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12/31【年越しプロレス】竹下連覇達成 岡林&坂口を熱戦撃破で宮本&竹下がシャッフルタッグT優勝

『年越しプロレス2018〜年忘れ!シャッフル・タッグトーナメント〜』東京・後楽園ホール(2018年12月31日)
「年忘れ!シャッフル・タッグトーナメント」決勝戦=○竹下幸之介&宮本裕向vs岡林裕二&坂口征夫×

 宮本&竹下が熱戦の末に岡林&坂口を下し、シャッフルタッグトーナメントに優勝。連覇を達成した竹下は前日のD王GP制覇に続く連日の優勝を飾った。

 4年連続となったシャッフル・タッグトーナメント。大日本&DDTの混成タッグ16チームが出場した今年の決勝戦は宮本&竹下と岡林&坂口の間で争われた。宮本&竹下は高梨&バラモン、植木&ベイリー、竹田&HARASHIMAを、岡林&坂口は野村&平田、関本&飯野、大地&佐々木をそれぞれ破って勝ち上がった。

 まずは宮本と坂口がグラウンドでしのぎを削り、宮本がヘッドロックで絞め上げれば、逃れた坂口は腕関節を狙う。ともに交代し、岡林と竹下の注目対決が実現。両者へのコールが飛び交う中、岡林が逆水平を打ち込めば、竹下はショルダータックルを連発して正面突破を図ったが、倒れない岡林がタックル一発でなぎ倒した。

 ここから竹下が捕まる展開に。坂口が強烈なミドルキックを打ち込み、踏みつけ攻撃で蹂躙。何発もエルボーを打ち込んだ。

 竹下がボディスラムで反撃すると、宮本が追撃を狙ったが、坂口が自陣に捕まえる。岡林が逆水平を連打し、背中にボディプレスを投下。坂口はサッカーボールキックで蹴り飛ばし、チキンウイングフェースロックで絞め上げる。さらにミドルキックを打ち込んだ。

 劣勢となった宮本だが、飛びつき腕ひしぎ逆十字で反撃。獲り逃しても交代した竹下がドラゴンスクリューからの足4の字固めで捕らえた。

 耐えた坂口は起死回生のジャンピングニーで逆襲。タッチを受けた岡林がブレーンバスター、逆エビ固めと腰攻めで宮本をもん絶させる。岡林も竹下相手に逆水平を連発した。

 引かない竹下は逆水平、ショートレンジラリアットをことごとくキャッチし、ニーリフトで逆襲。雪崩式ブレーンバスターで岡林を叩き落とす。宮本はラリアットを連発し、お返しとばかりに逆水平を打ち込む。岡林が打ち合いに持ち込んで押し込んでも、竹下が串刺しフロントハイキックで援護射撃。宮本も串刺しダブルニーを突き刺すと、竹下が岡林を肩車し、宮本がダイビングラリアットを放つダブルインパクトを敢行した。

 岡林もターンバックルへのアバランシュホールドで反撃し、串刺しラリアットを叩き込んだが、宮本はラリアットで豪快になぎ倒して譲らず。意地で立ち上がった岡林もパワースラムでやり返した。

 ともに交代し、竹下と坂口が向き合う。ミドルキックで坂口が出鼻をくじけば、竹下はフルスイングのエルボーで徹底抗戦。ならばと坂口は飛びつき腕ひしぎ逆十字で絡みついたが、竹下は力ずくで持ち上げて脱出。ラリアットは空を切り、坂口が飛びヒザ蹴りをぶち込む。PKで蹴り飛ばし、神の右膝を繰り出した。

 これは竹下が寸でのところで回避。回転足折り固めで丸め込んだが、2カウントで返した坂口が片羽絞めで捕らえる。竹下が耐えても岡林が加勢し、ラリアットと飛びヒザ蹴りのサンドイッチ攻撃を狙ったが、竹下がかわして同士討ちを誘う。宮本がハンドスプリングオーバーヘッドキックで援護射撃すると、竹下がジャーマンで投げ飛ばす。すかさず宮本が蒼魔刀を突き刺し、竹下はワンツーエルボーを乱れ打ち。坂口がミドルキックで反撃しても、飛びヒザ蹴りは竹下がラリアットで撃墜。変型パイルドライバーで真っ逆さまに突き刺すと、最後はファブルで急降下して3カウントを奪った。

 宮本&竹下が一日4試合の過酷なトーナメントを制覇した。竹下は鈴木秀樹と組んで優勝した昨年に続く2連覇達成で3度目の優勝。前日のDDT後楽園大会でのD王GPに続く2日連続の優勝を飾った。試合後、抱き合って喜びを分かち合った二人。竹下が「4年連続決勝で試合してるんで、優勝、準優勝、優勝、優勝なんで」と胸を張り、「シャッフルタッグトーナメントなんで、パートナーに毎年恵まれてるんで。自分だけの実力じゃないんでね。ねぇ、神取さん?」と問いかけると、宮本は「そうね。どうもありがとう!」と神取忍の声真似を披露。神取変身の理由を「皆さんに楽しんでもらうためです!」と言い切った。特攻服姿を披露した竹下も「特注で。オーダーメイドで作ったんです」と告白。「僕は1試合目から特攻服でいきましょうと言ったら、もうこういうの(神取コスチューム)着てたんで」と舞台裏を明かし、「負けたらどうしようと思って死ぬ気で勝ち抜いた結果です」と言い切った。

