プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/26【WRESTLE-1】W-1王者・芦野がCIMAを熱戦撃破 1・5後楽園でT-Hawk迎撃へ

『WRESTLE-1 TOUR 2018 SHINING WINTER』東京・後楽園ホール(2018年12月26日)
○芦野祥太郎&児玉裕輔&羆嵐&新井健一郎&トンドコロ隼vs吉岡世起&T-Hawk&エル・リンダマン&ロジャー&CIMA×

 Enfants Terribles(ET)と#STRONG HEARTS(SH)の全面対抗戦で、WRESTLE-1王者の芦野が初対決となったCIMAを熱戦撃破。試合後、仇討ちをすべくT-Hawkが芦野に宣戦布告し、1・5後楽園でのタイトル戦が決定的となった。

 W-1王者の芦野は当初、SHと距離を置いていたが、11・23後楽園の6人タッグマッチで初激突。T-Hawkらと激闘を繰り広げたものの、ETの盟友・羆嵐が、W-1本隊に反旗をひるがえした吉岡に敗北を喫した。試合後、芦野は「俺たちの世代がW-1を絶対に壊させねえからな」と対抗心をあらわに。すると、CIMAに改名を強いられたトンドコロが加勢に入り、ETと合体。ET&トンドコロとSHの全面対決が決定した。

 ETは芦野&児玉&羆嵐&新井&トンドコロ、SHは吉岡&CIMA&T-Hawk&リンダマン&ロジャーの布陣。ゴングと同時に両軍は後楽園ホール中を使って大乱闘を繰り広げる。芦野とT-Hawkはスタンド席の中通路で逆水平とエルボースマッシュを打ち合った。2人はリングに戻っても打撃戦を継続。CIMAがT-Hawkへの声援を煽るが、それを「芦野」コールが圧倒する。興奮状態の芦野は仲間たちに抑えられて控えに回るが、エプロンにパイプイスを投げつけて怒りをあらわにした。

 トンドコロが因縁のCIMAと対峙すると、観客を味方につけてスピード勝負で渡り合ったが、ドロップキックが自爆に終わると失速。SHがトンドコロを捕まえる展開に。SHは代わる代わるに攻め立てた。T-Hawkは控えの芦野をたびたび襲撃。激高した芦野を神林レフェリーは何とか下げさせた。

 一方的なSHペースとなったが、トンドコロは大声援を浴びて耐え続け、吉岡にスイング式DDTを繰り出してピンチを脱する。あとを受けた羆嵐がショルダータックルやラリアットでSHをナデ斬りに。児玉もT-Hawkと激しく競り合うと、満を持して芦野とCIMAの初対決が実現した。

 CIMAがドロップキックで先手を取るが、場内はW-1王者を後押し。すると、芦野がニードロップの自爆を誘い、それを合図にETが怒濤の連続攻撃を仕掛ける。羆嵐のセントーンから芦野のスライディング式エルボースマッシュがクリーンヒット。芦野は一気にアンクルロックへ。

 粘るCIMAは延髄斬りで振り払うと、今度がSHが連係攻撃に打って出た。ロジャーのチョークスラム、T-Hawkのリバースパワースラム、リンダマンのジャーマン、吉岡のトルベジーノが次々と芦野にさく裂。CIMAもシュバインを見舞うと、メテオラの構えに。

 しかし、芦野がギリギリで避けて自爆となると、再びETが大攻勢に転じる。トンドコロの低空ミサイルキック、羆嵐のアイアンクロースラム、児玉のマッドスプラッシュ、芦野のジャーマンが次々と火を噴く。そのまま芦野が押さえ込むと、場内はカウントの大合唱となったが、CIMAは何とかキックアウトした。羆嵐たちがSH勢を分断すると、芦野はアンクルロックで勝負に出る。延髄斬りを食らっても、転倒を誘われても、下から蹴り上げられても、芦野は決して離さずに絞め続け、とうとうCIMAからギブアップを奪い取った。

 大声援を浴びた芦野は、「おい、SH。これがW-1ファンの声だよ。おい、CIMA。W-1に来てから、ああだこうだ好き勝手いいやがって。見てみろよ? 最後に立ってるのは俺だよ」と勝ち誇る。そして、「SHのリーダーはこいつだろ? こいつに勝ったんだから、お前らW-1から出て行け」と迫った。

 しかし、T-Hawkは引き下がらず、「おい、芦野。言わせておけば勝手なことばっか言いやがって。うちのCIMAをやられて、俺が黙っているはずねえだろ? わかりやすく担当直入に言ってやる。お前の持っているその無差別のベルト、この俺に挑戦させろ」とタイトル挑戦をアピールする。芦野は「そこまで言うんだったらやってやるよ」と承諾。「なるべく早いほうがいいよな? ちょうど10日後、後楽園だよ。1・5、この後楽園でお前とW-1のベルトを懸けてやってやるよ」と1・5後楽園を舞台に指名した。

 そこに割り込んだのがイケメンだ。トンドコロがET、SHの両軍に蹂りんされると、カズ&アンディとともに救出に入る。イケメンはSHではなく、芦野の前に立つと、「お前、俺より先にチャンピオンになって、最強の男になって…。ハッキリ言ってお前にはジェラシーしかねえよ。さらに、子供みてえなことを言ってやろうか? 俺より先にCIMAに勝ってんじゃねえよ」とライバル心を剥き出しにする。呆れた様子の芦野に酷評されたイケメンだったが、ETが去っていくと、今度は正規軍としてSHとの対決姿勢を鮮明にした。

