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12/15【新日本】1・4ドームIC戦へ会見 内藤が水噴射でジェリコ挑発、「ベルトを奪い取ってこのリングから葬り去る」

 2019年1・4東京ドーム大会で行われるIWGPインターコンチネンタル選手権試合「クリス・ジェリコvs内藤哲也」の会見が15日、東京・目黒の新日本事務所で行われ、両者が出席。王者ジェリコの顔面に水を噴射して挑発した内藤は「このベルトを彼から奪い取って、そしてクリス・ジェリコをこのリングから葬り去りたい」と新日マットからの追放を予告した。

 インターコンチネンタル王者ジェリコが緊急来日。この日、1・4東京ドーム大会での内藤とのV2戦へ向けた会見に臨んだ。両者は6・9大阪城ホール大会以来7ヵ月ぶりの再戦。前回勝利し、白いベルトを強奪しているジェリコは自信満々で、「新日本に来てから俺は一度も日本人レスラーに負けたことがない。俺がお前をドミニオン(6・9大阪城)で倒してこのベルトを獲った。それが一番重要な事実」と強調した。

 一度勝利しているとあって、「内藤は俺の対戦相手のリストから消えた」というジェリコだが、再戦を受けたのは理由がある。「内藤はうるさいハエのようにずっと俺の周りを飛び回り続け、払っても払っても払いきれなかった。払いきれないハエはどうすればいいかというと、叩き潰すだけだ」と返り討ちを宣言すると、「俺は内藤、そして新日本プロレスそのものに新たな学びを授けてやろうと思っている。それは何かというと、誰も俺をコントロールできやしないということだ」と内藤以上の制御不能ぶりを証明する構えをみせた。さらに「獰猛で戦争とも呼べるような戦いであり、虐殺、抹殺、こういった行為が行われるだろう」と物騒な予告も発した。

 上から目線の挑発を繰り返された内藤だが、動じる様子は一切ない。前回の負けを潔く認めたうえで、「やはりピークを過ぎた選手なんだろうなという印象がある」とジェリコをバッサリ。「そんな選手に俺は大阪城ホールで負けてしまった。人生最大の汚点かもしれない」と無念そうに振り返った。

 しかもインターコンチのベルトを奪われたことで、ジェリコに新日マットでの居場所を与える形となってしまった。「ほとんど試合もしてない選手が何でこんな大きい顔してるんだ」との疑問を抱いているが、その答えは明白。「あのベルトを保持しているからこそ大きい顔ができる。新日本プロレスも彼を優遇する」と不満げにもらした内藤だが、「その原因を作ってしまったのが俺」と認めざるを得ない。ならば自らの手でケジメをつけるのみで、「何もない状態のクリス・ジェリコ選手にすれば、もう新日本プロレスもありがたく彼を呼ぶこともないでしょう。一回、丸裸のクリス・ジェリコにしてみたいなと。そうすれば彼は二度と新日本のリングに上がることはないんじゃないですか」と確信。、「このベルトを彼から奪い取って、そしてクリス・ジェリコをこのリングから葬り去りたい」と新日マットからの追放を通告した。

 内藤の発言にジェリコはいら立ちを隠せず。嘲笑するかのように内藤はペットボトルの水を口に含み、ジェリコの顔面に噴射。会見で毎回、乱闘を繰り広げてきたジェリコの機先を制する形となった。激怒したジェリコは内藤に2度突っかかったものの、新日本側が乱闘対策として配置していたと推測される成田蓮と上村優也によって引き離された。顔を真っ赤にしたジェリコとは対照的に内藤は冷静そのもの。「ジェリコさーん、トランキーロ、あっせんなよ。ジェリコさーん、アディオス」と挑発し、会見場をあとにした。

 怒りが収まらないジェリコは「俺の東京ドームでの使命、ミッションはここで決まった。内藤のキャリアを終わらせる。選手生命を終わらせることにする」と宣言。1・4ドームを内藤引退興行にする構えをみせた。ドーム決戦へ向けて両者の遺恨はさらに深まった。この日、年内最終興行となる後楽園ホール大会も控えており、ここでもうひと波乱起きそうな予感も漂う。間違いなく言えるのは両者ともドームで相手に引導を渡すつもりでいるということだ。


☆1/4(金)東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム』15:00開場、17:00開始

◇第8試合◇
▼ダブルメインイベントI IWGPインターコンチネンタル選手権試合
[挑戦者]
内藤哲也
(1/60)
クリス・ジェリコ
[第19代王者]
※ジェリコ2度目の防衛戦


