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12/17【NOAH】史上最年少王者・清宮が所信表明 ノア新風景構築へテーマは“挑戦"

 前夜の横浜文体大会で杉浦貴を破り、史上最年少でGHCヘビー級王座戴冠を果たした新王者・清宮海斗が17日、都内事務所で会見。王者となっても“挑戦"をテーマに掲げ、1・6後楽園大会で決まった拳王相手の防衛戦に向けても1年越しの“雪辱"を誓った。

 キャリア3年、22歳で方舟の至宝を手にした若き王者。歓喜の奪取から一夜明けても、試合直後のインタビュー同様「本当に厳しい戦いだったんですが、厳しい戦いだったからこそ、あそこまでの底力が出たと思っていますんで、応援してくれた皆さんには本当に感謝しています」とまずは感謝の言葉を口にした。

 試合前には大量の紙テープが飛び、熱のこもった応援やカイトコールも響いた。若きスター誕生を待ち望んでいた方舟ファンの期待感の裏返しでもあるが、これからは若くした団体を引っ張る立場となる。

 清宮自身も、前夜の杉浦戦を「正直、試合はまだまだだなって思いますね。食らいついていくだけだったので」と厳しく自己評価。それだけに「チャンピオンではありますけど、これからもっともっと厳しい状況は続くと思うので、挑戦者も出てくると思いますし、やられ続けることも変わらないと思います。なので、いろんなことに“挑戦"していくなかで、自分が変わっていきたいなと思っています」とベルトとともに“挑戦"していく王者像を描いた。

 初防衛戦は来年(2019年)年頭大会となる1・6後楽園大会。新時代到来を声高に叫び続けてきた拳王の挑戦を受けることになった。昨年は拳王、杉浦と行動をともにし、杉浦が“頑固親父"なら拳王は兄貴分的存在。海外遠征前の壮行試合では完敗し、凱旋試合となった今年の1・6後楽園大会でも、当時拳王の持っていた王座に挑戦して敗れ去った。その悔しさを抱えながら過ごした1年間を経て、拳王が勝てなかった杉浦を破って王座を奪取。今度は立場を逆にして、年頭大会で1年越しの再戦に臨むことになる。

 清宮は「今年の最初に負けて、この1年間ずっとリベンジしたくてここまでやってきたので、このベルトを獲ることができたのも、拳王さんが居たからと言っても過言ではないと思ってます。だから僕はチャンピオンですけど、しっかり拳王さんにリベンジを果たしたい」と恩返しの意味も込めた“雪辱"を宣言。前夜挑戦表明してきた拳王は「心に響かなかった」と手厳しく通告してきたが、「試合で拳王さんは響かせたい」と清宮は改めて言い切った。

 ともあれ、方舟新時代を叫び続けてきた拳王を、緑を引き継ぐ新世代エースへの道を歩みを進め始めた清宮が迎え撃つ構図でスタートする来年のノアマット。「拳王さんが挑戦してきてくれた…ということで、完全に新たな時代の景色に突入すると思うので、今後もっと新しい扉を開いていけると思います」と清宮。ノアマットに真の新風景を生み出すための“挑戦"が始まる。

【会見の模様】
――GHCヘビー級王座奪取から一夜明けて?

▼清宮「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。昨日、横浜文体は本当に厳しい戦いだったんですが、厳しい戦いだったからこそ、あそこまでの底力が出たと思っていますんで、応援してくれた皆さんには本当に感謝しています」

――1・6後楽園大会で拳王の挑戦を受けることが決まったが?

▼清宮「防衛戦がすぐに決まったことは、自分のなかでも嬉しいことですし、その相手が拳王さんということで。拳王さんに今年の最初に負けて、この1年間ずっとリベンジしたくてここまでやってきたので、このベルトを獲ることができたのも、拳王さんが居たからと言っても過言ではないと思ってます。だから僕はチャンピオンですけど、しっかり拳王さんにリベンジを果たしたいと思っています」

――昨夜の王座奪取後、いの一番に声を震わせながら観客への感謝が口を突いたが?

▼清宮「ここまで戦ってこられたのは、本当にお客さんの声援があったおかげだと思っていますし、試合前の紙テープや試合中の声援で一気に自分のなかのスイッチがバチン!と入りました。一人ではここまでこられなかったので、もう本当に感謝しています」

――杉浦から猛攻を受けたが?

▼清宮「今まで以上に凄い攻めをもらってしまいましたけど、昨日僕が勝っただけで“僕のほうが強い"とはならないと思うので。まだまだ杉浦さんには認めてもらってない部分もあると思うので、ここからしっかり巻き返したいなと思っています」

――暮れの大一番、メインイベント、かつ30分以上の試合をするのも初めての経験だったが、内容的にはどんな自己評価がある?

▼清宮「正直、試合はまだまだだなって思いますね。食らいついていくだけだったので。なので、これからこのベルトとともに成長した姿をみせていきたいと思っています」

――改めて拳王は『心に響かなかった』と言っていたが?

▼清宮「試合で拳王さんは響かせたいなと思っています」

――無我夢中で結果をつかんできた形だが、これからは団体をいかに引っ張るかも問われる立場となるが、どんな王者像を描いている?

▼清宮「チャンピオンではありますけど、これからもっともっと厳しい状況は続くと思うので、挑戦者も出てくると思いますし、やられ続けることも変わらないと思います。なので、いろんなことに“挑戦"していくなかで、自分が変わっていきたいなと思っています」

――丸藤正道を倒していない状況でもあるが、いつか丸藤を迎え撃ちたい?

▼清宮「そこはもちろん。グローバル・リーグ戦の決勝戦はアクシデントでああいう状況になりましたし、あそこで丸藤さんを倒していたら、また違った状況になっていたかもしれませんし、もう一度丸藤さんに“挑戦"したい気持ちはありますね」

――世代闘争における新世代軍最後の矢として杉浦を破ったが、ここにきて新世代軍にも亀裂が入った状況だが?

▼清宮「僕はベルトを獲るのに必死でしたし、ほかの選手はおのおの思うところがあると思うので、いろんな方向に枝分かれしていくのは仕方のないことだと思います。だから僕は周りがどうこう、というよりは次の拳王戦にスイッチを入れてますし、このまま駆け上がっていきたいなと思っています」

――昨夜はどんな祝福を受けた?

▼清宮「昨日の夜は応援してくださる皆さんと一緒にいて、おめでとう!という言葉をたくさんかけてもらって、昨日一日は本当に幸せな一日でしたね」

――改めて今年1年を振り返って?

▼清宮「このベルトを獲るために本当に浮き沈みのある1年でしたが、最後につかみ獲ることができたので、来年に向けて凄く勢いのつく1年になったと思います」

――時代を変えて新しい景色が見たいと言っていたが、違った景色は見えた?

▼清宮「僕が勝って、僕から見える景色というのは初めての景色でしたし、見えたお客さんの笑顔というのも僕にとっては凄く新鮮に映っていて。お客さんから見ても違う景色になっていたと思いますし、拳王さんが挑戦してきてくれた…ということで、完全に新たな時代の景色に突入すると思うので、今後もっと新しい扉を開いていけると思います」

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