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11/23【WRESTLE-1】STRONG HEARTSと芦野が刺激的初遭遇 12・26後楽園で全面対決へ

『WRESTLE-1 TOUR 2018 AUTUMN BOUT』東京・後楽園ホール(2018年11月23日)
○吉岡世起&T-Hawk&エル・リンダマンvs芦野祥太郎&新井健一郎&羆嵐×

 STRONG HEARTS(SH)と芦野が刺激的初遭遇。特にT-Hawkが熱い火花を散らした。試合はSHに電撃加入した吉岡が羆嵐を丸め込んで勝利。感情的になった両軍は舌戦を繰り広げると、Enfants Terribles(ET)にCIMAを付け狙うトンドコロが加勢し、12・26後楽園で5vs5の全面対決が行われることになった。

 芦野は10・24後楽園で新鋭ペガソ・イルミナルに完勝し、W-1王座V2を果たした。試合後、芦野は同大会でETの仲間たちがSHに敗れたことに触れ、初となる直接対決を要求した。このアピールを受けて両軍の対抗戦が決定。ETの芦野&羆嵐&新井組とSHのT-Hawk&リンダマン&X組が対戦することに。第4試合で欠場中だったW-1の吉岡がSHに電撃加入。Xとして試合に出場した。

 喧嘩腰の両軍はゴングを待たずにのっけから大乱闘。特に芦野とT-Hawkは互いを強く意識し、リングに戻ってからも他のメンバーが止めに入るほどいがみ合った。一旦は落ち着いたものの、T-Hawkにタッチが渡ると、控えの芦野に突進。そのまま場外乱闘に雪崩れ込むと、感情的になって観客席付近で殴り合った。

 試合は新井が長時間蹂りんされる展開となったが、自力で反撃すると、代わった羆嵐が大暴れ。ど迫力のパワーでリンダマンを圧倒した。T-Hawkがリングに飛び込み、またまた芦野に飛びかかる。羆嵐が加勢すると、T-Hawkは逆水平で反攻。だが、ここでも羆嵐がパワーを活かし、T-Hawkをブレーンバスターでぶん投げて大歓声を浴びた。リンダマンは何度も羆嵐を投げようとするが、逆に押し潰されてしまい大ピンチに。

 それでも意地になって水車落としを決めると、吉岡にタッチを渡す。その吉岡をリンダマンごと両腕ラリアットでなぎ倒した羆嵐はアイアンクロースラム、芦野との合体式セントーンとラッシュ。ポーカーフェイスの芦野も感情的になり、リンダマンをジャーマンで排除すると、T-Hawkと打撃戦を繰り広げた。芦野のエルボースマッシュ、T-Hawkの逆水平が何発も交錯。T-Hawkのニーアッパーを皮切りに、吉岡のトルベジーノ、リンダマンのジャーマンが立て続けに火を噴いたが、続くT-Hawkのケルベロスをキャッチした芦野はアンクルロックで絞め上げて意地を見せた。

 その芦野をT-Hawkが上手く場外に投げ捨てたが、羆嵐がそこにラリアットを一閃。T-Hawkを払いのけて、残る吉岡を仕留めにかかる。ラリアット、カナディアン式フェイスバスターと大技を連発すると、得意のダイビングセントーンで勝負に。だが、寸前で避けた吉岡はそのまま十字固めでクルリ。まんまと3カウントを奪い取った。

 ETが逆転負け。胸板を逆水平で真っ赤に腫らした芦野は納得いかない様子で、T-Hawkと場外乱闘を繰り広げる。そんな芦野たちを「なんだ今日はやけに熱いな。欠場明けの俺に3カウントを取られて、そんなすました顔で見てるの? もっと熱くなってもらおうか」と吉岡がマイクであざ笑った。

 T-Hawkも「ET、特に芦野。お前、普段いつもスカしてスカして。いつもこれぐらい本気で来いよ!」と声を荒らげる。怒った芦野がリングに飛び込むと、さらにT-Hawkは「お前はW-1で1から2は作ったかもしれないけどな、俺たちは今、0から1を作ってるんだ。そこが差なんだ」と挑発した。

 芦野も「俺はこの団体で生え抜きでやってんだよ。0から作ってきたんだよ、今のW-1を。わかんねえだろ、お前には! 俺たちの世代がW-1を絶対に壊させねえからな」とプライドをあらわに。さらに、試合前から標的に掲げていたCIMAにも視線を移し、「もっと刺激をくれよ。お前を食いてんだよ、俺らはよ」と通告した。