【会見の模様】
▼内藤「世界のスーパースター、クリス・ジェリコ選手とこうして記者会見ができる。こんな贅沢な時間はないですよ。これは全てお忙しい中、わざわざ時間を作ってくださった世界のスーパースター、クリス・ジェリコさんのおかげなわけで。(立ち上がると)クリス・ジェリコさん、ありがとうございます(と一礼) それにしても世界のスーパースター、クリス・ジェリコさんが新日本プロレスからの記者会見のオファーを快く受けてくださった。何でかな? だって世界のスーパースターですよ。そんな簡単にスケジュールを押さえられるはずがない。なのに、なぜか世界のスーパースター、クリス・ジェリコさんがこの場にいる。もしかして、やっぱり暇なのかな? いやいや、そんなわけはないか。だって世界のスーパースターですから。きっと何か狙いがあって、この場に来て下さったことでしょう。まさか新日本プロレスに来てくれって言われたからノコノコと日本に来たわけじゃないですよね? そのへんの話、ぜひ聞かせてほしいなぁ。ねぇ、世界のスーパースター、クリス・ジェリコさん。世界がうなるようなコメントをぜひこの場でお聞かせください」

▼ジェリコ「内藤笑わせてくれるな。世界のスーパースターが来てくれてって話があったが、日本にはもう60回以上も来ている。岩手も宮城も札幌も日本中で試合してきた。そして今、俺は日本中のどの場所にいつどのタイミングで現れるか自分で選べる立場にある。IWGPインターコンチネンタルチャンピオンになったが、これは初めて獲ったベルトじゃない。俺はこれまで10回以上ベルトを獲ってきた。だからバカにするのはいい加減にしてほしい。マディソン・スクエア・ガーデンでも、ステープルズセンターでもメインイベントを張ったこの男を。そして内藤、お前は新日本プロレスでは今、スターかもしれないが、お前は俺ほどの世界的な知名度はない。どうでもいいが、言いたいことは一つ。お前は俺ほどのビッグスターではないということだ。この試合に関しては俺がどのぐらいのレジェンドであるかということよりも、お前をドミニオン(6・9大阪城)で倒してこのベルトを獲った。それが一番重要な事実ではないかな」

――内藤選手のメッセージ動画に対する返答をしていたが、内藤いわく「間抜けなメーク」についての感想は?

▼ジェリコ「そう、あの間抜けなメークアップというコメントがあったが、その間抜けなメークをした俺にお前は負けたんだよな。ここで言いたいのはそういうキャラクターがどういう印象を受けようとも、実際にうまくいっているということ。そして新日本に来てから俺は一度も日本人レスラーに負けたことがない。もう一度だけ言っておく。一度も日本人レスラーに負けたことがない。間抜けなメークをしようとも、お前のTシャツをパクろうとも俺がお前を倒した。これが事実だ。それ以外に何もない。ドミニオンで一回目。そして1・4東京ドームでもう一度お前を倒してやる。今回は第1試合からメインまで、日本のプロレス業界において最高のカードが揃ったと思う。だが、クリス・ジェリコvs内藤哲也、これはクラシックなプロレスにはならない。獰猛で戦争とも呼べるような戦いであり、虐殺、抹殺、こういった行為が行われるだろう。そして翌日、ファンが何を話すかというと、内藤がどれだけひどく負けたかということだ。それも2回目だ。そして俺はこのベルトを防衛する」

――11月の大阪の時点では内藤とはやらないと言っていたが?

▼ジェリコ「この決断というのは、もちろん自分一人でしたものではないが、ドミニオンで内藤を倒した時、内藤は俺の対戦相手のリストから消えたと思っていた。だが、新日本から再戦をしないかという話が来て、そういうことになったが、実際に自分が戦うかどうか、当日姿を現すかどうかは俺自身が決められることだ。なぜならが俺はクリス・ジェリコだからだ。今回に関して言うと、内藤はうるさいハエのようにずっと俺の周りを飛び回り続け、払っても払っても払いきれなかった。払いきれないハエはどうすればいいかというと、叩き潰すだけだ。叩き潰すために内藤の願いをかなえてやったのがこの対戦が決まった理由だ。1・4、俺は内藤、そして新日本プロレスそのものに新たな学びを授けてやろうと思っている。それは何かというと、誰も俺をコントロールできやしない。新日本でもそうだし、ハロルド・メイ社長でもコントロールはできない。東京ドームで俺が内藤の願いをかなえてやるのは、そういった学びを授けるためだ」

――6・9大阪城以上に世界的な注目度が高いが、クリス・ジェリコとの戦いにどのような価値を見出している?

