11/18【新日本】鈴木軍対決実現 K.E.S.が豪快キラーボムで飯塚粉砕

『WORLD TAG LEAGUE 2018』東京・後楽園ホール(2018年11月18日)
「WORLD TAG LEAGUE 2018」公式戦=○ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.vs鈴木みのる&飯塚高史×

　「WORLD TAG LEAGUE 2018」公式戦で鈴木軍同士による同門対決が実現。K.E.S.が必殺のキラーボムで飯塚を粉砕した。

　タッグリーグ公式戦で“K.E.S."アーチャー&スミスJr.組と鈴木&飯塚組が対峙。初戦という大事なシチュエーションで同門対決が組まれた。

　同じユニットの仲間とは思えぬ激しい場外乱闘で幕開け。鈴木はアーチャーとパイプイスを奪い合う。感情的になった鈴木は鉄柵を使ったレッグロックでアーチャーを絞め上げた。一方、飯塚も場外でパイプイスを振り回してスミスJr.を暴行する。

　一旦戦場がリングに戻ると、鈴木は強引にゴッチ式パイルドライバーを狙うが、スミスJr.は意地のリバース。再び場外戦に雪崩れ込むと、K.E.S.が先ほどのお返しとばかりに大暴れを見せる。アーチャーが飯塚をこん身の力で鉄柵に投げつければ、スミスJr.は鈴木を羽交い締めに捕獲し、そこにアーチャーが絶叫しながらエルボーを乱射した。

　混乱が落ち着くと、鈴木も怒りに任せてスミスJr.にランニングローキックを連打。歓声を送るファンに「うるせえ!」と声を荒らげると、スリーパーに捕獲した。だが、ここでもゴッチ式パイルドライバーは決まらず。スミスJr.はフロントネックロックに捕まったものの、強引にフロントスープレックスで投げ捨ててピンチを脱する。

　代わったアーチャーは重たい串刺しバックエルボーを3連続で発射。小馬鹿にするように、鈴木の頭を叩く。不敵な笑みを浮かべて鈴木が張り手やエルボーを放てば、アーチャーもニヤリ。激しい打ち合いに発展した。アーチャーはチョークスラムを狙うも、鈴木は背後に不時着し、スリーパーに捕獲。そのまま自陣に連行して飯塚にタッチを渡した。飯塚はアーチャーのみならず、控えのスミスJr.の額にも噛みつく。さらに、タッチロープを使ってのチョーク攻撃で追い討ち。アイアンフィンガーを装着して、アーチャーに襲いかかろうと試みた。

　レフェリーが止めに入ると、スミスJr.がリングに飛び込み、K.E.S.はキラーボムの構え。これは鈴木のカットが間に合うが、K.E.S.はサイドバスター&ランニングボディプレスでボスを返り討ちにする。なおも飯塚は噛みつき攻撃を多用して抵抗したものの、アーチャーは横殴り式のショルダータックルで鎮圧。今度こそキラーボムがさく裂し、K.E.S.が同門対決を制した。

　試合後、K.E.S.は鈴木をリングに招き入れる。鈴木が拳を前に出すと、K.E.S.もそこに拳を合わせて健闘を称え合った。

　「スズキサン。あなたこそが俺たちのボスだ。しかし、この鈴木軍にいるモンスターたちは全てが対等であり、俺たちと戦う時には、何者も恐れないK.E.S.というものをしっかりと見せないといけないんだ。今日、俺たちはK.E.S.をしっかり見せられた」とアーチャーは満足げ。スミスJr.も「今日は鈴木軍という守りがなくでも、俺たちがどれだけのことをできるか、見せることができたと思う」と自信を深めた様子だった。次戦は11・20富山でのマイケル・エルガン&ジェフ・コブ戦。同門対決を制した勢いのままに、K.E.S.は初優勝まで勝ち上がる構えだ。