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11/29【新日本】“夢の共闘”始動も棚橋&オカダ屈辱の大の字 BCがドームW前哨戦制す

『WORLD TAG LEAGUE 2018』東京・後楽園ホール(2018年11月29日)
○石森太二&ジェイ・ホワイト&バッドラック・ファレvs棚橋弘至&オカダ・カズチカ&KUSHIDA×

 棚橋とオカダによる“夢の共闘"が始動したものの、ジェイのブレードランナーを食らって屈辱の大の字。BULLET CLUBが1・4東京ドームのダブル前哨戦を制した。

 共闘の発端は10・8両国だった。IWGP挑戦権利証を死守した棚橋を納得のいかないジェイが試合後に暴行。そんな時、オカダが駆けつけて棚橋を救出したのだ。10・17後楽園では、逆にジェイ&外道に蹂りんされたオカダを棚橋が救出。10・27後楽園でも同じような展開となり、棚橋とオカダは握手を交わした。互いに慎重な姿勢を示しつつも対ジェイ、対BULLET CLUBでタッグ結成が急浮上。そして遂に“夢の共闘"が決定した。

 今宵はIWGPジュニア王者のKUSHIDAを加えたトリオで、BULLET CLUBのジェイ&ファレ&石森と激突。来年の1・4東京ドームではオカダvsジェイ、ジュニア王座戦としてKUSHIDAvs石森が決定しており、その前哨戦にもなった。

 BULLET CLUBに続き、まずはオカダのみが登場。ジェイたちは3人がかりで襲撃するが、そこに棚橋とKUSHIDAがダッシュして飛び込んでオカダを救出する。オカダと棚橋は早くもダブルのバックエルボーをジェイにぶち込み、場内を沸騰させた。

 しかし、セコンドの外道がオカダを挑発すると、そのままBULLET CLUBは場外乱闘に持ち込んで逆襲。混戦に乗じてペースを強奪すると、オカダを代わる代わるにいたぶった。ローンバトルが続いたオカダだったが、ファレのショルダースルーをDDTで切り返すと、棚橋とタッチをかわす。それだけで場内は大歓声に包まれる。棚橋はエルボースマッシュ、低空ドロップキック、フライングフォアアームを立て続けにファレに発射。ツイスト&シャウトも敢行し、好調ぶりを見せつけた。

 ここから、ジュニア王座戦を控えるKUSHIDAと石森も火花。KUSHIDAが得意の腕攻めを仕掛ければ、石森もハンドスプリング式レッグラリアットやスライディングジャーマンなど大技でやり返す。ファレが介入を狙うと、棚橋がドラゴンスクリューをズバリ。オカダもジェイにドラゴンスクリューで続き、ここでも棚橋とオカダの共演が歓声を誘った。

 援護射撃を受けたKUSHIDAはバックトゥザフューチャーで勝負に出るも、逆に抱え上げた石森がツームストン式剣山ストマックバスターをグサリ。セコンドの外道が海野レフェリーの注意を引きつけている隙に、石森は松葉杖をKUSHIDAに振り下ろす。それを蹴り飛ばしたKUSHIDAはホバーボードロックでギブアップを迫るが、リングに飛び込んだジェイがブレードランナーを敢行。すかさず石森がブラディークロスでダメ押しし、KUSHIDAから3カウントを奪い取った。

 棚橋とオカダの共闘は黒星発進に。オカダと棚橋は試合後にジェイに飛びかかったものの、ブレードランナーを乱れ打たれてともに大の字。まさかのエンディングに、場内は騒然となった。

 マイクを持ったジェイは「何が起こったのか? KUSHIDA、どうした? 棚橋、どうした? オカダ、どうしたんだ? これはメインイベントだよな? みんなが楽しみにしていたメインイベントで、お前たち3人は輝くはずじゃなかったのか? また負けたのか。棚橋、お前は俺のことを倒せない。オカダもそうだ」と勝ち誇る。ブーイングや「帰れ」コールを浴びてもお構いなしに、「俺が一番であることをレッスル・キングダムで証明してみせる。誰も俺たちのことを倒せない。誰もBULLET CLUBを倒すことはできないんだ。この喉を切り裂くような時代、新しい時代が訪れているんだ。俺たちはただのBULLET CLUBじゃない。唯一無二のBULLET CLUBだ。棚橋、オカダ、ここにいる全員がスイッチブレードとともに呼吸するがいい」と言い放った。

 一方、棚橋は「もっと華々しくいきたかったな…」と言葉少なで、オカダは無言で控え室へ。2人は明日(30日)の後楽園から連日、対BULLET CLUBで共闘していくが、初戦から暗雲が立ちこめる形となった。

【試合後のジェイ&ファレ&石森&外道】
▼ファレ「戻って来られて嬉しいよ。BULLET CLUBが全てだ。俺たちはチームとして1つとなって戦っている。それこそが強さだ」

▼ジェイ「俺たちに敬意を評してほしいね。外道は大丈夫か? あいつらはああやってずるいことをしなければ勝てないやつらなんだ。オカダ、お前は俺に会えなくて恋しいと言ってなかったか? 俺も会えなくて寂しかったよ。オカダは俺のことを倒すと言ってたよな? でも今日、それは叶わない夢となってしまった。もうレインメーカーは遠い昔の産物になってしまったのかな。これは新しい時代、新しいBULLET CLUB、本物のBULLET CLUB。そして、喉を切り裂くような新しい時代…。棚橋、KUSHIDA、オカダ、みんな終わりだよ」

▼外道「おい、オカダ。東京ドームの相手に役不足とかぬかしてたな? 勝てねえ相手がどこが役不足なんだ? 誰が説明してみろ、コノヤロー。てめえはジェイを恐れているだけだ、コノヤロー」

▼石森「おい、KUSHIDA。お前の感じた違和感はどうだ? 俺は凄え違和感を感じてるよ。おめえがジュニアのベルトを持っていても何も話題にならねえじゃないかよ。挑戦するって言って、何も話題になんねえぞ。そんな寂れたベルトになっちまったんだ。それならな、俺が1・4でこの新日本ジュニアの歴史とベルトを全てリボーンしてやるよ」

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