プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/14【新日本】棚橋&オスプレイがドームW前哨戦制す、2人揃ってベルト奪取を予告

『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2018年12月14日)
○ウィル・オスプレイ&棚橋弘至&真壁刀義&矢野通vsケニー・オメガ&飯伏幸太&高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズ×

 1・4東京ドームに向けたW前哨戦で、挑戦者サイドの棚橋&オスプレイが快勝。互いにマイクを持つと、観客の前で揃ってベルト奪取を予告した。

 第7試合は1・4東京ドームのIWGPヘビー級選手権試合「(王者)ケニーvs棚橋(挑戦者)」、NEVER無差別級選手権試合「(王者)飯伏vsオスプレイ(挑戦者)」のW前哨戦。棚橋&オスプレイが真壁&矢野と、ケニー&飯伏が裕二郎&オーエンズとそれぞれ組んで対戦した。対BULLET CLUBで正規軍とCHAOSが急接近中で、今宵も越境カルテットが実現。かつてGBHとして共闘していた真壁と矢野は恩讐を越えての合体となった。

 棚橋は「プロレス大賞MVP」とコールされて大歓声を浴びる。ゴング前からケニーと視殺戦を繰り広げたが、それを抑えた飯伏とオスプレイの先発でゴングが打ち鳴らされた。2人はアクロバティックな動きで場内を沸かす。首投げとヘッドシザースで競り合うと、同時にヘッドスプリングを決めて一歩も引かなかった。

 その後、ケニーと棚橋も対峙。棚橋はバックエルボーや低空ドロップキックで先手を取ると、激しいエルボー合戦で火花を散らす。ケニーは強烈な逆水平を突き刺せば、棚橋はビンタを一閃。Vトリガーもガードしてなおもビンタを見舞った。ケニーが片翼の天使を強引に狙っても、不時着した棚橋はツイスト&シャウトをズバリ。一気にテキサスクローバーホールドの構えに。すると飯伏がカットイン。棚橋はゴールデン☆ラヴァーズの連携を上手く切り抜け、ケニーにドラゴンスクリューを見舞うと、再びテキサスクローバーホールドを狙ったが、またまた飯伏が介入し、スワンダイブ式ミサイルキックをぶち込む。飯伏の加勢により、ケニーと棚橋の戦いは痛み分けとなった。

 棚橋に代わってリングに入ったオスプレイをケニーが高速ドラゴンスープレックスで引っこ抜くと、タッチをもらって飯伏が登場。両者はアクセル全開に。飯伏が得意の蹴りを唸らせれば、オスプレイもサマーソルトキックなどで譲らず。だが、飯伏もこん身のラリアットを振り抜き、両者大の字となった。

 直後にオスプレイはケニー組の集中砲火にあったが、オーエンズのパッケージドライバーは矢野が後ろ髪を引っ張って浴びせ倒して阻止。ここから、裕二郎のリバースDDT、棚橋のハーフハッチ、ゴールデン☆ラヴァーズのハイキック&Vトリガー、真壁の両腕ラリアットが次々と連鎖する。飯伏が場外に転落したのを見逃さないオスプレイはサスケスペシャルで宙を舞った。勢いを取り戻したオスプレイがオーエンズにトラースキックを突き刺すと、すかさず棚橋がスリングブレイドで好アシスト。オスプレイは一気にストームブレイカーを敢行し、オーエンズを撃破した。

 W前哨戦は挑戦者サイドの棚橋&オスプレイが快勝。試合後、ケニーと棚橋、そして飯伏とオスプレイは視殺戦を展開した。ケニーたちが去っていくと、まずはオスプレイがマイク。脇腹の負傷で欠場していたことを観客に改めて報告すると、「今、誰が何と言おうと、俺はチャンピオンになりたい。ここにいるファン1人1人に言いたい。1月4日は俺の人生最大の舞台となる」と断言する。その上で、「ソラノオウサマ・オスプレイがゴールデンスター・飯伏幸太と戦う。約束しよう。東京ドームで俺がNEVER無差別級チャンピオンになる」とベルト奪取を誓った。

