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1/18【全日本】野村無念 諏訪魔が王者・宮原狩りで三冠挑戦王手

『2019 NEW YEAR WARS〜YOKOHAMA TWILIGHT BLUES vol.9〜』神奈川・横浜ラジアントホール(2019年1月18日)
○諏訪魔&石川修司&青木篤志vs野村直矢&青柳優馬&宮原健斗×

 諏訪魔が王者・宮原をピンフォールし、三冠ベルト挑戦に王手をかけた。

 2019年、盟友・石川との“究極の5冠戦"を実現させる青写真を描いている諏訪魔。大日本・関本大介&岡林裕二に世界タッグ王座を奪われ、振り出しに戻ったものの、まず三冠ベルト奪取に集中する意向を示していた。

 そしてもう一人、三冠挑戦を表明しているのが野村。今年こそ至宝ベルトにたどりつくつもりで、この日組まれた諏訪魔との直接勝利に勝利し、初挑戦を決定づけるつもりだった。

 両者の思惑が交錯したこの日のメインは白熱。野村が目の色を変えて諏訪魔に立ち向かった。試合前、諏訪魔が宮原を挑発すると、その前に立ちはだかって先発で対峙。ショルダータックルを連発して諏訪魔をなぎ倒し、エルボー合戦で押し込んだ。

 だが、諏訪魔がダブルチョップを連発して返り討ち。場外戦でも野村が果敢にエルボーを連発してきたが、ダブルチョップで黙らせ、グッズ売店のテーブルに叩きつけた。

 諏訪魔の標的は野村ではなく、当然、三冠王者・宮原だ。終盤にようやく宮原と向き合うと、フロントハイキック、ドロップキック連射で攻め立てられたが、フライングショルダーで反撃。野村が割って入ってきてもダブルチョップ乱打で二人を相手取り、野村がジャーマンで投げたが、石川が飛び込んでニーリフトで蹴散らした。

 すかさず諏訪魔は石川との連係を駆使し、宮原にサンドイッチラリアットをさく裂。宮原がラストライドをフランケンシュタイナーで切り返し、ブラックアウトを連射したが、シャットダウンは決めさせず。石川が宮原にラリアットを叩き込む援護射撃をみせると、両軍が入り乱れる混戦模様に突入。野村が諏訪魔相手にエルボー合戦で渡り合い、スピアーで突っ込んだが、諏訪魔はカウンターのニーリフトで迎撃。急角度のバックドロップで野村を突き刺して撃退した。

 孤立した宮原に諏訪魔は一気にたたみかけた。石川との連続技・暴走デストロイをさく裂させると、ラストライドを豪快に爆発。宮原から3カウントを奪い取った。

 諏訪魔が王者・宮原を粉砕。試合後のリング上で「三冠王者に俺、勝ったよ。こうなったら俺が次、三冠にチャレンジしようと思う!」と宣言した。王者からの直接勝利は申し分なしの実績。三冠ベルト挑戦に王手をかけたといっても過言ではない。諏訪魔は「こういう実績というので文句ないと思うんでね。PWFはこの結果を踏まえてさ、前向きに検討してもらいたい」とアピールした。

 三冠ベルト獲りに動き出したのは、石川との“究極の5冠戦"実現が最大の理由だが、もう一つある。それは再び頂点に立ち、下の世代の高い壁となって全日本を底上げするというものだ。前日のプロレス大賞授賞式でノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗をみて、「びっくりしたね。宮原たちより下が出てきてんだな」と時代の流れを実感させられた。そこで諏訪魔は「今、宮原が頑張ってるけど、その宮原の先もあるんだよ。その先を見越した動きっていうのをやらなきゃいけないのが俺らの使命」と確信し、「宮原の時代が続いてるんだけど、いつか終わりがくるわけで、終わらせなきゃいけないのもあるし。じゃないと全日本プロレス、新しく生まれ変わらない」と決意した。

 舞台には今年最初のビッグマッチ2・24横浜文体を希望。三冠ベルト初戴冠後、グレート・ムタに敗れて陥落したり、船木誠勝と三冠ベルトをかけて激闘を繰り広げたりした思い出多い会場で、諏訪魔は「あそこだったら俺、文句ないね」と言い切り、「そこを見越したうえでぜひ検討してもらいたい全日本プロレスには。PWFよろしくお願いします」と改めて訴えた。

 一方、野村は諏訪魔撃破を三冠挑戦の実績とする構えだったが、有言実行ならなかった。「今日はホント最悪の結果になってしまった」と悔しさをにじませたが、このまま引き下がるつもりはない。「俺は三冠のベルトをあきらめたつもりはないし、これからも絶対あきらめない。俺が必ず挑戦権獲得してみせます」と誓ってみせた。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼石川「ありがとうございました」

▼諏訪魔「ありがとうございます。よし、三冠いっちゃうぞ。三冠チャンピオンから3カウント獲れたんでね。こういう実績というので文句ないと思うんでね。PWFはこの結果を踏まえてさ、前向きに検討してもらいたいなと思いますね。やっぱし三冠、宮原から獲らなきゃいけない。宮原の時代が続いてるんだけど、いつか終わりがくるわけで、終わらせなきゃいけないのもあるし。じゃないと全日本プロレス、新しく生まれ変わらない、さらにだよ。思ったんだよ俺。昨日、授賞式でノアの清宮(海斗)って若ぇのをみた。22? びっくりしたね。宮原たちより下が出てきてんだなと。そう思った時にさ、やっぱ全日本プロレスのためにも宮原を俺が負かさなきゃいけないんだって。じゃないとさらに新しく生まれ変わるわけないんだからさ。そういうことを思ったら、やっぱしここで俺がいきてぇなと思うんで。まだまだ三冠も獲って、2019年、石川選手と世界タッグだって獲りたいし、まだまだほかにもいっぱいやりたいことあるんで。何があるかわからないプロレス界だし、そういう意味ではずっと活躍し続けてやるって。やるよね?」

▼石川「清宮選手の話じゃないけど、若い力が正義みたいなところがあると思う。それはスポーツ、格闘技も正しいかもしれない。でも抗う力っていうのを逆にファンの人に見せたいなと思うんで。そこで一気に衰えるのか、若い力に抗ってこの40超えた二人が力みせるのかっていうせめぎ合いだと思うんで、俺らは俺らでプロレスで食っていかなきゃいけないから。みせますよ意地を。諏訪魔さんがまたみせてくれると思うんで、5冠戦やりましょう」

▼諏訪魔「やりましょう。全日本プロレスをさらに新しくしなきゃいけない。俺らの世代の意地もあるしさ。俺も昔はそりゃ宮原みたいに追い風が吹いてたよ。ただ時期が変わって今、宮原が頑張ってるけど、その宮原の先もあるんだよ。その先を見越した動きっていうのをやらなきゃいけないのが俺らの使命かなと思うんでね。そこは今、全日本プロレスファンにもわかってもらいたい。とにかく汗かいてやりますよ、まだまだ全盛期だって」

――三冠戦の希望する舞台はある?

▼諏訪魔「でかい舞台がいいよな、そりゃ。どこだ近くだと? 横浜がでかいの? いいね、俺はあそこ思い出ある場所だしさ、やりたいよね。あそこだったら俺、文句ないね。そこを見越したうえでぜひ検討してもらいたい全日本プロレスには。PWFよろしくお願いします」

【野村の話】「今日はホント最悪の結果になってしまったんですけど、俺は三冠のベルトをあきらめたつもりはないし、これからも絶対あきらめない。俺が必ず挑戦権獲得してみせます」

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