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11/28【東京愚連隊】ヤングドラゴンズが5年ぶりに復活 ヤン娘も乱入で論外撃破

『TOKYO DREAM 2018』東京・新宿FACE(2018年11月28日)
○カズ・ハヤシ&ジミー・ヤンvsシャノン・ムーア&NOSAWA論外×

 カズ&ヤンのヤングドラゴンズが約5年ぶりに復活。ヤンの娘であるジャジー・ヤンも乱入して加勢し、論外を撃破した。

 カズとヤンはかつてアメリカWCWでヤングドラゴンズとして活躍。全日本マットでもタッグを組み、ジュニアタッグリーグを制した経験もある。そんなヤングドラゴンズとWCWで抗争を繰り広げていたのがヒールユニットの3カウント。そのメンバーの1人がムーアだった。かつてWCWのクルーザー戦線を盛り上げた3人が愚連隊のリングで一堂に会し、論外を加えたタッグ戦で久々に激突した。カズとヤンは2013年1月の全日本以来、5年10ヵ月ぶりにタッグを組んだ。

 先制したのはチームワークで勝るヤングドラゴンズだった。論外の低空ドロップキックに苦しんだカズだったが、ヤンの援護射撃を受けて挽回。日本でもよく披露していた合体ネックブリーカードロップも完璧に決まった。

 だが、劣勢をムーアが変える。タッチをもらってリングに入ると、カズに豪快なフライングショルダーをズバリ。変型のキャメルクラッチに固めると、豪快なブレーンバスターでぶっこ抜いた。あとを受けた論外もグラウンド卍固めで絞め上げる。一方的に攻め込まれたカズは何度も「ジミー…」と力なくパートナーの助けを求めた。

 カズはニールキックなどで抵抗するが、すぐに鎮圧されてしまう。何とか自陣に飛び込んでも、論外が場外からヤンの足を引っ張り、タッチを妨害した。すると、エプロンに見知らぬ女子レスラーがが上がる。ヤンの娘・ジャジーだ。父に代わってリングに飛び込むと、ムーアにコルバタなどを敢行。返り討ちにされたが、タッチを交わす時間を作り、カズに代わってヤンがリングに飛び込んだ。

 ヤンは串刺しニールキック、ダイビングエルボーなどで一気呵成に畳みかける。ムーアも呼応し、ラリアットの相打ちで両者大の字に。体力を回復させたカズはタッチをもらうと、論外と対峙。コーナーへのコンプリートショットを皮切りに、ライオンサルトもお見舞いした。

 先読み合戦になると、論外のシャイニングウィザード、ムーアのブレーンバスター、論外の側頭部へのローキックが立て続けに火を噴くが、救出に入ったヤンが得意のヤンタイムで相手軍をなぎ倒す。ヤンがムーアをプランチャで場外に分断すると、カズが勝負に出た。急所蹴りから超高校級ラ・マヒストラルで丸め込まれてしまうが、シャイニングウィザードは完璧に防御。ヤンがニールキックで飛び込むと、カズはハンドスプリング式レッグラリアットで続き、ファイナルカット、パワープラントと必殺技で畳みかけて、一気に論外を仕留めた。

 試合後、カズとヤン、そしてジャジーは3人で勝利を分かち合う。ムーアと論外も潔く敗北を認め、5人で記念撮影に応じた。

 1人リングに残った論外は「ちょっと自分だけ楽しんだ感じの試合になっちゃったけど…。昔、WCWにヤングドラゴンズと3カウントって人が毎週月曜日に抗争しているのを観てた世代のプロレスボーイでした。今日はそのヤングドラゴンズの2人と、3カウントの…ちょっと俺に似てましたよね? ただそれだけで今回呼んだんですけど」とこのカードを組んだ理由を説明。ムーアと会ったのは一昨日が初めてで、「ただ格好が似ているってだけで、組んだら面白いかなと思って呼んだけど、意外とコミュニケーションが取れなくて。飲みに行ったんだけど、あの野郎、コカコーラゼロを頼みやがって。肉とかいろいろ出したんだけど、ずっとキャベツ食ってたんですよ」と裏話を披露し、場内から笑いを誘った。

 「今年は東京愚連隊興行、これで終わりなんですけど、来年も桜が咲く頃…4月にまた東京愚連隊が新宿FACEに帰ってきますので、また皆さん、どうかお付き合いしてください」と次回興行を告知。最後はFUJITAが締めることに。「来年もますますパワーアップして、いいプロレスを皆様にご提供しますので、その時は必ずご来場をお願いします。この拍手をしてくれる皆さんが1人でもいる限り、東京愚連隊は永遠に不滅だ!」と叫ぶと、論外も一緒に拳を突き上げた。

【論外の話】「カード的に言ったら、毎回興行をやっていく中で、自信を持ったカードを提供しているんですけど、なかなかね。正直言うと、僕の目線で言ったら、WCWのマンデーナイトロでやっていたヤングドラゴンズと3カウントのシャノン・ムーアとか、本当に俺がデビュー前とかに12チャンネルでもやっていたようなプロレスだからさ。そういうのを大人になって、触って遊んでいるんだけど、なかなか時代の流れというか…。正直、これを5年…7年ぐらい前にやっていたら、もっと凄い反響だったと思うんだけど、時代とともにね。携帯と一緒でさ、ドンドン新しいものが出て、ドンドン機種変更するから。プロレスを見るのも、デスマッチが好きな人もいれば、新日本プロレスが好き、WWEが好きとか。なんか移り変わりが早いというか。その中で、年間4回しか興行をやってないけど、一応実券でいい数字は叩いていると思うんで。ただ、やっているのが僕らということで、もしかしたら世間に響かないだけで、まだまだハウスショーでこうやってお客さんを付けてやっていかなきゃいけないなっていう。どう? どうだった? 長かったよね。うちの興行は出てくれる選手がみんな楽しんじゃうからさ。まあ、来年はちょっと春に東京愚連隊をやるんだけど、3月14日に後楽園ホールで、今年の7月に来たドクトル・ワグナーJr.…レイ・ワグナーがカベジェラ戦をやっぱりやろうということで。3月14日はうちの主催じゃないんだけど、東京愚連隊全面協力で、ちょっとレイ・ワグナーともしかしたら史上最低のカベジェラ戦になるかもしれないけど、それを受けて立とうかな、なんて思っているので。また12月、賛否両論の大仁田厚が復活して、なんか気づいたらカードに入ってたから、それも個人的には刺激になるなと。僕自身、終活に入っているので、プロレスをあとどれだけ楽しめるかというあれで、いろいろ選んで試合をしていこうかなと」

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