 続いて棚橋もマイクを持つと、「4度目のMVPを勝ち取りました。ありがとうございます」と報告。そして、「明日、オスプレイとタッグで必ず勝って、そして東京ドームもケニーを倒して、8度目のIWGPチャンピオンになります」とオスプレイに続いてタイトル奪取を予告する。エアギターを期待する声も起こったが、「俺の中に決まりがあって、俺が勝った時しかやらないから。あと年内1試合、全力で頑張ります」と明日(15日)の最終前哨戦、そして1・4東京ドームにお預け。それでも、「後楽園ホールの皆さん、愛してま〜す!」と拳を突き上げて声援に応えた。

 残る前哨戦はあと1つ。明日の後楽園大会で棚橋とオスプレイは再びタッグを組み、ケニー&飯伏組と対戦する。すでに臨戦態勢の棚橋は「この挑戦権も、G1 CLIMAX優勝も、映画の主演も、情熱大陸も、そしてMVPも、俺が力で勝ち取ったから。必ずドームも全力でベルトを獲りに行きます」と吐露したものの、「……ってこれ、最終戦の言い方だな」と苦笑していた。

【試合後の棚橋&オスプレイ】
▼オスプレイ「リングの上で十分喋ったが、実は今朝、あまり嬉しくないことがあった。そして、いろんなことを考えてしまった。どうして今、自分はプロレスをやっているのか? そして、どこに向かっているのか? 2018年を振り返ると、始まった頃はまだ自分の中にプロレスラーとしての責任は少なかったと思う。IWGPジュニアヘビー級のベルトを持って、少し責任は増していたかもしれない。そして、地元に家を買った。まだ若い僕だけれど、この団体が公私にわたる責任感を持たせてくれたのは凄く嬉しいことだった。自分は今、人々に奉仕をする活動もしている。だから、人のためにお金を使うことも多くて、月末にはお金がなくなっていることもあるけれど、それは自分のためにもなるし、自分の意義でもあると思っている。プロレスもそうで、人のために、ファンのためにやっている。もちろん自分が好きだからこそだけれど、そういう部分が凄く強かった。でも、NEVER無差別級のベルトについては、完全に自分のためだけに戦いたい。これは人のためでもなく、自分のためにやりたい試合なんだ」

※棚橋がコメントブースにやってくると

▼オスプレイ「今日はこのジェントルマンとタッグを組んで戦うことができた。大変光栄なことだったし、自分にとっては凄く大きなことだった。明日もよろしく」

▼棚橋「(英語で)お疲れ様。ありがとう。明日は君のムーブを真似してみるから」

▼オスプレイ「じゃあ、サスケスペシャルを? 僕はエアギターをやるから」

▼棚橋「それは簡単だ。もっとハードなことを」

▼オスプレイ「サスケスペシャルをぜひ」

▼棚橋「君はエアギター? それは不公平だよ」

▼オスプレイ「でもやってみるよ。ありがとう」

※オスプレイが去っていくと、棚橋は日本語で喋り始める

▼棚橋「2018年も年内あと残すところ1試合。本当にプロレスであっちこっち日本全国を回って、いろんな場所、体育館、アリーナ…。(ファンに)会えることが凄く嬉しいし、プロレスラーになってよかったなと思うし。今年、2018年プロレス大賞MVPをいただきましたけれど、1年間、どれぐらいの熱量で生きたか、一生懸命やったかというのは、毎年変わらないから。2016年だって、2017年だって、ひょっとしたら今年以上の熱量で生きてたかもしれない。けど、MVP、IWGPのベルト、いろんなものには届かなかった。でも、決してそれを無駄にはしない。この挑戦権も、G1 CLIMAX優勝も、映画の主演も、情熱大陸も、そしてMVPも、俺が力で勝ち取ったから。必ずドームも全力でベルトを獲りに行きます……ってこれ、最終戦の言い方だな」

プロ格 情報局