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11/22【NOAH】丸藤5連勝で決勝進出 新人利用の“ひらめき"で耕平突破

『GLOBAL LEAGUE 2018』宮城・仙台PIT(2018年11月22日)
Aブロック公式戦 ○丸藤正道vs佐藤耕平×

 “ボロボロの天才"と化した丸藤がグローバル・リーグ戦優勝決定戦進出を決めた。ZERO1・耕平との首位攻防戦を新人・稲村愛輝を利用したリングアウト勝ちで制して5連勝、11・25後楽園大会の頂上決戦へと駒を進めた。

 2連敗からの4連勝と巻き返してきた丸藤だが、長井満也相手の公式戦で左肩を負傷。症状を悪化させながらの苦闘ロードとなっていた。

 同率首位の耕平相手に最終公式戦。直接対決の兼ね合いで勝てば文句なしに優勝決定戦進出が決まる耕平が序盤から猛攻に出た。丸藤は猛烈な打撃にさらされて劣勢が続き、中盤にはドリルアホール・パイルドライバーも被弾。かろうじてぶっこ抜きジャーマンはしのぎ続けたものの、顔面やどてっ腹にカウンターのヒザを浴び続け、終盤には場外で倒れ込んだ。

 耕平も場外カウント10で場外に出ると、丸藤をリングインさせようとしたが、丸藤はリングに入る…とみせかけてバウンド。ジャンピングラリアットで耕平をグラつかせ、そのまま逆水平を連発だ。耕平もすかさず場外で強烈なエルボーを連発し、丸藤がセコンド業務に勤しんでいた新人・稲村を耕平にぶつけて抵抗しても、耕平は稲村のどてっ腹をヒザ蹴りでカチ上げた。

 だが、次の瞬間。うずくまった稲村を踏み台にした丸藤が、耕平に虎王を発射。場外カウント16を過ぎたところでリングインだ。まともに食らった耕平が立ち上がってリングによじ登ろうとしたところで、場外カウント20が数えられた。

 “新人利用"のひらめきで、丸藤が辛くもリングアウト勝ち。脱落が決まって天を仰いだ耕平だったが、試合後はノーサイドで握手を求め、丸藤も応じた。

 2連敗からの5連勝で勝ち点を10に。この時点ではブロック突破が決まっていなかったものの、後の「中嶋勝彦vsマサ北宮」で中嶋が敗れたため、優勝決定戦進出が決まった。3年ぶりの優勝に王手をかけた丸藤だが、左肩に加えて首やヒザにも爆弾を抱える状況。“ボロボロの天才"と化して、20周年イヤーの締めくくりへと向かう。


【試合後の丸藤】
――これでメインの結果待ちだが?

▼丸藤「(※コメントスペースにキツそうに座り込みながら)はぁ、はぁ…あとは、どうなればいいんだ? 俺は勝ったぞ?」

――メインで中嶋が引き分け以下なら優勝決定戦進出が決まる

▼丸藤「勝彦が勝ったらどうなるんだ?」

――中嶋と並んで、直接対決で勝っている中嶋が優勝決定戦に進む

▼丸藤「神のみぞ知るってことだな…勝彦が勝ったなら、俺が勝てなかった勝彦だ。しょうがない。でも仮に北宮が勝つようなことがあれば、こんな状態の俺でも、神様は見捨ててないってことだ」

――左肩の状態がかなり悪いように見えるが?

▼丸藤「肩の調子良くたって、耕平…あんなんバケモノだろ。でも言ったはずだ。どんな状態でも、俺は絶対勝たなきゃいけなかった。負けたらすべて終わり。勝ちゃいいんだ、勝ちゃ……決勝行くんだ、必ず俺は。メインイベント、しっかり見させてもらう」

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