 宮本&竹下に優勝の目録が贈呈。出場選手がリングに集まって記念撮影すると、最後に竹下が「両国大会も11月決まったということで、ますます大日本プロレスもDDTもこのプロレス界、大きな団体に負けないように盛り上げていきたいと思います」と誓って締めた。

【試合後の宮本&竹下】
▼宮本「勝ちました!」

▼竹下「勝ちました! この特攻服もそうだし、神取さんを助っ人で呼んでくるところを見てもらってもわかるとおり、我々このトーナメントにかける気持ちが人一倍強かったです」

▼宮本「そう。お祭りなんでね年越し。僕らお祭り男として優勝できたことを誇りに思いますね。お客さんに楽しんでもらって年を忘れてまた新しい年を迎える。そういう気持ちをプロレスでみせられたんじゃないかなと。それが優勝につながったんじゃないかなと思います。いいこと言った」

――一日4試合となったが、一番印象に残ったチームは?

▼宮本「僕はやっぱ第1試合の神取コール。宮本コールってあんまりないんですけど、神取コールあったんで、ちょっと嫉妬しちゃいました」

▼竹下「寝技でお客さんめちゃめちゃ盛り上げてましたよね。結果、神取さんが凄いんじゃないか説が僕らの中でずっと出てました」

▼宮本「女子プロレス界最強の男ですね」

▼竹下「決勝の二人も岡林選手とやる機会多いんですけど、欠場されてましたけど、その間、トレーニングしてたってぐらいパワーアップしてましたね、めちゃめちゃ。その分、僕もパワーアップしてます。坂口さんはかなり久々に当たったんですけど、ああいうふうに45歳頑張ってるって言ってましたけど、23歳の僕は親父の脅威というか」

▼宮本「45歳の星ですよ」

▼竹下「それを感じたんで、もちろん若い世代、僕たちの世代も負けていられないんで、ガンガン高め合っていきたいと思います」

▼宮本「最後2試合は本当に満身創痍に近いところがあったけど、竹下幸之介を前半に温存したかいがあったなと」

▼竹下「あれ作戦通りでしたよね。竹下温存しようと言ってくれてたんですよ。で、準決、決勝に行けたら僕が暴れようという作戦があったんですけど、これ温存して1回戦、2回戦で負けたら、この特攻服せっかく作ってもらったのにどうしようというのがあって」

▼宮本「ちゃんとお披露目できたんで。俺ら金もかけてますからね」

▼竹下「目録でも足りないぐらいの金かけてますよ」

▼宮本「これ、いくらすると思ってるんですか。40万ですよ。刺繍高いんですから。神取さんの金も本物のだから」

▼竹下「本物ですよ、あれ」


――今年の抱負を

▼宮本「去年、年男だったんですよ。36で戌年で。3回目の年男も終わったんで、また次の年男まで頑張って生きていこうと思います」

▼竹下「僕は今年、年男なんで。24になりますから。その勢いをもらいながら年男としても頑張る」

▼宮本「13歳違うんですね」

▼竹下「昨日もDDTのリーグ戦でD王GPってあったんですけど優勝できて、今日も優勝できて。30日から1日頭にかけて優勝続き。これ、めでたすぎるでしょ」

▼宮本「これ年男の最高のスタートだね。もう言葉出てこないよ。体も節々痛いですよ。よかった、何とかね。またいい年を迎えられるように頑張りましょう」

▼竹下「頑張りましょう」


【岡林の話】「新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。久しぶりに強烈でしたね、なんかいろいろ。1年ぶりの年越しプロレスで、楽しめたって言い方もアレですけど、伸び伸びできたし、久しぶりに竹下選手とやったのもビックリ。本当に凄いですね、ジャーマンとか。この間、潮崎選手に勝ちましたもんね。ケガする前の時より全然違う。パワーもそうですし、スピードもあるじゃないですか。またやってみたいなって気持ちになりましたね。宮本さんも相変わらずうまいし、技巧派でテクニックもある凄い選手なんで。あとDDTも本当に大きい選手も入ってきたし、飯野選手も全然、俺、倒せる気がしなかったですよ、タックルで。ラグビーしてるからタックルってものが十八番。凄かったし、俺も意地になっていきましたけど、ホントに凄い。自分も11月に復帰して、勘もだいぶ取り戻せたかなって思うんですけど、周りの成長には驚かされる部分があるんで、もっともっと精進しないといけないですね。20代の伸びしろは凄いですね。負けられないですね。36ですけど、伸びしろあるんで、まだまだどんどん頑張っていきます。今年はちょっと気合い入れてベルトにもどんどん挑戦していこうと思ってます。去年ケガしたのを取り返すというより、それ以上のことをやっていかなきゃいけないんで、よりいっそう気合入れていきます2019年は」

【坂口の話】「どうせここまできたらてっぺんまで獲りたかったけど、まだまだいけるぞというのを思ったんで。ちょっと疲労困ぱいだけど、やり遂げた感はあって。岡林さん元気だから売店行っちゃったけど、敗因はちょっと一瞬考えたけど、俺が岡林さんと同じ髪型にしなかったこと。来年また次、岡林さんと組む時があったら、俺もツルツルにしてハゲとハゲで頑張るんで、またよろしくお願いします」

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