プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/27【大日本】小林が捨て身の金網ダイブで最侠タッグ3位入賞

東京・後楽園ホール(2018年11月27日)
「最侠タッグリーグ2018」3位決定戦 ○アブドーラ・小林&宇藤純久vs伊東竜二&関根龍一×

 小林が金網上から捨て身のダイビングバカチンガーエルボードロップを投下。自らの肩を破壊するほどの一撃で関根を撃破し、仕切り直しとなった最侠タッグ3位決定戦を制した。試合後、小林はユニット・小林軍団としての活動を本格化させると宣言。宇藤&鈴木秀樹と組んで、三代目血みどろブラザーズが保持する6人タッグ王座奪取に動くことを明らかにした。

 小林&宇藤組と“ダブルドラゴン"伊東&関根組は10・25後楽園で「最侠タッグリーグ3位決定戦」を行ったが、葛西純&沼澤邪鬼の乱入により無効試合に。そこで、改めて雌雄を決するべく「金網・蛍光灯デスマッチ」での再戦が実現した。大日本での金網戦は5年ぶり。今回は「金網から脱出したら勝利」というエスケープルールは採用されず。前回のような乱入を金網で防いでの完全決着戦となった。

 リング2面には蛍光灯が吊された。選手コールと同時に金網の鍵がかけられると、ゴングと同時に4選手が蛍光灯を投げ合う。蛍光灯が割れた噴煙が後楽園ホールに舞い上がり、早くもリング上はその破片で一杯になった。

 ダブルドラゴンは小林たちをエプロン部分に追い詰め、金網に叩きつける。小林たちも反撃に出たものの、巨体が邪魔となり、エプロンでの動きに苦労し、ダブルドラゴンが流れを掌握。そのまま蛍光灯やパイプイスでいたぶった。伊東がパイプイスがひん曲がるほどの強烈なイス攻撃を宇藤に見舞うと、関根は蛍光灯の破片が散乱するリングで引きずり回し、コンバインで捕獲する。小林が蛍光灯を挟み込んでの頭突きで助けに入ったが、両腕バカチンガーエルボードロップは痛恨の自爆に。ダブルドラゴンは持ち込んだ縄ばしごで小林を絞め上げた。

 止まらないダブルドラゴンはサンドイッチ延髄斬りなどで宇藤に猛攻。小林がカットに入っても蛍光灯をこれでもかと叩きつけて返り討ちにする。ダブルブレーンバスターで宇藤を投げ飛ばすと、大の字になった2人を見て伊東は勝利を確信。金網上からのドラゴンスプラッシュの構えに。

 しかし、気づいた宇藤は金網を揺すって阻止。コーナーに上がり、雪崩式ブレーンバスターで伊東を投げ捨てる。すかさず復活した小林がダイビングバカチンガーエルボードロップを見舞えば、宇藤は蛍光灯を使った巨大扇を関根の脳天に振り下ろして追い討ち。小林も加わり、合体ダブルアームスープレックス、合体バカチンガーエルボードロップと攻めに攻めた。

 宇藤はダイビングボディプレスで関根を追い詰めると、伊東を縄ばしごでグルグル巻きにし、そのままコブラツイストに捕獲して封じにかかる。小林は宇藤の存在を気にせず、そこに蛍光灯を投げつけて追撃。伊東の動きが止まったと見るや、自ら金網の上に。そして、決死のダイビングバカチンガーエルボードロップを関根に投下。自らの肩を痛めるほどの捨て身の一撃で熱戦に終止符を打った。

 小林の右肩は脱臼の疑いがあり、すぐにタオルで固定される。それでもマイクを持った小林は「勝ったぞ! 3位ということで表彰式を待っているんだけど、トロフィーとかないのか? 銅メダルとかないのか? 物より思い出か?」と絶叫。続けて小林は「けどな、この小林軍団、思い出だけじゃ終わりにしないぞ。こうなったら小林軍団というユニットでタイトルを狙いたい」と断言した。

 まず狙うは“三代目血みどろブラザーズ"高橋匡哉&植木嵩行&佐久田俊行組が保持する横浜ショッピングストリート6人タッグ王座だ。会場後方で試合を見守っていた鈴木秀樹をパートナーに指名して、強引にリングへ呼び寄せる。宇藤は「次にカードが決まってない大会はどこですか?」と確認。12・9博多を舞台に指定した。

