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1/2【大日本】小林軍団大暴走 岡林と鈴木&宇藤の遺恨激化

東京・後楽園ホール(2019年1月2日)
○岡林裕二&河上隆一&菊田一美vs鈴木秀樹&宇藤純久&野村卓矢×

 小林軍団がなりふり構わぬ攻撃で大暴走。岡林が野村を仕留めて勝利したものの、試合後に宇藤がパイプイスで襲撃した。キレた岡林が欠場中のアブドーラ小林に手を出すなど、両軍の遺恨はさらに激化した。

 小林を中心に鈴木と宇藤が加わって始動した新ユニット・小林軍団は大日本マットに波紋を起こしつつある。。12・30後楽園では鈴木&宇藤と岡林&菊田が激突。大日本のストロングBJには珍しいパイプイス攻撃などを駆使して小林軍団が暴れ回ると、岡林が激高。遺恨が勃発した。今宵は鈴木&宇藤に野村を加えたトリオと、岡林&河上&菊田が第6試合で激突。小林もセコンドについた。

 最初こそ鈴木は正攻法と岡林と火花を散らしたものの、代わった宇藤が河上にジャンピングニーを浴びせると、それを合図に場外戦に発展する。宇藤はパイプイスで河上を襲撃。鈴木は菊田の道着から帯を奪い取り、それで絞首刑に処す。菊田が反撃しても急所蹴りで黙らせた。それに感化されたのか、野村は大胆にも岡林を背後から蹴り飛ばし、南側スタンド席で乱闘を繰り広げる。

 リングに戻ると、鈴木&宇藤がスパインバスター&ラリアットを河上にお見舞いする。続くリバースタイガードライバーは不発に終わったものの、宇藤はパイプイスごと河上の顔面をジャンピングビッグブーツで射貫いた。鈴木もリング上で菊田と対峙すると、正拳突きに被弾しても、急所蹴りで黙らせ、ワンハンドバックブリーカーを敢行する。

 フラストレーションを溜め込んだ岡林が逆襲に転じる。鈴木に串刺しラリアットをぶち込むと、絶叫とともに強引に逆エビ固めに捕獲した。野村が土手っ腹にミドルキックを突き刺してカットすると、鈴木は岡林の左腕に集中砲火。代わった野村も腕をミドルキックでしつこく蹴り飛ばし、腕固めでギブアップを迫る。しかし、耐え抜いた岡林が再び反撃。パワースラムで野村に反攻すると、介入した鈴木&宇藤を両腕ラリアットで返り討ち。野村、宇藤、鈴木の順にぶっこ抜き式のブレーンバスターを決める大暴れで大歓声を浴びた。

 粘る小林軍団は、野村がロープを下げて岡林を場外に転落させると、再び鈴木がパイプイスで痛打。リングに押し入れると、野村は腕ひしぎ逆十字固めに捕獲する。だが、岡林は力ずくで抱え上げて、マットに投げ捨てると、雄叫びもろともキャメルクラッチに捕獲。こん身の力でギブアップを奪い取った。

 岡林が12・30後楽園のリベンジに成功。それでも小林軍団の暴走は止まらず、宇藤が岡林の背中にパイプイスを振り下ろして制裁する。鈴木も菊田をイスで殴打。キレた岡林はセコンドの小林をイスで殴りつけ、両軍の遺恨はさらに深まる形となった。

 バックステージでも乱闘寸前に。鈴木は「主義主張のない3人は帰れ。何もないんだろ? 埋もれてるから3人のカードなんだろ?」、「『ルールに文句言うのはアマチュア』って書いてください。プロならルールは何だってやる」、「今の大日本のストロングはストロングじゃないです。関本&岡林あたりの俺が来る前にいた人が作った、それがストロング。あとはそれに乗っかってるだけ。デスマッチも伊東、小林、沼澤が作ったのに乗っかってるだけ」と所属選手たちの姿勢を批判。勢いに乗る宇藤は改めて浜&中之上が保持するタッグ王座挑戦をアピールした。

 「大日本プロレス的にはストロングとデスマッチ、2大ブランドとか言ってますけど、純粋にプロレスをやっているのはこの鈴木&宇藤組ですよ。小林軍団関係なくね。それをお客さんも薄々感づいていると思うんですよ」と小林も鈴木&宇藤組を手放しで賞賛。小林軍団が大日本マットで確かな存在感を発揮し始めた。

