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12/16【NOAH】熊野片目で悲願成就、背面砕者達が初戴冠 諸橋&宮脇を「査定」へ

『GREAT VOYAGE 2018 in YOKOHAMA vol.2』神奈川・横浜文化体育館(2018年12月16日)
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○熊野準&大原はじめvs田中稔&Hi69×

 負傷した左目を攻め込まれた熊野だったが、片目が塞がれた状態でHi69を意地の撃破。背面砕者達が歓喜のGHCジュニアタッグ王座初戴冠を果たした。試合後、諸橋晴也と宮脇純太が挑戦を表明。大原は宮脇が未だ自力勝利を挙げていないことに触れ、査定試合を課すことになった。

 4度の防衛を誇るGHCジュニアタッグ王者のHi69&稔組に、悲願の初戴冠を目指す“背面砕者達"大原&熊野が挑んだ。

 熊野は12・13花巻大会で左目を負傷。その影響が懸念されたが、不安が現実のものとなる。王者組は序盤から熊野の左目に集中砲火。パートナーの大原が花道上で稔のブレーンバスターを食らい、戦線離脱を余儀なくされると、試合は一方的な展開に。

 何とか大原に繋いで試合を立て直すと、再びリングに入った熊野は連係を駆使してHi69を攻め立てる。熊野のアルゼンチンバックブリーカーと大原のムイビエンが当時に決まってチャンスを掴んだが、Hi69に目を攻められると、再び熊野は窮地に陥った。

 王者組はハイキックとトラースキックの同時弾を皮切りに、稔のハイキック、Hi69のデスバレーボム、稔のダイビングフットスタンプ、Hi69のみちのくドライバーIIと大技がこれでもかと連発。大原が献身的に助けるも流れは変わらず、Hi69はトランスレイヴやみちのくドライバーβ、みちのくドライバーIと畳みかけた。

 しかし、熊野は沈まなかった。片目が塞がれた状態ながらも、Hi69のストゥーカスプラッシュに合わせてヒザを突き立てて迎撃。千載一遇の好機を掴む。Hi69に左目をナックルパートで射貫かれても、稔のジャーマンを食らっても、そのたびにこん身のラリアットをぶち込んで反攻。大原がムイビエンで稔を分断してパートナーに全てを託すと、その思いに応えた熊野はベアボトムからアルゼンチンバックブリーカーでHi69を絞め上げて、執念でギブアップを奪い取った。

 背面砕者達が悲願のGHCジュニアタッグ初戴冠。しかし、喜びを味わう前に、「約束を覚えてるよな」と以前から挑戦者に指名されていた諸橋が対戦をアピールした。パートナー不在が指摘されてきたが、宮脇がパートナーに名乗り。観客もそれを後押しする。

 しかし、大原は「1回も勝ったことのないヤツが簡単にベルトに挑戦していいんですか? 俺はよくないと思う」と自力初勝利すら挙げていない宮脇の挑戦に疑問符を付ける。その上で、「だけど、お客さんが見たいという意見も大事だと思う。だから、両方の間を取って、1回査定試合をしましょう。もし俺たちに勝ったら、お客さんも会社も納得する。そうだろ? ムイビエンなアイディアですね」と査定試合を提案。宮脇は「おい、査定試合でも何でもこい。やってやるよ。絶対挑戦してやるからな」と受諾した。

 思わぬ邪魔者が入ったが、大原は改めて初戴冠の喜びを噛みしめると、「熊野は片目がほとんど見えない状態で、潰しながら、フラフラになりながら、一生懸命戦え抜きました。こいつはみんなに厳しいことを言われても諦めないで頑張ってきました。今日の試合からも凄え気持ちが伝わりました」とパートナーを賞賛。デビュー5年にして初めてベルトを腰に巻いた熊野は「さっき挑戦表明してきたヤツがいるけど、俺は上の世代しか見てないからな。このベルトを使って俺はもっと上を目指していく」と目標を掲げた。

【大原の話】「かつてこんなに片目が潰れた状態で戦い抜いたレスラー、なかなか居なかったと思いますよ。フラフラでもこいつは絶対あきらめなかった。3カウントも入れさせなかったし、ギブアップもしなかった。あんなにやられてやられて、フラフラになってもあきらめないで、ガムシャラにアルゼンチンで勝った。俺はすげーと思うよ。こいつがノアにとって7年ぶりの生え抜きの新人だったことが、今日の試合からもわかる。こいつは根性の男だよ。這い上がってきたよ。すげー尊敬するよ。やっと背面砕者達もこうして結果を出した。苦しい約2年間だったけど、こいつの生き様と一緒だよ。あきらめないことの大切さを教わったよ。これからはジュニアだって世代闘争だよ。小川だっている、鈴木鼓太郎だっている。まだまだだよ。これからもっともっと上のヤツら倒して、俺らがしっかり時代創っていくから。クマ、今日はありがとう」

【熊野の話】「やっとだ。デビューして5年でやっとベルト獲った。絶対俺はこのベルト、簡単には手放さない。これ使ってさらに上を目指していくだけだ。さっき宮脇出てきたけど、知らねえよ。俺は上の世代しか見てねえからな。このベルトは上とやっていくためのキップだ」

【稔の話】「1つだけ。今日、終わったのは第34代GHCジュニアタッグ王者で、まだまだ終わったわけじゃないから。今、こうやって、同じユニットの諸橋君が行ってるし、俺とHi69君だってまた行く用意はあるしね」

【諸橋&宮脇の話】
▼諸橋「なんだっていいよ。そこで勝ちゃいいんだろ? 勝ってよ、挑戦までこぎ着けてやる。見ろよ、純太。こんなマイクやってんだぞ? 成長したよな。OK」

▼宮脇「勝って絶対挑戦してやるからな!」

▼諸橋「OK! 凄え意気込みだよ! 見とけ、コラ!」

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