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11/25【DDT】総選挙1位・高梨返り討ち 佐々木がKO-D王座V1

『総研ホールディングス presents DDT Special 2018』東京・後楽園ホール(2018年11月25日)
KO-D無差別級選手権試合 ○佐々木大輔vs高梨将弘×

 佐々木が総選挙1位の高梨を返り討ちにし、KO-D無差別級王座初防衛を果たした。

 佐々木は10・21両国で男色ディーノを撃破し、約2年半ぶりにKO-D無差別級王座を戴冠した。初防衛戦はドラマティック総選挙1位の選手が相手に。その総選挙を制したのが伏兵の高梨だった。総選挙の賞金100万円を懸けて決戦に臨む高梨は、2年10ヵ月ぶりの同王座挑戦。勝てば6年半ぶりの戴冠となる。

 前哨戦ではともに3回ずつ直接ピンを取り合ってきた両者の戦いは、先読み合戦で幕開け。佐々木がクロスフェイス、高梨がタカタニックを仕掛けるが決まらない。高梨が左腕攻め、佐々木は左足攻めに打って出て、せめぎ合った。

 リズムを掴んだ高梨は焦る佐々木のダイビングエルボードロップを自爆させると、腕攻めを重ねる。そして、秘策の断崖式タカタニックの構えに。だが、こらえた佐々木はフランケンシュタイナーで切り返すことに成功。トペスイシーダやリングサイドのイスに座らせてのダイビングエルボーアタックなどで一気に巻き返した。高梨の反攻を完封し、ペティグリー、ダイビングエルボードロップ、クロスフェイスと一気呵成に攻め立てる。

 歓声に応えたい高梨は雪崩式タカタニックこそ防がれたものの、コーナー上の佐々木をドロップキックで蹴り飛ばし、コーナーで逆さ吊りになったところにダイビングダブルニードロップを落とした。さらに、タカタニックを狙ったが、踏ん張った佐々木はジントニックで切り返し、ダブルダウンとなる。

 余力わずかの2人は、髪の毛を引っ張り合うと、意地のナックルパート合戦を展開。高梨は「負けてたまるか!」と叫んでバックドロップを繰り出し気持ちを見せる。佐々木もすぐに投げ捨てドラゴンスープレックスを返したが、高梨は再度バックドロップで投げ飛ばした。

 佐々木がカウンターのドロップキックからNOW OR NEVERに繋げて大攻勢に出るも、耐え抜いた高梨は新兵器のラフロイグ(パラダイスロック式足折り固め)でクルリ。あわや3カウントの場面で場内は沸騰する。さらに、高梨は得意のタカタニックを敢行。場内はカウントの大合唱となったが、佐々木はギリギリで肩を上げた。押せ押せムードの中、高梨は場外に逃げ出した佐々木をリングに押し入れると、ダイビングダブルニードロップで仕留めにかかる。

 これを自爆させた佐々木は、ミスティカ式クロスフェイスへ。場内は「高梨」コールに一色となったが、佐々木はクロスーバーフェイスロックに移行する。勝負を捨てない高梨は連続して丸め込んで最後の粘りを見せたものの、キッチリと肩を上げた佐々木は、完璧なタイミングで佐々木式ウラカンラナを繰り出し、3カウントを奪い去った。

 総選挙1位の高梨を返り討ちにして佐々木が初防衛。それでも挑戦者の実力を認めたようで、「相変わらず弱えな。逃げて帰るのか。こっちこい、負け犬」と高梨をリングに呼び寄せると、「この満員の後楽園で、俺に負けるのがお前の見たかった景色か? それはいい。マサ。大事な話があるよ。お前はいつまでそこにいるんだ? 今こそ俺とお前で組んで、このDDT、新しい時代を作ろうじゃないか?」と勧誘した。高梨は差し出された佐々木の手を払って拒否。すると、佐々木は「てめえなんかはじめからいらねえんだよ。とっとと帰れ! クソが!」と罵声を浴びせた。