【試合後の岡林&河上&菊田、鈴木&宇藤&小林】
※岡林組が3人でコメントブースに現れる

▼岡林「なんや、あれは。大丈夫か?」

▼菊田「大丈夫です。あれが向こうの試合? 小林軍団だっけ? 勝手にやってればいいよ。あれが向こうのアプローチの仕方でしょ? 知らないけど」

▼岡林「プライドもクソもねえやないか」

▼菊田「あんなのいらない。俺は俺のやり方でストロングに挑戦するし、獲るし。何か向こうもタッグでガタガタ言ってるけど、ここ(菊田と河上)もあるから。獲れるもんは獲るんだよ。変わったんだから、俺は」

※ここで小林軍団が乱入

▼鈴木「帰れ帰れ」

▼岡林「おい、コラ! お前ら、ええ加減にせえ、コラ!」

▼鈴木「主義主張のない3人は帰れ。何もないんだろ? 埋もれてるから3人のカードなんだろ?」

▼岡林「わかってんのか? 考えとけ、コラ」

▼鈴木「下がれ。消えろ」

▼岡林「次、覚えとけよ! (小林に)お前もじゃ、コラ」

▼小林「なんで手を出すんだよ、お前は」

※岡林たちが去っていく

▼小林「チンピラだな、あいつら、本当にもう。チンピラかって言うんだよ。こっちはルール通りやってんだぞ? 休んでる人間、なんで殴るんだよ? ここで怪我したら、保証してくれるのか、あいつは」

▼鈴木「帰り際に言いましたけど、お客さんは俺に拍手してるんですよ。だから、俺たちはやってもいいってことなんです。でも、客も頭使えって。選手も」

▼小林「こっちは俺に手を出さなくても」

▼鈴木「やること決まったよね、宇藤」

▼宇藤「そうですね。タッグベルト、俺たちで挑戦して獲りますよ」

▼鈴木「違うよ。挑戦を受けるんだよ、俺たちは」

▼宇藤「ああ、そうだった。王者に挑戦を受けさせてあげますよ」

▼鈴木「『ルールに文句言うのはアマチュア』って書いてください。プロならルールは何だってやる。プロレスラーは何だってやる人だから」

▼小林「休んでて、超客観的に見て、軍団関係なしで、一番ちゃんとプロレスをやっているチームだと思いますよ。一番ちゃんとプロレスをやってる」

▼宇藤「ストロングとかデスではなく、プロレスをちゃんとやってますよ」

▼小林「大日本プロレス的にはストロングとデスマッチ、2大ブランドとか言ってますけど、純粋にプロレスをやっているのはこの鈴木&宇藤組ですよ。小林軍団関係なくね。それをお客さんも薄々感づいていると思うんですよ」

▼鈴木「だからの拍手ですか」

▼小林「この間のインディー大賞も2位だったでしょ。ベルトを獲ってないけど、投票制なんで。薄々感づいているんですよ。僕らが何をやりたがっている。その何かがやっぱりプロレスなんだなって。ストロングとかデスマッチに縛られないプロレス。それが表現できるチームだと思いますよ。怪我人に手を出すのはチンピラですから。プロレスじゃないですよ。僕もプロレスラーだから手は出しませんよ。僕がチンピラだったら手を出しますけど。長与さんの事件あったでしょ? プロレスラーはチンピラに手を上げないですよ」

▼鈴木「でも、態度を見ると、俺らのほうが若干チンピラっぽい」

▼小林「けど、ちゃんとルールに則ったうえですよ。ちゃんとVTRを見てください。レフェリーの目を一旦盗んでますから、みんな」

▼鈴木「まあ、小林さんの言う通りですね。考えすぎ。今の大日本のストロングはストロングじゃないです。関本&岡林あたりの俺が来る前にいた人が作った、それがストロング。あとはそれに乗っかってるだけ。デスマッチも伊東、小林、沼澤が作ったのに乗っかってるだけ。作ったのはジュニアだけだ」

▼小林「純粋にそういうのにとらわれないで、プロレスの幅を広げたいですね」

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