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12/2【全日本】GET WILDとの激闘制す ヨシケン4勝目で逆転優勝の望みつなぐ

『2018世界最強タッグ決定リーグ戦』福岡・博多スターレーン(2018年12月2日)
「2018世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦=○宮原健斗&ヨシタツvs征矢学&大森隆男×

 ヨシケンがGET WILDとの激闘を制して4勝目。逆転優勝に望みをつないだ。

 優勝候補の一角と言えるヨシケンだが、ここまで3勝4敗と黒星先行。負ければ自力優勝が消滅する状況でこの日8戦目を迎えた。相手は2012年、2016年の優勝チームでもある大森&征矢のGET WILD。元世界タッグ王者対決はタイトルマッチ級の激闘が繰り広げられた。

 実力者チーム同士とあって試合は白熱。序盤から中盤にかけて一進一退のシーソーゲームが繰り広げられた。まず流れを引き寄せたのはGET WILD。攻勢に出る宮原を大森がフロントハイキック、ニールキックの連続攻撃でせき止めると、征矢が串刺しワイルドボンバーで援護射撃。すかさずダブルブレーンバスターを敢行した。

 ヨシケンも負けてはいない。大森のアックスボンバーを宮原がフロントハイキックで食い止めると、ヨシタツが串刺しラリアット、宮原が串刺しブラックアウトを立て続けにお見舞い。GET WILDのサンドイッチ攻撃を同士討ちさせると、大森にヨシケンサンバをさく裂させてまず勝機を作った。

 だが、宮原のシャットダウンが不発に終わると、GET WILDが猛反撃に出る。アックスボンバーとワイルドボンバーのサンドイッチ攻撃をズバリと決め、ヨシタツが飛び込んでも征矢がワイルドボンバーで撃退。大森もブラックアウトをキャッチしてアックスギロチンドライバーを敢行すると、宮原と裏を読み合った末、こん身のアックスボンバーを叩き込んだ。

 勝負あったかに思われたが、宮原は三冠王者の意地で3カウント寸前に返してみせた。場内が一気に沸騰する中、宮原は斧爆弾を狙う大森にブラックアウトをグサリ。なおもブラックアウトの雨を降らせて動きを止めると、満を持してのシャットダウン・スープレックス・ホールドを爆発させて23分48秒の激闘に終止符を打った。

 GET WILDを熱戦の末に下し、ヨシケンが4勝目。何とか自力優勝の可能性を残した。振り返ればGET WILDが優勝した2016年、ジェイクと組んだ宮原は大森にピンフォール負けを喫し、準優勝に甘んじた。同じ最強タッグで2年前の雪辱を遂げ、歴代優勝チームを撃破。奇跡の逆転優勝へ申し分ない結果を出した。

 公式戦は残り2試合。12・8大阪のビッグガンズ戦と12・11後楽園のThe End戦のみとなった。優勝に望みをつなぐためには残り全勝しか道はない。会心の勝利に二人は好感触をつかんだようで、「あと2つ勝ったらいけるんじゃないの?」とヨシタツが呼びかけると、宮原も「こっから優勝した方が俺らにとってかっこいいんだ」と改めてキッパリ。苦闘が続いてきたリーグ戦だが、最高男は「全ては俺たちが優勝するための筋書きに違いない」とまで言ってのけた。

 一方、GET WILDは3敗目で足踏み。残る公式戦は3試合で、次戦は12・4鹿児島大会のThe End戦となる。

【試合後の宮原&ヨシタツ】
▼宮原「よっしゃ! OK。きたぞ。マイ・ホームタウン・ヒーロー、福岡が生んだ最高のプロレスラーが三冠チャンピオンとして帰ってきて、世界最強タッグの4勝目をつかむ。俺らこの1勝でかいよ」

▼ヨシタツ「あと残り2つか。あと2つ勝ったらいけるんじゃないの?」

▼宮原「いける、いける、いける」

▼ヨシタツ「俺はギリギリのラインだと思ってる。4敗がね」

▼宮原「前に言った通り、こっから優勝した方が俺らにとってかっこいいんだ」

▼ヨシタツ「ドラマチックだね」

▼宮原「全ては俺たちが優勝するための筋書きに違いない」

▼ヨシタツ「お、いいこと言った」

▼宮原「あなたもいいこと言いましょう」

▼ヨシタツ「……」

▼宮原「優勝するんだ!」

▼ヨシタツ「優勝!」

▼宮原「「4勝。こっからだ俺らは」

▼ヨシタツ「これ、いけるんじゃない? ここでね、福岡で勝ったのはでかいわ」

▼宮原「こっからまた日本全国を俺らが、ヨシケンがハッピーにして優勝を勝ち取る」

▼ヨシタツ「「We can do it!」

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