 「おい、小僧。お前、顔じゃないぞ。やっと今頃、火が点いて、遅いんじゃ。ウンコみたいな試合ばっかしやがって」とCIMAも毒舌を返すが、そこを第4試合をぶち壊しにされたトンドコロが襲撃。「おい、CIMA! よくも俺をいいように使ってくれたな。必ず俺がお前をぶっ潰してやるからな。来月、もう1回俺と戦え」と言い放った。

 その決意を見て、芦野が助け船。「アンファンと組んでやるか?」と要請する。芦野がビンタを叩き込んで気持ちを確認すると、大胆にもトンドコロは打ち返した。芦野は大きく頷き、トンドコロとの合体を宣言した。

 するとCIMAも「ええやないか、お前ら! 俺らも熱すぎて、ビンビン入ってきた」と呼応。T-Hawkも気持ちは同じで、12・26後楽園での全面対決を提案する。メンバーとして、SHはCIMA&T-Hawk&リンダマン&吉岡に新メンバーの中国人選手を加えた5人、ETは芦野&羆嵐&児玉&新井にトンドコロを加えた5人を指定。10人タッグ戦で雌雄を決することになった。

 T-Hawkが「お前らぶっ潰してやる。来月、12月26日、覚悟するのはお前らだ! 楽しみにしとくぞ」と捨てゼリフを残してSHが去っていくと、改めて芦野が「来月は俺たちアンファン含め頓所隼がSHをぶっ潰す」と断言。締めを任されたトンドコロも「来月、俺が必ずSHぶっ潰します。以上」と吠えて、波乱の後楽園大会は幕を閉じた。

【試合後のT-Hawk&リンダマン】
▼T-Hawk「よっしゃ。オラ、アンファン。特に芦野。お前だ、コラ。いつもスカして。来るんだったらいつも本気で来い。いいか、リング上でも言ったよな。お前は王座を1年間保持していたらしいな。それで1から2は作ったかもしれないけどな。俺らは上海に渡って、0から1を作った。その差だ」

▼リンダマン「やっとETは目の色が変わったんじゃないのか? ET以外のW-1のヤツらも、お客さんも全員目の色が変わったと思うよ、今日の戦いで。来月12月26日はアンファンと俺たちSHと5対5。絶対負けねえからな。気迫でも結果でも俺たちが必ずお前らに力の差を見せつけてやるよ」

▼T-Hawk「おい、来るなら来いよ。わかったか!」

【試合後の芦野&トンドコロ】
▼芦野「お前大丈夫か。来月、SHとの試合、大丈夫か?」

▼トンドコロ「大丈夫です」

▼芦野「あいつらに好き勝手言われて、お前はやられっぱなしだよな。名前、変えられて。でもね、自分の力で出てきた。こういうヤツはW-1が今、一番必要としてる人間。でもまだどれぐらいできるかわからないから。次の大会、ETとやろう。相手は誰でもいいよ。誰でもいいから、自分で探しといて。それでやろう。どれだけできるのかをそこで見るわ。でも、お前は絶対できる人間だから任せるよ。任せるって言っても、俺はCIMAを必ずやってやるから」

▼新井「今日の試合もね、最後は熊が自分の体重に負けただけだからね。丸め込むって言っても、もっとインパクトを残せよ、吉岡よ。なんかもっと、丸め込むならさ、斬新な丸め込みを用意してもらいたい。ただコスチュームを変えただけで」

▼羆嵐「人の技に頼るな、バカ野郎」

▼新井「自分の体重に負けただけだもんな」

▼羆嵐「俺のダイビングセントーンやべえな、やっぱ。自分に返ってくるとやべえっす」

▼芦野「だから、食らいたくねえからここにいるんだよ。でもね、確かにCIMAにT-Hawkもいるよ。強烈な刺激をもらいましたよ。まだW-1に刺激を与えてくれるんだったら、久々にたぎっちゃったよ。次の12月楽しみですね。やろう。こういうの好きじゃないけど」

※5人で円陣を組む

▼芦野「来月12月26日、対SH、必ずETと頓所隼が叩き潰します。よし!」

※選手たちが去っていくと

▼新井「CIMAさんにはその節はお世話になりました。またよろしくお願いします」

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