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1/4【NOAH】清宮「時代は渡さない」、拳王「お前の時代は5年後でいい」 1・6後楽園へGHCヘビー調印式

 1・6後楽園大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)清宮海斗vs拳王(挑戦者)」に向けた調印式が4日、都内ノア事務所で開かれ、「時代は渡さない」と意気込む清宮を、拳王が「お前の時代は5年後でいい」と切り捨てた。

 数奇なめぐり合わせが重なる年初後楽園でのGHC戦。もともと清宮にとって拳王は「強くなりたい」と共闘していた兄貴分的存在だった。2017年なかばの海外遠征に向けた壮行試合では拳王に完敗。同年末に“変身"して凱旋帰国し、いきなり拳王が持っていた王座に挑戦したものの、健闘の末に敗れた。

 その後楽園からちょうど1年。史上最年少で戴冠を果たしGHC王者として越年した清宮が、年初初防衛戦の舞台で今度は拳王の挑戦を受ける形となる。

 この日の調印式で明確な主張を展開したのは拳王。のっけから清宮をにらみ付け、怒りの声を張り上げた。「会社が描いた、お前をノアの顔にさせるという台本通りにチャンピオンになった清宮海斗。去年の1月、コイツとタイトルマッチやった時は、すっげえイキイキしてたよな? 今の顔見てみろ。何か戸惑った顔してるだろ? 誰がそうさせてんだ!? プロレスリング・ノア、会社がそうさせてんだろ!!」と机をバンッ!と叩き、改めて“清宮路線"のノアを痛烈に批判した。

 “ノア=丸藤・杉浦からの脱却"をいち早くスローガンに掲げ、ノアの新時代覇者として一度は王者に君臨した拳王だが、昨年3月に杉浦に敗れて陥落。まだまだ抱いた大志は“道半ば"で止まったまま。清宮の将来性についても誰よりも認めてきただけに、時期尚早のプレッシャーで大器が実らぬ懸念も強い。

 それでも清宮は「俺はこのベルトを持ってるチャンピオンですから、今の自分には自信持ってます。拳王さん、俺はこのベルトを持っても、あなたに勝ててないのが心残りなんですよ。そもそも『ベルトを獲りたい、トップに立ちたい』と思う原動力になったのは拳王さんなので、絶対に時代は渡しません」とにらみ返したものの、すぐさま拳王が噛み付いた。

 「時代は渡さない? もう清宮の時代が来たのか? 俺はそうは思わない。プロレスリング・ノアが描く台本には“清宮時代"、そう書いてあるのかもしれない。けど俺はお前の時代が来たとはこれっぽっちも思ってないよ。お前の時代は5年後でいいんだよ」と強調。雪辱から始まる清宮時代の幕開けか、拳王時代のリスタートか。2019年のノアを占う新春決戦のゴングは間もなく鳴る。


【調印式の模様】

――王座戦に向けた意気込みを

▼拳王「(※清宮の方をにらみ付けながら)会社が描いた、お前をノアの顔にさせるという台本通りにチャンピオンになった清宮海斗。心に響く試合のできないチャンピオンの清宮海斗。こんなヤツがチャンピオンで本当にいいのか? 去年の1月、コイツとタイトルマッチやった時は、すっげえイキイキしてたよな? 今の顔見てみろ。(※清宮の顔をまじまじと見つめてから)何か戸惑った顔してるだろ? 誰がそうさせてんだ!?(※バンッ!と激しく机を叩いてから)プロレスリング・ノア、会社がそうさせてんだろ!! 本当にこれでいいのか? また有望な若者をダメにする気か? それがプロレスリング・ノアの伝統か? 社風か? 俺はダメだと思う。俺がすべて変えてやるよ。だからな、こいつの重荷を1月6日、すべて取り払って、またイキイキと成長させてやる」

▼清宮「俺はこのベルトを持ってるチャンピオンですから、今の自分には自信持ってます。(※拳王のほうを向きながら)拳王さん、俺はこのベルトを持っても、あなたに勝ててないのが心残りなんですよ。しっかり俺が防衛します」

――“台本通りのチャンピオン"と言われたが?

▼清宮「チャンピオンになることは誰しもが描く夢であって、そこに向かってみんな戦ってると思うので、今までやってきたことには自信持ってますし、戸惑ってるとか言われましたけど、僕自身そんなことはまったく無いです」

――拳王選手は去年の3月に手放したGHCヘビー級王座への思い入れを改めて

▼拳王「ベルトは会社の一番大切なもの。その会社の顔になるヤツが持ってるモノ。それを俺が持ってないっておかしいだろ。俺がな、プロレスリング・ノアの顔になるんだよ。俺がプロレスリング・ノアを進めていくんだよ。これからのプロレスリング・ノアの牽引者となるんだ。去年3月に失った? 貸してるだけだ。貸してたヤツ(杉浦)が、また“又貸し"しやがったな。そんなこと許せるワケねえだろ。だから俺がこのベルト、又貸しされてるだけの相手を倒して、その後に今度は復帰した丸藤を倒してやる」

――清宮選手も丸藤正道相手の防衛戦は譲れない?

▼清宮「グローバル・リーグの決勝で当たるはずの相手だったので、丸藤さんが万全な体調になるまでベルトを持ち続けて、そこで戦いたいと思っています」

――ノアにとっても勝負の年となりそうだが、それぞれ王者としてどう団体を導いていく?

▼清宮「こうやって今、ベルトを持ってますけど、そもそも『ベルトを獲りたい、トップに立ちたい』と思う原動力になったのは拳王さんなので、絶対に時代は渡しません」

▼拳王「時代は渡さない? もう清宮の時代が来たのか? 俺はそうは思わない。プロレスリング・ノアが描く台本には“清宮時代"、そう書いてあるのかもしれない。けど俺はお前の時代が来たとはこれっぽっちも思ってないよ。お前の時代は5年後でいいんだよ。今の目ぇ見てみろよ。なにキョロキョロしてんだ? なんでノビノビしてねえんだ? 去年のお前と今のお前、まったく違うぞ? 去年のお前のほうが、まだ時代を作れたと思うよ。いいか? お前はまだノビノビ成長しておけ。そのほうが、のちのち“時代"を長く作れるかもしれねえぞ? 俺が1月6日、すべてを教えてやる」

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