 そんなイケメンを強く意識したT-Hawkは「ET、そしてイケメン。対抗戦面白くなってきたな。お前さっき言ってたな? 芦野にジェラシーを感じてるって。俺は1月5日後楽園、あいつから無差別のベルトを簡単に引っぺがして、お前の芦野に向いているジェラシーを俺に向けさせてやるから。2019年も対抗戦、そして俺たちSHにご期待ください」とイ宣戦布告した。

 ETとSH、メインを戦った両軍が去った状態で、イケメンが年内最終戦を締めることに。「イケメン」コールに包まれる中、「来年も見に来てくれるかな?」と呼びかけて、「いいとも!」の声援を浴びると、最後は観客とともに「3、2、1、フィニッシュ!」と大合唱で締めくくった。

 芦野率いるET、大きな渦を生み出したSH、そして巻き返しを図る正規軍…。来年のW-1もこの三軍による激しい抗争が続きそうだ。

【試合後の芦野&羆嵐&児玉&新井】
▼芦野「ありがとうございました。(他のメンバーと握手を交わすと)よし、勝ったぞ。CIMA! 見たか、タップさせたぞ。俺のアンクルロックで、あいつは無様にタップしたよ。先月言ってたな、あいつ。顔じゃねえ? 試合がウンコだ? あいつは自分の言った言葉、全部飲み込めよ。それでよ、まだここにいれるならいてもいいよ。あと、T-Hawk。やりてえならやってやるよ。ただよ、ここはドラゲーでもOWEでもねえんだよ。W-1のリングなんだよ。やりたいなら、やり方を通さなきゃダメだよ。まあ、1・5は俺があいつに礼儀を教えてやるよ。プロのアンクルロック、関節、レスリング…。あいつに全部叩き込んでやるんで」

▼新井「1月5日はね、俺のカードは決まってないけど、やっちゃおう、俺らも」

▼羆嵐&児玉「やっちゃいましょう」

▼芦野「いつまでもペラペラ喋ってもしょうがないですよ。あいつらのマイクのせいで体が冷えちゃった。しょうがないよ、あいつら。プロ意識が低いな。喋りだけだ、あいつら。伴ってないんだ」

【試合後のCIMA&T-Hawk&リンダマン&吉岡】
▼CIMA「おい、言い返そうと思ったけど、あいつらも意地があるやろ? 火が点くのが遅いんじゃ、こら。T、あとは頼むぞ」

▼T-Hawk「そういうことだ、芦野。来月、1月5日、後楽園ホール、お前のその持っている無差別級のベルト、俺がこのSHを代表して必ずお前の腰から引っぺがしてやるからよ。そして、イケメン。お前のその芦野に向いているジェラシー、俺に向けさせてやるからよ。2019年も楽しみだな、おい!」

▼CIMA「SH、これで終わらないからよ。俺ら来年も必ず巻き返すからな。イケメンが軍団作るんだったらよ、やってやろうやないか。あいつら寄せ集めやからな」

▼吉岡「寄せ集めですよ。烏合の衆ですよ、あんなの」

▼CIMA「寄せて集めとくのは、お前のところの鍋だけにしとけ。イケメン、コラ。Tが芦野と無差別タイトルやるから、イケメン、カズ・ハヤシ、それからナンドコロかトンドコロか知らんけどお前と。それから、アンディ・ウーは吉岡が裏切ったのが許せないやと? おい、集めろよ。俺らSHとやってやるからよ。全面対抗戦やろうやないか? いつでもやってやるからよ」

▼リンダマン「やりますよ、やりますよ。おい、ET、そしてW-1のやつら全員に言うぞ。CIMAさんが倒されたからって、全て終わりだと思うなよ。T-Hawkが必ず芦野のベルトを引っぺがして、またSHが大暴れしてやる。2019年、楽しみにしとけ」

▼CIMA「おい、山村も帰ってきたから。俺らはまだプロローグが始まったところや。ちゃんと始まるのはT-Hawkがベルトを獲ってからや」

▼T-Hawk「覚悟しとけ」


【試合後のトンドコロ&イケメン&カズ&アンディ】
▼イケメン「ちょっとトラウマが正直あります。CIMAさんとの戦いで怪我したんで。ただ、今日は芦野が勝って。何が悔しいって、試合が盛り上がるのはもちろんなんですけど、対抗戦で見たことない熱がドンドン新しく生まれる時があるんですけど、まさに今日それで。ムチャクチャ盛り上がってましたよ。それで、タイトルマッチが決まって、ドカーン。悔しい、悔しいよ、こんなの。ただ、その悔しさだけじゃなくて、俺がCIMAを止めなきゃいけない。俺たちが…。何が烏合の衆だよ、見せてやるよ。W-1の底力を見せてやる。よく覚えとけ。(トンドコロに対し)ムチャクチャやられたな、今日。最悪だな」

▼トンドコロ「何度も言ってるけど、俺がCIMAを絶対に倒す」

▼イケメン「今日、どっちにも裏切られたな。何が起こったか、覚えてねえだろ。あんな一瞬で裏切られたら。あとで動画見ろ」

▼カズ「この4人でSHを倒しに行きます」

▼イケメン「俺たちのことは信じろ」

▼トンドコロ「はい」

▼アンディ「絶対に裏切らないから」

▼イケメン「わかんねえぞ(笑) やってやりますよ」

※4人で手を合わせて

▼イケメン「エイ、エイ、オー!」

プロ格 情報局