 次なる防衛戦は、来年の2・17両国でシングルリーグ戦・D王GPの覇者を迎え撃つ予定だったが、佐々木は「あのクソ野郎に勝ったからちょっとだけ機嫌がいいよ。次のタイトルマッチを決めようぜ。両国じゃ先すぎるだろ?」と提案。「D王GPを挑戦者査定リーグ戦にしてやるよ。俺が優勝するのは決まってんだから、俺は挑戦者をリーグ戦中に査定して、両国前にちょっと1発やってやる」とアピールし、両国前に1・3後楽園でV2戦を行うことになった。

 D王GPにエントリーしている同門の遠藤哲哉と高尾蒼馬に宣戦布告されたものの、佐々木の自信は揺るがず。総選挙の賞金100万円を奪い取っただけに気分上々で、「仲間割れしている場合じゃねえ。金ならいくらでもあるんだよ。100万で今日はオッパブ行くぞ!」と雄叫びをあげた。

【試合後の佐々木&遠藤&高尾&ポーリー】
▼佐々木「もう何も話すことはねえよ。相変わらず弱えな。客も見る目がねえよ。なあ、哲哉?」

▼遠藤「へい」

▼佐々木「へいじぇねえんだよ。俺が最後、あいつに救いの手を差し伸べてやったのに、あいつはどっか行っちまっただろ? 引退でもすんじゃねえのか。そんなやつのことは知らねえよ。そんなことより、あいつの金、奪ってやったぞ。俺はこの世の全てを手に入れるぞ。これから俺が何を手に入れるかわかるか? オッパイだろ!! 金ならいくらでもあるんだよ。わかるか。なあ、哲哉?」

▼遠藤「へい」

▼佐々木「へいじゃねえだろ? なに笑ってんだ。バカにしてんだろ?」

▼遠藤「ポーリーが」

▼佐々木「なあ、ポーリー?」

▼ポーリー「ああ…」

▼佐々木「ああか。質問は!?」

――高梨選手には何が足りなかった?

▼佐々木「あいつはきっと覚悟があっても、また人間として生きようとしてんだろ。俺はもう人間として…。その差だな。あいつはプロレス人生しか懸けてねえだろ? 俺は佐々木大輔の人生を懸けてるんだよ。わかるか? 規模が違うんだ。あいつが東京だったら、俺はアメリカだ。わかるか? そういうことだ。大陸の規模が違うんだ。わかったか」

――試合後に勧誘していたが、高梨選手から感じるものがあった?

▼佐々木「いや、そういうつもりで誘ったわけじゃなくて。マネージャーがあまりにも使えないからクビにして、あいつを仮マネージャーとしてやとってやる。それだけだ。それ以上はなにもないよ」

――1・3後楽園での防衛戦が決まったが?

▼佐々木「今日は気分がいいから言っちゃったからな。やるしかねえよ。まずは11月30日から始まるD王GP。そこでここのザコどもを査定して」

▼遠藤「ポーリーとはどうですか?」

▼佐々木「ポーリーは出ないからな」

▼ポーリー「ああ」

▼佐々木「ああって言ってんだろ!」

――挑戦者はD王GP出場者の中から選ぶ?

▼佐々木「中から決めるかわかんねえよ。俺が決めるんだよ」

――ローラ選手は?

▼佐々木「忘れてた…。ローラに会いたい。オッパブにローラはいないのか? ローラはなにカップだ? ここで働けるのか? なに聞いてんだ」

――今日は100万円を使い切る?

▼佐々木「オッパブに行くからな。朝から晩までオッパイだ。30日までずっと寝ずにオッパブにいようかな」

▼遠藤「オッパイをしいて寝ましょう」

▼高尾「どういうこと?(笑)」

▼佐々木「なんて質問をしてるんだ。質問は?」

――初防衛戦を終えてより自信を持った?

▼佐々木「どうだ、今の俺は。風格とか出てきたんじゃないか。厳格なオーラとか出てきちゃってるだろ? そういうことだよ。ウイスキーが似合う男だろ? 今日はウイスキー飲むぞ。風格があって厳格なオーラがあるチャンピオンだ。もういいか?」

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