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11/26【NOAH】杉浦戦へ決意「ノアの新しいシンボルになる」 GL覇者・清宮が優勝一夜明け会見

 清宮海斗がグローバル・リーグ戦優勝から一夜明けた26日、都内ノア事務所で会見。12・16横浜文体大会でGHCヘビー級王者・杉浦貴に挑戦することも決まり、ノアの「新しいシンボルになる」決意を固めた。

 殺気を充満させた中嶋勝彦を優勝決定戦で破って、わずかキャリア3年、22歳でリーグ戦を制覇。優勝大トロフィーを傍らに置いた若き覇者は「リーグ戦が終わったという実感が湧いてなくて、戦闘モードというか、スイッチは切れていないので、なんならこのスイッチを切らずに、このままベルトに向かって集中していきたい」と一気の至宝獲りを宣言した。

 ホープとして海外遠征から凱旋帰国してから間もなく1年。「帰ってきた時は凄い自信満々だった」というが、シングル戦線では結果が出ない日々が続いた。「気持ちに(浮き沈みの)波があって安定はしてなかった」と自信を喪失しかけた時期もあったが、「試合に関しては必ずテーマをもってやっていきたいなと思い続けていて。いろんなことに挑戦しながらやってこられたので。一回体を大きくしたんですけど、今のノアのリングには合わないな…と感じたら、少し絞ってみたり…とか、いろんなことに挑みながらやってこられた」ことが、結果に結びついた。

 リーグ戦では杉浦、潮崎豪、モハメド ヨネ、マイバッハ谷口、そして中嶋と、シングルマッチでは勝てなかった先輩をことごとく撃破。と同時に「リーグ戦を通して責任感が芽生えましたね。“覚悟"というか。シングルマッチを一戦一戦やって、リーグ戦を制覇することもそうなんですけど、団体の一番になる重みをすごく感じることができた」という。

 凱旋帰国直後となった今年の年初大会で、いきなり拳王の持つGHCヘビー級王座に挑戦して失敗。すぐさま“年内再挑戦"を目標に掲げてきたが、叶ったのは年間最後の大舞台・横浜文体大会。目標が果たされるまで約1年間を要した。ノアとしては清宮の挑戦に始まり、清宮の挑戦に終わる1年となる。

 王者は“48歳の全盛期"を自認する杉浦。約2年前、「強くなりたい」と清宮自ら師事し、その関係性は漫画・巨人の星の“星飛雄馬と星一徹"と評されたこともある間柄でもある。

 奇しくもその“頑固親父"杉浦に挑戦する形となった清宮は「一番思いが強い選手ですね。デビューして『こんな強い人がいるんだ』と思って杉浦さんに弟子入りさせていただいて、そこからいろいろお世話になって、凄い面倒をみてもらったので、その杉浦さんを超えるからこそ意味が出てくると思いますし、誰がどうみても最強のチャンピオンだと思うんで、しっかり超えていきたいなと思ってます」と語った。

 “方舟世代闘争"に明け暮れた一年。今年6月には潮崎、拳王、中嶋、マサ北宮、小峠篤司、そして清宮の6人が新世代軍を結成し、杉浦の首を狙い続けてきた。清宮以外の5人は敗れ去り、新世代軍としても清宮が“最後の矢"となる。「『時代を変えたい』思いはみんな一緒だと思うんです。『時代を変えたい』という思いは誰にも負けないつもりなので、その気持ちで勝負したいと思います」と清宮は話した。

 物心ついたころからノアに触れ続け、故・三沢光晴さんに憧れてノア入門を目指した方舟の申し子。コスチュームに“三沢グリーン"をまとう22歳は、リーグ戦を制して“新世代エース"への道を歩み始めた今、「グリーンというのは、ノアの象徴のようなカラーだと思うので、新しいシンボルに…俺がしっかりなりたい」と決意を固めた。覚悟をもって、暮れの大一番、横浜決戦へと向かう。


【会見の模様】
――優勝から一夜明けての心境を

▼清宮「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。まだ優勝っていう実感は無いというか、リーグ戦が終わったという実感が湧いてなくて、戦闘モードというか、スイッチは切れていないので、なんならこのスイッチを切らずに、このままベルトに向かって集中していきたいなと思ってます」

――中嶋との優勝決定戦を改めて振り返って?

