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11/25【DDT】CIMA“禁断"のマグナム殺法で快勝 平田を#STRONGHEARTSに勧誘も…

『総研ホールディングス presents DDT Special 2018』東京・後楽園ホール(2018年11月25日)
○CIMA&エル・リンダマンvsHARASHIMA&平田一喜×

 CIMAが禁断の“マグナムTOKYO殺法"で平田を粉砕。そればかりか平田を#STRONGHEARTSに公開勧誘した。

 抗争が続くDDTと#STRONGHEARTSの対抗戦だったが、注目はCIMAと平田の遭遇だった。ダンスや技など平田のスタイルを構成するのは“マグナムTOKYO"的な動き。そのマグナムとCIMAは元闘龍門であり、元DRAGON GATE。道が分かれた際は確執も伝えられた。

 それだけに平田は過去の“トラウマ"を刺激すべく、マグナムの定番テーマ曲『TOKYO GO』に乗って、マグナム・ダンス全開で登場したものの、CIMAは目隠し&ヘッドフォンでシャットアウト。完全に“見なかったこと"にすることに成功した。

 ならばと平田は腕をぐるぐると回したり、腰をグラインドさせるマグナム的な動きで翻ろうしにかかったものの、CIMAはまったく動揺せず。そればかりか中盤過ぎにはマグナムの得意技だった、「相手の目の前で腰をグラインドさせてから放つフランケンシュタイナー」も繰り出した。

 試合はCIMAとHARASHIMAの久々遭遇にも沸いたものの、終盤には#STRONGHEARTSコンビが一気呵成。リンダマンがノータッチトペでHARASHIMAを足止めするなか、平田も“奇跡を呼ぶ一発逆転首固め"でCIMAをニアフォールまで追い込んだものの、すぐさまドロップキックで黙らせたCIMAがマグナム必殺のエゴイストドライバー(サイドに抱える変型パイルドライバー)を繰り出して平田から3カウントを奪い去った。

 あえてマグナム殺法で試合を決めたCIMAは、マイクを握ると「お前、見たことある動きするやんけ。俺も大人んなったからよ、お前の動き、別に嫌いじゃないよ」とすでに“過去の話"として整理がついていることを明かして場内をどよめかせると、「今日はHARASHIMAとタッグを組んだかも分からんけど、次は大島(CIMAの本名)とタッグを組むのはどうですか。20年前を思いだしたよ。俺ももう41歳、ある意味もう恐れるものは無いんでね」と一転してタッグ結成を提案した。

 そればかりか、11・23WRESTLE-1後楽園大会で吉岡世起が#STRONGHEARTS入りしたことに触れたうえで、「WRESTLE-1で日本人メンバーが入って、DDTではいなくてもいいんですか?」と元闘龍門でもある平田を#STRONGHEARTSに勧誘し、場内はさらなるどよめきに包まれた。

 CIMAは「でも、まずトリオからや。俺と平田、そして彼が組んで。その彼というのは、ゴージャス松野こと“断食ディーノ"。どっちがええのか査定したい」と松野を天秤にかけることを示唆して笑いを誘いつつも、平田に握手を求めた。

 だが、平田は握手を握り返さずに拒否。「え〜!」という場内落胆の声をよそに引き上げると、バックステージでもHARASHIMAに現所属の“DISASTER BOX"にとどまることを強調した。

【試合後のCIMA&リンダマン】
▼CIMA「おい、断食ディーノはどこいった?」

▼リンダマン「どこ行ったんだ?」

▼CIMA「コソコソ飯を食ってんちゃうやろな? 許さんぞ。でも、T-Hawkが帰って、トアンが欠場して。今日はインターナショナル軍が3人来てくれているけど、30日にまだDDT新宿があるんやろ? 2人ハーツだから」

▼リンダマン「2人ハーツだよ」

▼CIMA「平田、断食、誰でもええわ。DDTからまた引っ張らんとな。リンダマンもこう見えてな、忙しいんや。でもな、STRONG HEARTSは忙しくても、またすぐに上海帰って、またすぐ戻ってくるからな」

▼リンダマン「そういうことだ。2人STRONG HEARTSじゃそろそろ物足りねえから、DDTから断食ディーノなのか、あと誰なのか。お前らしっかり予想を立てておけよ。答えは近日発表! お楽しみに!」

▼CIMA「誰でもええから、このベルト(6人タッグ王座)に挑戦して来いや。今日待ってたけど、誰も来なかったな。誰でもいいぞ。俺らからベルトを獲れるもんやったら獲ってみろや」

【試合後のHARASHIMA&平田】
▼HARASHIMA「いや、勝てなかったね。ゲスト選手相手だけど、総選挙の票があって今日の大会に出れた。とてもお客さんに後押しされての大会だったんでね。勝ちたかったけど、相手のほうが一枚上手でしたね」

▼平田「私のGOが一番惑わせてそれが勝機だと思ったんですけど…。そして、ちょっと珍しく長く話してもいいですか。私は昔、神戸の団体で1年以上そこにいて。エキシビションまでやって、いろいろ思い出があるわけですよ。その時、僕はまだデビューしてなくて、練習生でいたわけですけど、CIMAさんは僕から見たら、あの時は神でしたよ。そして、1年以上いたけど、僕の名字・名前すら覚えてもらってなかったでしょ? 練習生とも呼ばれたことなかったと思います。それが長い年月を経て、こうしてリングで戦うところまできましたよ。今日は勝てなかった。そして、名前も覚えてもらえなかったんですけど、CIMAさんから平田という文字が出てきましたよ。名字は覚えてもらいましたよ。次は勝って、平田一喜という名を刻ませて、CIMAさんにリベンジしたいと思います。以上、久しぶりに長い平田のコメントでした。ありがとうございました」

▼HARASHIMA「僕はCIMAさんと凄い久しぶりに戦って。いつでも戦うと刺激をもらうよね。リンダマンとは初めてで、面白い強い選手で。また機会があったら、ドンドンやりたいね。平田の歴史も聞けたことだし」

▼平田「何かが1つ完結した気がします。次、また新たな…」

▼HARASHIMA「もうね、次が始まってるから。ここで止まらないで頑張りましょう」

▼平田「そして、誘われましたけど、心は揺らいでないですから」

▼HARASHIMA「いや、完全に揺らいで…」

▼平田「いや、全然揺らいでないです。DISASTERとしてよろしくお願いします」

▼HARASHIMA「(一瞬止まってから握手を交わし)もちろん」

▼平田「よかった! DISASTERです」

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