。大阪では松葉杖で殴られるという人生初の経験をしてしまいました。どうやら石森太二の足(の負傷)も嘘だったということで若干、人間不信に陥ってます。彼がいう“生まれ変わる"がそういう意味なら、少し残念に思いますが、1月4日、東京ドーム。僕も生まれ変わります。必ずこのベルトを防衛します」

――負傷状況は?

▼石森「全然大丈夫です」

――過去のスーパーJカップでKUSHIDAが勝っているが、互いの印象や警戒点は?

▼石森「過去には1回やられてるかもしれないけど、俺はBONE SOLDIERとしてリボーンしたから。特に警戒するところはないかな」

▼KUSHIDA「Jカップの時は後楽園、今回は東京ドーム。そういう感慨はありますが、その時から何度か肌を合わせてみて、言うほど生まれ変わってない。確かにコスチュームや発言は変わりましたが、そこまで変わったようには思えません。ドームでは僕のほうが生まれ変わってやろうと思ってます」


【会見におけるオカダとジェイのコメント】
▼ジェイ「こうやって二人で顔を合わせるのは1月6日以来だな。そこから何が起こったか振り返ると、笑っちまう。あの時、BULLET CLUBを壊す名目でCHAOSに入った。あの時に俺は言ったはずだ。『オカダ、お前と仲間になるワケじゃない。俺はお前に向かっていくんだ』と。あの時からすべて計画は始まっていた。そして、お前を倒し、お前にとって大切な男(外道)を俺のそばに置いた。止まることなく俺は来た。お前に言ったことはすべて成し遂げてきた。『お前に向かっていく』。そう言った時、お前は鼻で笑っていたかもしれない。でも俺はG1でお前を倒し、お前の大切な仲間も奪った。すべては1月6日から始まっていた。お前のすべてを奪ってやる。そこからどうお前が自分自身を再構築していくかを、俺が目の前で見てやる。楽観的に世界をみる連中は、どんな状況でも素晴らしいことが待っていると信じているだろう。一方で悪い面を見る人間からすれば、暗黒に導かれることも知っている。ここからオカダが新しい姿をみせて、再構築していく姿を見せていく。その姿が見たい。みんなそうなると思っているだろうけど、それはすべて“俺のおかげ"であることを忘れるな。オカダだけじゃない。CHAOS、BULLET CLUB、すべてを変える。そしてみんなは俺という存在を幸運に思え。今日口数が多いのは、この1年で俺がどれほどのインパクトを残してきたか。それを再確認するためだ。ケニーと飯伏の再合体、誰も想像しなかったことだろう。そしてオカダと棚橋の合体。これも誰のおかげでそうなったか。実際、すべてはオカダのコントロール下にはすでにない。そして俺とお前の戦いが1・4東京ドームで実現する。素晴らしい戦いをしようじゃないか。でも、それは誰のおかげか。分かって欲しい。お前は窮地に陥ってるんだぞ? オカダ。その窮地を救うのも、さらなる暗黒に陥れるのも俺だ。もうお前からカネの雨が降ることもない。雨を降らして新時代を築くのは俺だ。東京ドームでそれを証明する」

▼オカダ「率直にこのカードが、東京ドームでいいのかな…と思いました。次のシリーズでシングルマッチが組まれるんじゃないかと思ってました。まぁ一昨日、ジェイが『いつでも、どこでもいい』と言ってたので、別に今ここでやってもいいんじゃないかな……と言いたいところですが、本当に僕は早くジェイとシングルがやりたいです。レッスルキングダムにふさわしい戦いになるかは分かりませんが、早くジェイを潰したいです。そしてね、俺から色々奪うらしいですけど…大事なものを奪ったらしいですけど…別に僕からしたら外道さんなんて、そんなに大事なモノじゃないので、どうぞどうぞ持っていってくださいよ。すべてを奪いたいんだったら、俺が今までやってきたことの上をいったら、すべて奪えるんじゃないかな…と思います。ただね、俺が今までやってきたことは、そんなに安くないんで、やれるモンならやってみろ」

▼ジェイ「オカダがやってきたこと? 笑っちまうな。BULLET CLUBやCHOSにこの1年で何が起こったか。それを考えれば、オカダの発言がジョークだと分かると思う。現に神戸でお前を最高にダサい男にみせたのは俺だし、口で言うのは簡単。俺は有言実行の男。レッスルキングダムでも、それを実行するのみ」

――IWGPヘビーに関わらない東京ドームは凱旋試合以来だが? 東京ドームにおけるオカダの相手としてジェイはふさわしくない?