▼清宮「すごく殺気にあふれていて、何度も『このままダメになっちゃうな…』と思ったほど怖い選手でした」

――12・16横浜文体大会で杉浦の持つGHCヘビー挑戦が正式に決まった

▼清宮「もうノアの顔が杉浦さん、丸藤さん…そういう時代は変えなきゃいけないと思ってるので、必ず僕がベルトを獲りたいと思っています」

――奇跡的なブロック突破などがあったがリーグ戦全体を改めて振り返って?

▼清宮「凄い厳しいリーグ戦だったんですけど、運も味方してくれたかな…って思っていて。それに自分の力だけで上がって来られたワケじゃない。いろんな人の支えがあって、ここまで来られたかな…って思います」

――優勝決定戦で丸藤と戦えなかったことは心残り?

▼清宮「心残りですね。一度は丸藤さんを超えてやろう!って気持ちを入れて、そこを目的として自分のエネルギーになっていたワケですから。怪我が完治したら、もう一度挑戦したいなと思ってます」

――凱旋帰国から間もなく1年、“あと一歩の壁"に泣かされた日々が続いたが、どんな思いで過ごしてきた?

▼清宮「凄い波乱な年だったといいますか。最初帰ってきた時は凄い自信満々な自分でしたけど、それからいろいろとシングルマッチをさせていただいて、結果が出なくて…。それで一回気持ちが落ちた部分もあって、気持ちに(浮き沈みの)波があって安定はしてなかったんですけど、このひとつの大きなリーグ戦に向けて、最後は気持ちを一気に全部持っていって、ここまで来られたので、あとはこのまま突き抜けたいなと思ってます」

――勝てなかった相手にことごとく勝てたリーグ戦でもあったが、その一歩を突き破れた理由というのは?

▼清宮「辛い時期があった時でも、試合に関しては必ずテーマをもってやっていきたいなと思い続けていて。いろんなことに挑戦しながらやってこられたので。一回体を大きくしたんですけど、今のノアのリングには合わないな…と感じたら、少し絞ってみたり…とか、いろんなことに挑みながらやってこられたんで、テーマを持ってやってこられたことが、ここに来て芽が出てきたんじゃないかな、と思いますね。あとはリーグ戦なので、誰もが万全な状態ではない中で、いろんな条件が良い方向に風が吹いてくれたかな…とも思います」

――改めて杉浦は自身にとってどんな存在?

▼清宮「……(※熟慮してから)一番思いが強い選手ですね。デビューして『こんな強い人がいるんだ』と思って杉浦さんに弟子入りさせていただいて、そこからいろいろお世話になって、凄い面倒をみてもらったので、その杉浦さんを超えるからこそ意味が出てくると思いますし、誰がどうみても最強のチャンピオンだと思うんで、しっかり超えていきたいなと思ってます」

――公式戦では丸め込みで勝ったが、次は完璧な3カウントを?

▼清宮「はい。それはもちろん。しっかり3カウントで肩をつけて勝ちたいと思っています」

――新世代軍6人で杉浦貴の首を狙い続けてきた1年でもあったが、うち5人が負けていて、清宮選手が“最後の矢"となるが?

▼清宮「みんな思いは一緒だと思うんです。『時代を変えたい』とか。僕は海外へ行って、ノアに帰ってくるまでに、ずーっといろんなことを考えて、そういう思いを高めたうえで帰ってきて、そして挑戦してダメで…。負けましたけど、その思いは持ち続けて1年間やってきたので『時代を変えたい』という思いは誰にも負けないつもりなので、その気持ちで勝負したいと思います」

――坊主頭で第1試合でもおかしくない、キャリア3年でのリーグ戦優勝。“特別な期待"を感じると思うが、プレッシャーは?

▼清宮「プレッシャーはあんまり感じてないです。ただ、このリーグ戦を通して責任感が芽生えましたね。“覚悟"というか。シングルマッチを一戦一戦やって、リーグ戦を制覇することもそうなんですけど、団体の一番になる重みをすごく感じることができました」

――リーグ戦を終えて改めて、三沢グリーンをコスチュームにまとっている意味をどう感じている?

▼清宮「…グリーンというのは、ノアの象徴のようなカラーだと思うので、新しいシンボルに…俺がしっかりなりたいと思います」

――獲ればGHCヘビー史上最年少戴冠となるが、記録は意識する?

▼清宮「記録があるというのは分かってるんですが、やっぱり目の前のベルトだけに集中したいですね」

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