 鈴木は「遠い」と難色を示したが、宇藤は自腹でのギャラアップと往復の飛行機代の支払いを約束。鈴木も承諾すると、小林は「小林軍団、3位だけど、ベルトを取るぞ。ユニットとして小林軍団の結果を博多で出そうと思います」を高らかに宣言する。最後も小林が締め。「皆さん、小林軍団を愛してますか? 愛してない人もいますか?」と確認した上で、「大日本プロレスファンの皆さん、愛してま〜す」と3人で拳を突き上げた。

【試合後の小林&宇藤】
▼小林「第3位だぞ、3位。3つ押さえ込めば勝ちだぞ。これがプロレスだよ」

▼宇藤「肩が外れてたって、押さえたら勝ちですよ」

▼小林「どんな手を使っても博多に間に合わせたいね。(肩を押さえて)ああ、抜けるかな、これ。けどまあ、半年やってきて、3位という結果は残したけど、形になってないから、まだ」

▼宇藤「そうですね。形がほしいですね」

▼小林「形にして、またここからだ」

▼宇藤「記憶から記録には残したので、次は形ですね」

▼小林「カメラを止めるなじゃないぞ。旋風を止めるなだぞ」

▼宇藤「風は吹いてますよ、まだ」

▼小林「俺らは止まらないからな。どんな傷でも跳ね返してやるからな。やってやるよ、コノヤロー」

――宇藤選手はデスマッチに挑戦して3位という結果を得たが、今後はどうする?

▼宇藤「今後はどっちもやっていきます。やるタイミングは、やる理由があればどっちもやります。理由がなかったらどっちもやる気はないんで。理由がなければどっちもやらないです。逆に理由があったら、どっちもやります。何でもやります」

▼小林「最近脱臼が多いんだよね。実は北海道シリーズも脱臼してたんだよね。四十肩が最近来てるからなあ。四十肩で関節がユルユルなのか。今日の3位という結果を大事にした上で、ベルトを狙いたいですね。6人タッグ、チャンピオンは誰だ?」

▼宇藤「チャンピオンは血みどろですよ」

▼小林「血みどろか。ユニット対決だな。大日本プロレスも…なんだ? 言おうと思ったこと忘れちゃった。今日は疲れてるな(笑)」

▼宇藤「タッグだけじゃなくて、ユニットみたいな塊もいっぱいできているわけですよ。ストロングだったり、デスマッチだったり、塊がありますけど、その中でいかに一致団結してやっていくかが大事だと思うんでね」

▼小林「フリーとか、他団体の皆さんがいろんな刺激を与えてくれてるから。それ以上の刺激を俺らはやらないといけないからね。大日本プロレスの意地をこれから見せていこうと思います」

▼宇藤「フリー、他団体関係なく、強い者で組んで、一緒に上に行こうと思いますよ」

▼小林「博多、何とかします! ありがとうございました」

【試合後の伊東&関根】
▼伊東「結果を残せずに終わってしまいました。悔しいです」

▼関根「悔しいです。3位になって、もっとダブルドラゴンを世の中に広めていこうと思ったんですけどね。すいません」

▼伊東「来年自分が20周年。関根は3周年ぐらいか?」

▼関根「違いますよ。10ちょいです。12ぐらいになります」

▼伊東「その20周年に弾みをつけるためにも、3位という結果ぐらいは残してやろうと思っていましたが、残念ながら夢破れてしまいました。これにめげることなく…」

▼関根「ダブルドラゴンやりましょう!」

▼伊東「…」

▼関根「なんでそうなるんですか?」

▼伊東「来年はダブルドラゴンではなく、伊東竜二の年にしていきたいと思います。来年も気が向いたら、関根と組んで出ます」

▼関根「わからないですよ。ずっと組んでいく感じがありますよ。きっとそれは」

▼伊東「今回、初めて組んだんで」

▼関根「気持ちだけは本当に変わらないんで。気持ちは初戦みたいな。全部初戦ですよね。ガンガン行きましょう。チクショウ。今日は足を引っ張っちゃったのは自分なんで」

▼伊東「来年も頑張ります」

▼関根「頑張ります。行きますよ。ダブルドラゴン!」

※関根だけがポーズを作るも伊東は無視して去っていく

プロ格 情報局