11/17【NOAH】RATEL'S殺法繰り出すもHAYATAおよばず 鼓太郎が初防衛、タダスケ表明を即諾
『GLOBAL LEAGUE 2018』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第2競技場(2018年11月17日)
GHCジュニアヘビー級選手権試合 ○鈴木鼓太郎vsHAYATA×
鼓太郎が“RATEL'S殺法"を繰り出してきたHAYATAの挑戦を退けてGHCジュニア王座初防衛に成功。タダスケの挑戦表明を即諾し、11・25後楽園大会での王座戦が決まった。
序盤から得意のボディ攻めで主導権を握った鼓太郎。HAYATAもクロスフィックスや旋回式のトラースキックで反撃に転じ、珍しく感情むき出しのエルボーも連発したものの、鼓太郎は非情のボディエルボー4連打で序盤のボディ攻めを効かせて決定打を許さない。
それでもHAYATAは原田ばりのカウンター・ニーアッパーで逆転。さらにはタダスケばりのナックルパートを叩き込むや、YO-HEYばりの低空顔面Gへ。鼓太郎に敗れた3人の思いをぶつけるRATEL'S殺法で活路を開くや、その場飛びシューティングスタープレス、ダイブ式のローリングセントーンと畳みかけ、コーナー最上段からのムーンサルトプレスで3カウントを迫った。
鼓太郎も肩を上げる。ならばとHAYATAは満を持してのヘデックで仕留めにかかったが、読んでいた鼓太郎はこれを踏ん張って担ぎ上げるや、ストマックバスターをズバリ。立て続けに旋回落下式のストマックバスターも繰り出し、得意のブルーティスティニーへ。肩を上げたHAYATAも続くタイガードライバーを踏ん張ったが、すかさず鼓太郎はダブルアーム式のストマックバスターにチェンジしてボディをさらに攻め立てると、マスドライバー(バックドロップの状態から持ち上げての持ち替え式エメラルドフロウジョン)を発射。これまでの王座戦や優勝決定戦同様、引き出しの多さを見せつけながら鮮やかに3カウントを奪ってみせた。
試合後には即座にタダスケが挑戦を表明。鼓太郎としても丸藤正道を指名しながら、HAYATAの挑戦が決まった経緯があるだけに「どうせ、出てきただけで挑戦者が決まるんだから、めんどくせーことは抜きにしてやってやるよ」と承諾し、11・25後楽園大会での王座戦が決まった。
すでに先のジュニアリーグ戦を通じてYO-HEY、タダスケ、原田を下しており、この日のHAYATA戦でRATEL'S全員を倒した形。バックステージではHAYATAのRATEL'S殺法を「全滅組の友情パワーでしょ? それをもってしても俺には勝てなかったってことでしょ」と切り捨て、RATEL'Sを“全滅組"と嘲笑した。「全員俺に負けてんだぞ。RATEL'S全滅だぞ? よぉく考えてかかってこい」と忠告。最強の外敵となってノアジュニアに現れた“鼓太郎の壁"は高くなる一方だ。
【試合後の鼓太郎】
――まずはHAYATA戦を振り返って?
▼鼓太郎「思いのほか、底力出してきたね。その調子で、もっと頑張ってください」
――『奥の手を先に出すな』と忠告していたが、RATEL'S殺法を出してきた
▼鼓太郎「いいんじゃない? 全滅組の友情パワーでしょ? それをもってしても俺には勝てなかったってことでしょ」
――タダスケが挑戦表明してきたが?
▼鼓太郎「表明もなにも、俺は『やる』って言ってないのに、勝手に決まったでしょ。どうせ俺が何を言ったって決まっちゃんだったら、手っ取り早く受けたほうが早いでしょ? 結末は決まってんだからさ。でもさっきも言ったけど、お前ら全滅してるんだからさ。それ良く考えてリングに上がれよ」
――軍団としての今後を考えたほうがいいと?
▼鼓太郎「違うよ。お前の立ち位置だよ。次、どこで決まるかわからないけど、リングに立つ時の自分の気持ちだよ。しっかりしろよ。ただ挑戦して、いいとこだけ見せて、俺の前に散るのか? だいたいね、リーグ戦で負けてるヤツが挑戦して勝てるワケないでしょ? どこに挑戦権があるの?」
――タダスケは過去のことは関係ないと言っていたが?
▼鼓太郎「過去を考えてねーから、今の位置なんじゃねーの? ま、それだけ過去に何も無かったってことか。俺には過去にいろいろあったから。それを忘れて今の自分は無いよ」
――“面白いことをやりたい"から獲ったベルトだが、初防衛を経て愛着がよみがえった?
▼鼓太郎「愛着は昔から持ってるよ。そこは変わらないけど。これを持ってやりたいことがあるから。まぁ(丸藤正道の)リーグ戦が終わるまでは邪魔する気はないし。リーグ戦終わったくらいには返事聞きたいね。お願いしますよ、兄(あに)弟子さん。かわいい弟(おとうと)弟子の頼み事は聞いてくれるのが兄弟子だからね。期待してますよ。俺も足元すくわれないようにしないと。“全滅組"相手だけど、ちゃんと気ぃ張ってやっていきますよ」