▼オカダ「IWGPに絡めてないのは悔しいことではありますけど、そこまで自分のなかでは大きいことではない。ないならないで違う戦いを楽しめればと思ってます。今までの東京ドームの僕がやってきた相手を踏まえると、ジェイは物足りない部分はあると思いますし。やっぱり世界に注目してもらえる大会だからこそ…まぁ僕がいるだけで大丈夫だとは思うんですけど、やっぱり世界に響く戦いにしたい…というのはあるので、東京ドームで(ジェイが)ダメなのであれば、僕の力で海外にも届くような試合をやっていければと思います」

――ジェイが棚橋と結託したと言っていたが?

▼オカダ「結託はしてないですね。あれだけ試合で助けてもらったんだったら、いつまでも“ありがとう"とも言わずにというのも礼儀としておかしいかなと思ったんで。それで握手しただけですし、僕が本隊に入ったわけでも、CHAOSを抜けたわけでもないので。僕も神戸で(棚橋に)負けたことは忘れてないので、これから一緒にやっていこうというのは無いですね」

――ドームという舞台でオカダと戦うことについて? sそしてオカダに勝った後に成し遂げたいことは?

▼ジェイ「俺が東京ドームでのオカダの相手にふさわしくない? そんなこと言っちゃってカワイイな。これまでも散々“ふさわしくない"と言われてきた。でも、この1年間で何を成し遂げてきたか。それを考えて欲しい。G1でお前に勝った。誰もできないと思っていたことをすべてやり遂げてきたのが今年のジェイ・ホワイト。オカダに勝ったら? 俺は好きなことしていいと思うよ。この団体をハッピーにまとめるための行動をしたい。まぁ勝った場合…という質問はくそったれ。俺は勝つから」


【会見における内藤のコメント】
※冒頭、ジェリコはフライトの都合上欠席とのアナウンス

▼内藤「まず、なぜこの場にクリス・ジェリコがいないのか。今日、東京ドーム大会に関する記者会見が行われることは事前に決まってたワケでしょ? 新日本プロレスの選手には『11月5日のスケジュールを空けておいてください』と事前に言われましたよ。しかも全選手にね。なら同じようにクリス・ジェリコの11月5日のスケジュールも、おさえるべきでしょう。大阪大会でジェリコが勝とうが負けようが、一応今日のスケジュールをおさえるべきじゃ無かったんですか? なんか、最近の新日本プロレスはその辺、すっごく雑ですよね。例えば先シリーズのシリーズ名は『Road to POWER STRUGGLE』。その最終戦『POWER STRUGGLE』に出場するセミファイナルに出場する二人の選手、メインイベントに出場する二人の選手がシリーズ全戦不参加。一体それでどこが『Road to POWER STRUGGLE』だったのか。しかも、大会ポスターに載っている選手の名前が、当日の対戦カードに入っていないケースが多々あったんですよ。新日本プロレスが世界にメを向けている。それは素晴らしいことですよ。でも、もっと身近なことや、小さいことを丁寧に伝えることも、俺は大事なんじゃないかなって思いますよ。おっと失礼しました。お話がそれてしまいました。クリス・ジェリコのことですね。大阪大会にて試合後、クリス・ジェリコが『内藤とは絶対にやらない』とか発言していたらしいですね。だとしたらなおさら、この場に来てもらって、彼の言葉で、彼の意思を聞きたかったですね。まぁ、大嘘つき野郎のジェリコの言うことですから、彼の本心とは思えないですけどね。彼の声を、生の声を聞きたかったな。残念ですわ。ま、クリス・ジェリコもいないことですし、俺もそろそろ帰ろうかな。ご存知ですか? 俺、あさってからアメリカとカナダで試合をするんですよ。まさにオクパードなワケですよ。大嘘つき野郎のクリス・ジェリコもいないことですし、俺も帰りますわ。……ひとつ。この場で皆様に宣言することがあるとすれば、2019年、1月4日の東京ドーム。クリス・ジェリコを沈めてやるぜ。アディオス!(※質問を受け付けずにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのキャップを残して退席)」

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