▼内藤「俺はクリス・ジェリコに負けてなんかいないんだ……なんてことは俺は言いませんよ。大阪城ホールでちゃんと3カウント耳元で聞きましたからね。ただ、残念ながら僕はクリス・ジェリコ選手のことをあまり知らないんでね。キャリア何年デビュー、何年に何があったか見た感じ、やはりピークを過ぎた選手なんだろうなという印象があるわけですよ。そんな選手に俺は大阪城ホールで負けてしまった。人生最大の汚点かもしれないですね。そして年間を通して数えるほどしか試合していないクリス・ジェリコ選手が今もこうして新日本プロレスで大きい顔をしている。世界的な知名度があるのは間違いない、事実なわけで、それは素晴らしいことですよ。でもやっぱり一番大事なのはリング上の試合であって、ほとんど試合もしてない選手が何でこんな大きい顔してるんだと。その一番の理由はやっぱり彼の目の前に置かれているIWGPインターコンチネンタル王座だと思うんですけどね。あのベルトを保持しているからこそ大きい顔ができる。新日本プロレスも彼を優遇する。その原因を作ってしまったのが俺なんでね。あのベルトがほしいかほしくないかと言ったら、はっきり言ってあまり魅力は感じないけどね。でも、これ以上、このクリス・ジェリコさんに大きい顔をされているのはやはり面白くないんでね。ちょっとリセットしたいなと。彼を倒すと同時にこのベルトもいったんこちらで預かって、何もない状態のクリス・ジェリコ選手にすれば、もう新日本プロレスもありがたく彼を呼ぶことをないでしょう。一回、丸裸のクリス・ジェリコにしてみたいなと。そうすれば彼は二度と新日本のリングに上がることはないんじゃないですか。だってこの東京ドーム大会に向けて、誰か彼の名前を出した選手いますか? 内藤以外にいますか? 棚橋は出しましたか? ケニーは出しましたか? オカダは出しましたか? 飯伏は出しましたか? EVILは出しましたか? SANADAは出しましたか? 誰も出してないよ。要するにさ、誰も魅力的に感じていないわけでしょ。今、彼がこのリングに居座れる最大のというか一つの理由として、このベルト保持者だという事実があるんでね。このベルトを彼から奪い取って、そしてクリス・ジェリコをこのリングから葬り去りたいなと思ってます。それが東京ドームへ向けての一番のモチベーションですかね」

▼ジェリコ「内藤、お前はバカなのか? プロレスをわかっているか? 本当のエンターテインメントが何なのかわかっているのか? もしピークが過ぎた俺がいるんだとしたら、今の内藤、お前よりも俺は千倍素晴らしいということだ。お前は本当にバカだな」

※内藤がペットボトルの水を口に含んでジェリコの顔面に噴射。激怒したジェリコが殴りかかると、成田蓮と上村優也が制止。振り切ったジェリコが再び内藤に襲いかかるものの、再び二人に引き離される

▼内藤「ジェリコさーん」

▼ジェリコ「内藤、このクソバカヤロー!」

▼内藤「ジェリコさーん、トランキーロ、あっせんなよ。ジェリコさーん、アディオス」

※内藤が去る。ジェリコはテーブルをひっくり返し、イスを投げつけるなど大荒れ

▼ジェリコ「俺の東京ドームでの使命、ミッションはここで決まった。内藤のキャリアを終わらせる。選手生命を終わらせることにする。もしレッスルキングダムのチケットを持っている奴は大事にした方がいい。フレームをつけて壁に飾った方がいい。なぜなら内藤がキャリアを終わらせた日という歴史に残る日になるからな。クリス・ジェリコが内藤に引退を強いた日ということで覚えておいてもらおう。ピークが過ぎたなんてよく言ってくれたものだな。俺の人生、選手としてのキャリアはまだ始まったばかりだ。よく覚えとけ。レッスルキングダム12で何があったか覚えているか? 最高の新日本プロレスワールド視聴者数、最高の観客動員になったんだってな。ということはクリス・ジェリコが新日本プロレスを食わせてやっているようなものだろ。すなわち内藤哲也は俺に食わせてもらっているんだ。ただ、その選手が引退するんだから、会社も少し楽になるんじゃないか。ハロルド・メイにも言っておく。内藤に払わなくていい金を貯蓄した方がいい。内藤、冗談ではないぞ。お前は1・4が最後の試合になる。もしチケットを買っていない奴がいるなら今すぐ買え。世界中のファンは見逃すな。これが最後のチャンスだぞ。あのバカな内藤哲也がリングに上がるのは。東京ドームは内藤の引退興行だ。さよなら内藤」

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